海外へ渡って学んだアーユルヴェーダはライフスタイルそのもの

今回のゲストは、Mother株式会社 代表取締役の岡清華(おかさやか)さんです。岡さんは大学在学時からモデル活動をスタート。大学卒業後は管理栄養士の資格も取得し、ハワイのカウアイ島に渡ってアーユルヴェーダを学び、そこでヨガインストラクターの国際ライセンスも取得されています。

現在はアーユルヴェーダを多くの人に伝えるため、スクールやイベント、商品開発など多岐にわたる事業を精力的に展開中です。

ワクセルコラボレーターでタレントの渋沢一葉(しぶさわいよ)さんとメディアマネージャーの三木が、アーユルヴェーダについて詳しく伺いました。

無理なダイエットをきっかけに食への関心を強める

Mother株式会社-代表取締役-岡清華×ワクセル

渋沢:本日のゲストはアーユルヴェーダの伝道師、岡清華さんです。岡さんは大学在学中にモデル活動をスタートし、大学では栄養学を学ばれていました。その後はヨガの専属トレーナーを経て、会社を設立。現在は食を通じたエシカル事業を展開され、幅広い世代から注目を集めています。

三木:まずはモデルとして活動することになった経緯を伺えますか?

岡:大学1年生のときにスカウトされ、読者モデルとして活動するようになりました。モデルの仕事を一生懸命にこなしていった結果、東京の事務所に入らせてもらい、専属モデルになることができました。「目の前にきたことを120%で返す」という働き方や生き方を、今でも変わらず続けていますね。

渋沢:岡さんはモデルとして活動しながら、大学では栄養学を学ばれていました。栄養学に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

岡:おそらく多くの女性にダイエットの経験があるかと思うのですが、私は15歳でダイエットを始めたことがその後の人生を決める大きな出来事となりました。当時付き合っていた彼に「ちょっと痩せたら?」と言われ、初めて「ダイエットしてみよう」と思ったんです。

私は猪突猛進タイプで、何か課題が出されたら120%で返したくなる性格なので、ダイエットにも120%で向き合いました。朝5時に起きて1時間走り、食事制限もして確かに痩せたのですが、月経が止まるくらいまでストイックな生活をして、精神的にも不安定な状態になってしまって……。

そういう状態になったときに初めて、「幸せってなんだろう」とか「健康や美しさってなんだろう」とかって疑問を持つようになりました。そうして人間のことをもっと知りたいと思い、食べ物や運動に興味を持ったんです。

特に興味が湧いた「食」を調べていくうちに管理栄養士の資格を知り、「管理栄養士の勉強をしたらさまざまな疑問が解けるのではないか」と考え、資格が取得できる大学に進みました。

栄養学と現実にギャップを感じていたときにアーユルヴェーダと出会う

Mother株式会社-代表取締役-岡清華×ワクセル

岡:大学で4年間も管理栄養士の勉強をしたのに、結局は理論的な話でしかないと感じました。同じものを食べていても、太る人もいれば痩せる人もいて、身に付けた知識と現実に起きている現象に大きなギャップがあったからです。

大学で「20代の男性にはこういう栄養素が必要」だとか、そういったカロリーや栄養素の知識は増えたのですが、人によって合う合わないがあり、机上の空論でしかなかったんです。このギャップを埋めたい、疑問を解消したいと「体質 違い」「食 心 つながり」と言葉をつづり、ネット検索で「アーユルヴェーダ」という存在にたどり着きました。

そこから、アーユルヴェーダとは一体どういうものなんだろうと調べていった結果、「この人から学びたい」と思える人が見つかり、アーユルヴェーダを学ぶためにハワイのカウアイ島に渡りました。

渋沢:ネットで見つけて海外に渡るなんて、信じられない行動力ですね。私はアーユルヴェーダと聞くと、マッサージサロンでおでこにオイルを垂らす施術が思い浮かぶのですが、そもそもアーユルヴェーダとはどういったものなのでしょうか?

岡:その施術は治療法の一部が切り取られたものですね。日本ではそういった一部がリラクゼーションとして浸透しています。アーユルヴェーダは簡単にいうと医学なんです。たとえば、西洋医学は「病気になってから治す」というものですが、アーユルヴェーダは「病気になる前に予防をする」という理論なんです。

人によって合う合わないがあるので、自分の体質や体調に合ったものを取り入れていくことが基本的な考え方になります。アーユルヴェーダはライフスタイルそのもので、人間が生まれてから死ぬまで、朝起きてから眠るまで、人の営みすべてに関わることだと言われています。

椅子に座ってできるヨガ!数十秒で肩こりもスッキリ

Mother株式会社-代表取締役-岡清華×ワクセル

三木:岡さんはヨガの講師もされているので、この機会にお家でも簡単にできるヨガを教えていただきたいです。

岡:デスクワークが増えたり、スマホを見ることが多くなっているので、どうしても首が前に出てしまい、巻き肩になり肩や首が凝る人が多いと思います。今日は椅子に座りながらでも簡単にできる首のストレッチ方法をご紹介します。

①まず椅子に座って、足をそろえて手のひらを組み、組んだ手のひらを後頭部に当てます。
②少し後ろにもたれかかるようにして、手と後頭部を押し合いましょう。
③そのまま肘と胸を開くイメージで肩甲骨を反らせます。
④その状態で呼吸をします。鼻から吸って深く吐いてください。

あと2回同じ体勢で呼吸を繰り返しますが、次はもっと手と後頭部を強く押し合い、胸ももっと前に付き出して、肘もさらに開いて呼吸をしましょう。最後により深い呼吸で行います。そしてゆっくりとお尻に体重を乗せて、手を開放してください。滞っていた血流が流れ、体が温かくなってきます。

三木:確かに、じわーっと体温が上がってきているのを感じます。

岡:首と目は密接に関係しているので、首を伸ばすことで肩がスッキリする上、目の疲労を取る効果も期待できます。たった数十秒の間に、一石何鳥なんだろうっていうくらい大きな効果を感じられると思うので、ぜひやってみてください。

日本風にアレンジしたアーユルヴェーダ体験型施設を

Mother株式会社-代表取締役-岡清華×ワクセル

三木:アーユルヴェーダを広めるさまざまな事業を展開されていますが、今後さらに挑戦したいことやビジョンを教えてください。

岡:私自身アーユルヴェーダに出会ったことで、人生観が大きく変化し、アーユルヴェーダを一生かけて学び、生活に取り入れていきたいと思うようになりました。

現在はアーユルヴェーダを伝えるスクールや体験できるようなコンテンツをオンライン上で提供しています。コロナの情勢を見ながらになりますが、今後は直接対面で伝える機会を増やしていきたいと考えています。

具体的には、アーユルヴェーダを体験できるような宿泊施設をつくりたいですね。インドやスリランカではそういった施設が割とメジャーとなっているので、日本にも日本風にアレンジしたものをつくって浸透させていきたいです。

たとえば日本には温泉地に長期間滞在し体調を整える『湯治(とうじ)』という文化があります。アーユルヴェーダと近しいものだと思うので、湯治とアーユルヴェーダを掛け合わせても面白いと思うんです。自分の拠点のひとつとして体験型施設をつくることが、いま一番叶えたいビジョンです。

言語の壁を越えて世界中の人の心に響く音楽を

今回のトークセッションのゲストは、禅宗僧侶の赤坂陽月(あかさか ようげつ)さんです。
僧侶を務めながら、「お坊さんヒューマンビートボクサー」としてYouTubeで人気を集めています。

なぜお坊さんがビートボックスをして、そしてYouTuberとして活躍しているのでしょうか? その経緯や思いを赤坂さんに伺いました。

インタビュアーは、ワクセル総合プロデューサーの住谷と、TikTokで活躍中の「くびれ姉さん」こと渋沢一葉さんです。

音楽家として海外で挑戦した日々

ワクセル×赤坂陽月氏対談

渋沢:
赤坂さんは1982年東京生まれ、2004年からヒューマンビートボックスを本格的に始められたとのことですが、なぜヒューマンビートボックスにチャレンジされたのでしょうか?

赤坂:
日本におけるヒューマンビートボックスのパイオニア的存在で、AFRA(あふら)さんという方がいらっしゃるんですが、その方のCDを友達に聞かせてもらったことがきっかけでした。
友人から「これ、口でやっているんだよ」と言われて衝撃を受け、自分でも見よう見まねでやってみたのがはじまりです。

渋沢:
その後、2013年に海外に行かれたんですね。

赤坂:
はい。ヒューマンビートボックスを始めてしばらくした後に、「自分のヒューマンビートボックスだけで生活できるのか」と挑戦したくなりました。
そのフィールドとして、ストリートパフォーマンスが日本より定着している海外を選びました。
いわゆる「バスキング」というもので、路上でアート表現をしてお金を稼いで
いる方がたくさんいます。
私は、アメリカではニューヨーク、オーストラリアではシドニー・メルボルンなど海外の大きな街で活動していました。

渋沢:
実際に、海外でチャレンジをしてみていかがでしたか?

赤坂:
海外の方は、良いと思ったものに素直に反応してくれるので、実力主義という印象が強いです。
道行く人を楽しませたり、誰かにインスピレーションを与えたりできれば、その対価としてお金を目の前の箱に入れてくれます。
実際に、その日稼いだお金で家賃を払ったり、ご飯を買ったりという生活スタイルで、海外で暮らすことができました。

住谷:
すごいですね!
しかしそうした生活はリスキーでもありますよね。大体どのくらい稼げるものなんですか?

赤坂:
日によって変わりますが、全然稼げないときは1,000円とか2,000円でしたが、日によっては、1日5万円ほどの稼ぎになることもありました。

僧侶として第二の人生を歩む

ワクセル×赤坂陽月氏対談

渋沢:
海外でヒューマンビートボックスや演劇で活躍されていたわけですが、その後、2015年に出家してお父様の跡を継がれたんですよね。
日本に戻って出家しようと考えられたのはなぜですか?

赤坂:
父は、私が学生の頃に一般人からお坊さんになり、岩手県のお寺の住職になりました。
自分としてはもともと跡を継ぐこと視野に入れていたので、ヒューマンビートボックスの音楽で一旗を揚げてから、第二の人生としてお坊さんになるのも良いかなと考えていました。

海外から一時的に日本に帰ってきた際、「もし継ぐ気があるなら、修行は若いうちに行ったほうが良い」と父に言われました。また、当時父は70歳を過ぎた頃で、「お前がお経のひとつもあげられないとなると、他の人に継いでもらうしかない」という話をされまして。
音楽家としての志は道半ばだったんですが、父の話を聞いて、お坊さんをやろうと決心がつきました。

住谷:
なるほど。修行はどんなことをされたんですか?

赤坂:
まだ暗い4時に起きて洗面を済ませ、坐禅堂に行って坐禅をします。その後、朝のおつとめをするというのが1日の始まりです。夜は9時に就寝していました。
坐禅をするのは禅宗の修行として確固たる部分なので、毎日朝と晩に坐禅をするのが欠かせない修行でした。

渋沢:
赤坂さんの場合、ビートボックスをされていたので、座禅のときなど、リズムを刻んでしまったりするのでは、とちょっと心配になっちゃったんですけど……。笑

赤坂:
坐禅をしている時は、さまざまな思いが沸き起こってきます。たとえば、足がしびれたな、お腹空いたな、などです。こうした思考は自然に沸き起こってくるものですが、その中でリズムやビートが聞こえてくるというのは、なくはないですね。

般若心経のビートボックスが世界で大ヒット

ワクセル×赤坂陽月氏対談

渋沢:
修行を続けられた赤坂さんですが、2020年にYouTubeで般若心経のビートボックスリミックスが大ヒットとなりました。

住谷:
累計再生数が400万回以上で、高評価も13万以上。これは驚異的な数字だと思いますが、ヒットした時はどんな心境でしたか?

赤坂:
正直、自分でもすごく驚きました。最初は日本の方ではなく海外の方がコメントをくれたり、高評価やシェアをしてくれました。
この経験を通して、自分のなかで「世界に受け入れられた」と感じて、すごく嬉しかったです。

渋沢:
海外での経験が、すべてつながったんですね。

赤坂:
かつて自分で音楽をしていたときも、言葉を超えてたくさんの人の心に響いたら良いなという思いがありました。
お坊さんとして、自分の音楽にお経を合わせることで、世界の人に届いたことが良かったです。

住谷:
やはり、音楽を続けたいという気持ちがあったのでしょうか。

赤坂:
修行を終えて東京に戻ってきた時に、やっぱり音楽をやりたいという気持ちはありました。お坊さんとして、何かを音楽と共に表現できたら良いなと。
そこで、いままでビートボックスで作ってきた音楽にお経を合わせてみたらどうなるんだろうと思って、実験的にやってみたんです。

住谷:
反感とかはありましたか?
特にお寺には宗派もありますよね。

渋沢:
私も思いました、檀家さんとかが「やめなさい!」って言わなかったんですか?

赤坂:
逆に、称賛していただくお声のほうが圧倒的に多かったです。
お経というのは多くの人にとって、法事やお葬式で聴くといった、どちらかというと地味で暗いイメージがあります。
でも、実は違うんだよと。現代的な音楽に合わせることで、お経が地味で暗いものではなく、違うものだということを感覚的に捉えられるんじゃないかと思いました。

住谷:
その発想がすごいです。そこから、何かにつなげたいという思いが強かったんでしょうか?

赤坂:
若い人ってお寺に行く機会がないので、何を通して仏教やお経を知ってもらえるだろうかと考えた時に、「インターネットだ」と気づきました。特にYouTubeは老若男女問わず観るものですしね。
ビートボックスとお経という、すごく尖った表現ではあるんですが、若い人に何か伝わるものがあれば良いかなと思っています。

音楽を通して心の静寂をガイドする

ワクセル×赤坂陽月氏対談

渋沢:
現在はYouTubeでどんなことをされているんですか?

赤坂:
自分の音楽を使って瞑想をガイドしていくということをやっています。
瞑想は禅宗では坐禅というんですが、坐禅は静かな場所で静かに座って行うのが伝統的なやり方です。

ただ、慣れていない人にとっては静かな場所に座って瞑想することを苦痛に感じたり、集中できない方も多いんです。
そこで、人の心が落ち着くような音楽をライブで演奏しながら、同時に瞑想をガイドしていくという活動です。

住谷:
いま、一番力を入れているものはなんですか?

赤坂:
自分の音楽を通して、心が静まるようなお手伝いができればと考えています。ご時世もあり、ストレスを抱えている方がやはり多いと思うんです。
動画に寄せられたコメントでも、動画を観ることで「よく眠れる」というご意見があります。
不眠に悩んでいる方も多いと思いますが、そうした方の役に立ちたいです。

禅のなかには「静」と「動」というものがあります。現代生活の中で置き換えるのであればリラックスしている時を「静」、身体を動かして自分を解放している時を「動」とします。
例えば、ダンスがありますね。ダンスは「踊れる人」だけのものというイメージがありますが、元々の起源は、誰かに見せるというよりは、自らの意識を解放するものなんです。

そうした「動」を現代的に解釈して、音楽とダンスを通して、自分を解放する機会を提供していきたいと思っています。

コラボレーションで広がる「可能性」

ワクセル×赤坂陽月氏対談

渋沢:
こちらの楽器はどんなものなんですか?

赤坂:
ハンドパンと呼ばれる楽器で、叩いて音を出します。

渋沢:
演奏していただくと、想像していた音とは全く違う音色が聞こえますね。ハンドパンとの出会いはどんなものだったんですか?

赤坂
知り合いのミュージシャンが演奏しているのを見て、すごく良いなと思って、これもお経と合わせられるはずだと考えました。

住谷:
すごい組み合わせですね。赤坂さんにゲストで来ていただいたのも、お坊さんでヒューマンビートボックスで音楽というのが新しい組み合わせで。以前お会いした際に、「これからも新しいことをやっていく」と伺っていたので、ぜひゲストにお呼びしたいなと思ったんです。

赤坂:
このハンドパンとお経の組み合わせも思いつきだったんですが、新しく取り入れました。ワクセルのコラボレーションという姿勢にぴったりだと思います。

渋沢:
ハンドパンの音色に癒されて心地良い気持ちになったので、今日はよく眠れそうです(笑)
赤坂さん、今回のコラボレーションはいかがでしたか?

赤坂:
新しい試みをされているワクセルさんとこのような形でコラボレーションができて、大変嬉しく思っています。

住谷:
赤坂さんは今後、VRにも挑戦される予定なんですよね。 「お坊さん×○○」という形で何かコラボレーションできないかとワクワクしています。
本日はどうもありがとうございました!


元気に、かつ健康になってもらうこと

前回に引き続き、漢方薬剤師・心理カウンセラーの結城奈美枝さんにインタビューをさせていただきました。

今回はダイエットについてのお話です。

整体師の藤井先生にもお越しいただき、ワクセルコラボレーターの窪田有美(くぼたゆみ)さん、ワクセル総合プロデューサーの住谷知厚(すみたにともひろ)がインタビュアーとしてお話しをうかがいました。ぜひ最後までお楽しみください。

ダイエット=食べないではない。食べること、そして食べる順番が大事

結城:
前回のインタビューのときにダイエット企画が立ち上がって、ワクセルのスタッフさんに3ヶ月で-20kgを目指すというものを実施したんです。

「元気に、かつ健康になってもらうこと」をダイエットよりも大切な目標としました。痩せるだけではなく、眠れないというのが(スタッフさんの)1番の課題でした。

なかなか熟睡できず、朝方には自然と目覚めてしまうというワクセルスタッフ。
企画が始まったときには自分でもわかるくらいの無呼吸症候群だったそうだが、今はしっかりと改善され、ぐっすりと眠れるようになったと話している。
なんと普通に生活をしながら痩せていったそうで、無理なく継続することが可能だった。実際に減った体重は-10kgだったが、内臓脂肪も減り、目標としていた「元気に、かつ健康な状態」になることができたとのこと。

窪田:
継続できるというのは、食事に秘密があるということですか?

結城:
私も3か月で8kg痩せたときに、全然食べてないんじゃないかと言われていました。だけどお腹いっぱいなくらいしっかりと食べて痩せたんです。

住谷:
「ダイエットする=食べない」と思っていました。食べてもいいんですね!

結城:
食べないといけないんです。そしてただ食べればいいということではなく、「噛むこと」が大事です。

しっかりと噛むことで脳に刺激がいくので、満腹中枢も刺激されます。早食いはやめた方がいいですが、ゆっくり食べればいいわけではなく、噛むことが大事なんです。

窪田:
結城さんが成功した食事の順番はありますか?

結城:
食事の順番は、まずは【味噌汁のような汁ものや白湯を飲む 】こと。胃を最初に温めることが大事です。

漢方も一緒です。中国の人たちも熱いお茶をまず飲んで、胃と内臓をあたためているんです。

そして次は【繊維質もの、硬いものから食べる】こと。よく噛むためにも効果的です。

そして、【野菜は濃い色のものから食べる】こと。ほうれん草などの青物から食べるといいですね。小松菜・ブロッコリーもいいです。

濃い色の野菜を食べたら、そのあとに【豆腐】【魚】【肉】を食べます。魚はサバなどの青魚がお勧めで、肉は牛肉→豚肉→鶏肉の順がお勧めになります。

食事・運動・睡眠のバランスを整えること

窪田:
今回の企画のためにサポートいただいた方がいるそうですね。

結城:
整体師の藤井先生です。

痩せるために食事を制限する人が多いと思うんです。そして運動をする。しかし、食事を減らして運動ばかりしてしまうのは体には悪いんです。

食事制限だけで痩せるのではなく、≪食事・運動・睡眠の3つのバランス≫がとても重要になります。3つのどれかだけで痩せようとするのは無理があるんです。

どれかのバランスが崩れてしまうと太りやすくなるので、トータルで整えることが大事です。そして、この3つの中でみんなが見落としがちなのが【睡眠】です。

窪田:
寝ない方が痩せると思っている人も多いような気がします。

結城:
寝る子は育つというように、寝ている間に成長ホルモンが出ることがわかっています。

成長ホルモンは熟睡したときに出るもので、若返りホルモンとも言われ、代謝をよくするホルモンです。

この睡眠の効果を見逃してしまう人が多い。そこで藤井先生に睡眠の部分をサポートいただきました。

妊活にも影響する睡眠の大切さ

藤井:
トレーニングするときには、まず体が曲がっているかまっすぐなのかを確認します。

そして眠れる体を作るようにするんです。

結城:
そこの強化は私ではなかなかできないので、藤井先生に力をお借りしました。

普段は妊活で先生と連携をしているんですが、働いている女性でなかなか妊娠しない人・眠れていない人は割と多く、骨盤の整体をしながらぐっすり寝ることを実践してもらったら妊活の成功率が上がったんです。

なので、ダイエットについても藤井先生にお願いしようということになりました。

窪田:
高齢になっても妊娠をあきらめたくないと思う女性に希望を与えますね。

結城:
寝てくださいと言ってもなかなか眠れない人も多いし、睡眠時間を長く取ってもぐっすり寝れなかったら意味がない。

短時間でもぐっすり寝れるように藤井先生に施術をしてもらいます。

藤井:
施術をすることで体がゆるんで、その結果脳が休もうとします。これを自宅でできるように指導しています。

結城:
ぐっすり眠れて、たくさん食べられて、運動は普段の生活の中で少し動くことを心掛ける。それだけで、運動・食事・睡眠の3つ全てをバックアップして機能するようにしたのが大きいですね。どこかを制限するということはしていません。

窪田:
いい睡眠をとっていれば、仕事もはかどりますよね。

食事・運動・睡眠の3方向からサポートをして、元気な日本にすることが目標

住谷:
睡眠が大事なこと、3つのバランスが取れている状態を常に保つ・意識することが大事だということがわかりました。

これは自分だけでは気づけないですね。

結城:
「食事・運動・睡眠」の3つのバランスが重要で、食事の延長線上に漢方薬があります。

なので食事については私が、睡眠は藤井先生が、運動については運動のプロがまた別にいて、その3人で全面的にバックアップしてバランスを一気にあげる。本当の意味での元気をみなさんに提供できたらなという想いがあります。

住谷:
今後の展望を最後におうかがいできますでしょうか。

結城:
一人一人を元気に。そしてお仕事に集中してもらいたい。

ぐっすり眠れて次の日さわやかな気持ちで仕事ができたら頭も冴えるだろうし、いいパフォーマンスが出せると思うんです。

働く女性・男性・社会を元気にしてあげたい。

「食事・運動・睡眠」をそれぞれのプロたちが集結して、みんなの元気をバックアップすることで日本を元気にできたら最高ですよね。


起業家は理不尽や不条理によって成長する

一般社団法人日本ほめる達人協会、西村 貴好さんにインタビューさせていただきました。

西村さんは日本ほめる達人協会の発起人であり、第1号の「ほめ達!」です。

「ほめ達!」は、目の前の人やモノ、仕事で言えば商品やサービス、起きる出来事などに独自の切り口で価値を見つけ出す『価値発見の達人』のことです。

日本の現状として年間2万人を超える自殺者が続いており、その状態を西村さんは物理的な戦争と比較し「心の内戦」状態と表現されています。このような状況を打破し、世の中を明るくしたいという想いでほめ達を世の中に輩出し続けてこられました。

今回は、ほめ達の第一人者として大切にされていることを聞かせていただいたので、最後まで楽しみながらご覧ください。

奥様の体調不良がきっかけで、身近な人を大切にするようになった

インタビュアー:感謝の気持ちを大切にされていると思うのですが、なにをきっかけに大切にするようになりましたか?

西村:以前のわたしは、仕事が一番大事だと思っていました。経済的な成功がなければ家族を守ることができないと思い、多少家族を犠牲にすることも仕方がないと考えていました。

そのため、「家庭の失敗は仕事の成功では補えない」という言葉を教えてもらっても、特に実感がわかなかったのです。

するとある日突然、家内が高熱を出し救急車で運ばれ、2晩にわたって原因不明の発熱が続くということが起こりました。

この時に初めて、「もしかしたら彼女を失うかもしれない!」という不安がわたしの中をかけめぐり、「彼女以上にぼくのことを理解してくれている人はいない」ということに気づきました。

自分の身近な人を大切にできる人になろうと決意をしたのは、この経験がきっかけです。

起業家は理不尽や不条理によって成長する

インタビュアー:人を大切にする行動のなかでも、ねぎらいについてお聞かせください。

西村:「ありがとう」と言うことだけがねぎらいではありません。ちょっとした声かけやアイコンタクトもねぎらいになることがあります。

そして、ほめるときに大事なのは、横にほめるのではなく縦にほめること。

つまり、ほかの人と比べるのではなく、その人自身の過去と比較をするとほめやすくなります。

例えば平均点が70点の試験で60点をとった子が、もし次のテストで63点をとった場合は平均点70点と比べるのではなく、前回の60点から3点上がったことをほめてあげてください。

ただし、これは一般的な社会人の場合であり、これから起業する人にはあてはまりません。

起業家は理不尽や不条理によって一番成長するからです。

とは言っても、いきなり強い球を投げると相手にキャッチする準備ができていないので取れません。

まずはふわっとした球を投げ、心の構えができてからアドバイスという直球を投げると伝わりやすくなります。

心の内戦をなくすために、ほめ達を次世代へと繋いでいく

インタビュアー:ほめ達を広めようと思った理由をお聞かせください。

西村:ほめ達をはじめる前に、うつになった母から死にたいと言われる経験や、2人の友人がほぼ同時に自ら命を絶つ経験をしました。

当時のわたしはお金を稼ぐために必死になって働いていたので、このままでは自分の命も危ないと感じました。

そこではじめたのがほめ達です。

まずは自分の心を守り、さらには世の中の経営者に安心感を、働く人に働きがいを与えるコンテンツとして誕生しましたが、これからの日本社会でも、ほめ達は求められるものだろうと思い広めていく決意をしました。

以前、わたしが師匠と慕っている方に「野望と志の違い」について教えていただきました。

「野望は己一代でどれだけ自分が成功できるか、志は己一代では到底かなえられない大きな願いを実現しようという祈りである」と。

ほめ達を世の中に広めたいというのはわたしの志です。おそらくわたしが生きている間には、心の内戦はなくならないでしょう。

なので、少しでもほめ達の価値観に共感してくれる人を増やし、次の世代へと渡していくことで世の中を変えていきます。

3つの依存先があるとチャレンジできる

インタビュアー:最近はチャレンジしようとする人に対して否定的な意見を言う人も多いと感じていますが、この点をどう感じますか。

西村:たしかに多いと思います。だからこそ、しっかり自立している必要があるなと感じます。

本当の自立とは、カメラが三脚で支えられて安定するように、健全な依存先が複数あることなんです。

家庭、職場、あともう1つあるといいですね。自分の居場所があるんだという安心感があると、チャレンジしやすくなります。

ほめ達は安心、安全な場所、コミュニティを提供していますし、チャレンジの場でもあります。

伝えたいこと、叶えたい想いがあるほどチャレンジできる人間になる

インタビュアー:新たなことにチャレンジできる人間になるにはどうしたらいいでしょうか?

西村:よく世界平和といいますが、もっと大事なのは心の平和です。

ほめ達では半径3m、声や表情がとどく範囲の心の環境整備を推奨しています。

そのためには半径15cmの環境整備、すなわち自分の心の環境整備が不可欠です。

本能に負けずに、少しでも”人としていい存在になる”ことが心の平和をもたらします。

人は頭を持ち上げることで2足歩行になり、手を使って道具をあつかうようになりました。

ただ、心が4足歩行のままの人も多いです。4足歩行だと手が使えないので噛みつくわけです。

動物と比べて、人間は脳が発達しているため頭が重いです。さらに、責任感や成し遂げたいことがあると余計に重くなります。すなわち、伝えたいこと、叶えたい想いがあるほど心がマッチョになり、チャレンジできる人間になるのです。

インタビュアー:チャレンジしたいけれども、なにに挑戦したらいいかわからない人はどうしたらいいですか?

西村:打ち込めるものがある人は幸せだと思います。世の中には打ち込めるものが見つからず、そのことから目をそむけている人が多いですから。

ほめ達でも伝えていますが、ほめることの究極は命に対する感謝です。

世の中に”絶対”はなかなかないと思いますが、死は必ず訪れます。

とはいえ、死を恐れていても仕方がない。いまを生きていると言えるかどうかが重要です。なので、打ち込めることがある状態は本当に幸せなのです。

もし、打ち込みたいことが見つからないのなら、なにかに打ち込んでいる人を応援するといいです。

勇気を出して1歩踏み出し、新しい世界に踏み込んで刺激を受けると人生が変わっていきます。

まずは自分が自分の可能性を信じろ!

インタビュアー:最後に、ビジネスや事業にチャレンジして成功したいと思っている人へメッセージをお願いします。

西村:まず伝えたいのは、「自分で自分の可能性を信じなかったら、だれが自分の可能性を信じるんだ!」ということです。

いろいろなことに挑戦すると障害にぶつかります。それを”傷”にするのではなく”気づき”にしてください。傷だらけではなく、気づきだらけの人生にしていきましょう。

ほめ達は種を蒔く生き方を教えています。重要なのは、蒔いたことを忘れるくらい蒔きつづけること。

目の前にあることに集中し、自分を信じて種を蒔きつづけていればいずれ収穫の時期がやってきます。


どうすれば現代社会で通用する人間になれるのか

ビジネス書作家、TVコメンテーターとして活躍されている木暮太一さんに、インタビューさせていただきました。

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』(星海社新書)、『カイジ 「命より重い!」お金の話』(サンマーク出版 )など、多くのビジネス書を出版され、ヒット作を生み出されています。

「自分の価値の伝え方」を多くの人々に教えてこられた木暮さんから、「どうすれば現代社会で通用する人間になれるのか」について学べるインタビュー記事です。木暮さん自身の経験も交えて、わかりやすくお話しいただきましたので、ぜひ楽しみながらご覧ください。

変化に強いのは、世の中で起きていることを都合よく解釈できる人

インタビュアー:変化に強く、新型コロナウイルス流行のような逆境を乗り越えられる人にはどんな特徴があるとお考えですか?

木暮:一番は、世の中に起きていることを自分にとって都合よく解釈できる人じゃないかなと思います。多くの人は悪い妄想が先に来てしまうんですよ。妄想って増幅すると止まらないんですよね。

逆に自分は大丈夫だと思っている人って、良い妄想が先に来るのでどこに行っても結果的に大丈夫なんです。自分が見ている現実は、自分がつくっているものですから。

例えば、事業をやっていて、明日の売り上げは誰にもわからないです。けれども、「当然あがるよね」と思っていると売り上げがあがっていく。もしあがらなくても、売り上げがあがる前提なので「あれ、おかしいな」と思うくらいで、落ち込まない。

これはポジティブ思考とはちがうんですよね。ポジティブ思考というのは、「ネガティブに捉えている現実を、前向きに解釈しましょう」というものなので、ネガティブなことを忘れられないんです。ポジティブ思考って言っている人ほど、ネガティブ思考にはまっていくんですよ。

元々ポジティブなものはそれ以上ポジティブに解釈できない。なので、「ポジティブになりましょう」と言った途端に、自分に起きているネガティブなことを探し始めるんです。そうすると、頭の中には嫌なことばかりが残ってしまいます。

だから、思考じゃないんです。大切なのは「勘違い」なんですよ。すべてのものを都合よく勘違いしていれば、大丈夫。

最悪のケースを想定して底の深さを知れば、不安はなくなる

インタビュアー:ネガティブな人が、できる前提に変えていくためには、何が一番大切だと思いますか?

木暮:底を知るってことじゃないですか?例えば、底なし沼にハマったら誰でも怖いですよね。しかし、沼の深さが2mだとわかっていたら、対処ができる。これ以上は落ちないということがわかれば、一気に安心できるんです。

逆に、ネガティブな妄想にハマってしまうと底が見えなくなって、底なしになってしまう。底なしになると誰でも怖いんじゃないかな。自分は最低ここまでしか落ちないとわかっていると怖さはなくなります。

底の深さは考えればわかるんですよ。例えば経済的な面で最悪のケースを考えるとすると、さすがに日本国内であれば自分にもコンビニでレジ打ちぐらいはできるだろう。地方のコンビニのレジ打ちが時給750円として、8時間労働したら6,000円稼げるから、25日働くと15万円の収入になる。

その中で家賃3万だとして、12万残るじゃないですか。そうしたら案外自分は大丈夫だなってわかる。

ミニマムの試算をしたことがあると、不安はなくなるんじゃないかな。

「諦めたらそこで試合終了だよ」っていう言葉はすごくいいんだけど、同時に諦めないことで苦痛が生まれていくということをアダムスミスが指摘している。

例えば戦争で片足を失った人は、足が戻らないとわかっているから幸せになれる。なんとかしてもう一回足を生やそうとしてないから。足を失ったことは諦めて、切り離して生きているんです。

しかし、「いつか刑務所から出られるかもしれないよ」と言われている囚人は幸せになれない。「今日はまだ出られていない、でも明日こそ出られるかも」とつねに考えてしまう、このように、諦めない心によってかえって不幸になっていく場合もある。

なので、ミニマムを想定し、ここまでいくのはありうると認識する。そういう意識の人と、つねに理想をめざして、しがみついてる人ではつらさが全然ちがいます。

曖昧な言葉を分解し、伝わる言葉にする

インタビュアー:木暮さんはシンプルかつ核心をつく表現をされるので心に刺さるなと感じるのですが、なぜそういう表現ができるのですか?

木暮:テクニック的なところと本質的なところがあります。

まず、テクニック的なところでいうなら、映画をたくさん見ているから表現が豊富なんだと思います。映画の主人公のセリフって、プロのライターさんが練りに練ったもので、小説のさらに上をいった言葉の磨かれかたをしていることが多いんです。

とくに名作と言われる映画は素晴らしい言葉が多く使われている。それをたくさん見ているので、他の人より言葉のバリエーションが多いんだと思います。

ここまでは言葉をどう仕入れているのかというテクニック的な部分です。

次に、言葉をどう生むのかという本質的な部分についてもお話していきます。

言葉を生むために重要なのは、言葉を言葉としてないがしろにしないこと

例えば「あなたは何の専門家ですか?」と聞かれた時に、「コミュニケーションの専門家です」と答える人がいる。けれども、コミュニケーションという行動はないんですよ。「はい、コミュニケーションしてみて、3・2・1!」って言ってもできない。

でも、メールを書いたり、LINEを送ることならできるんです。つまり、コミュニケーションは概念論であって行動ではない。

「コミュニケーションの専門家です」って言われると、わかったつもりになってしまう人が多い。なので僕は、分かったつもりになる言葉の排除を毎日やっている。そのためには、なんとなくわかったつもりになる言葉を分解することがとても大切。

一般的に「刺激を与えてくれる人」って言うじゃないですか。でも刺激って何でしょう?

僕が考える刺激とは何かっていうと、「異質」なんですよね。異質は自分が考えてきたもの・触れてきたものとちがうことを教えたり、提示してくれます。

さらにいうと、「提示」という言葉も意味がよくわからない。なので僕は「投げる」という言葉を使います。投げるという言葉には「無責任に」っていう意味が含まれています。野球の遠投みたいに、遠くの方から「ほれっ」って投げてくるニュアンスです。

なので、その人と仲良くなるという感じではない。仲良くなるということは、同質になってしまい異質でなくなってしまうということですから。

このように、伝えたつもりで伝わっていない言葉を排除するのがとても大切です。それには分解しかないんです。

やりたくないこと以外から自分にできることをやってみる

インタビュアー:何か動かなければと思っているが、何をしたらいいかわからない人は、何から始めたらいいと思いますか?

木暮:「やりたいことをやりましょう」とよく言いますが、やりたいことはやってみないとわからないので、あまり意味がないと思います。それよりは、やりたくないことを探す方が大切です。

そして、やりたくないことを除いた中からできることを探します。その結果、起業が必要ならしたらいいし、専門家として生きるならそうしたらいい。どこに行くか、何をやるか、を考えるよりは嫌なことを除いていく方がいいんじゃないかな。

僕の場合、100人雇ったらビジネスの規模は大きくなりますが、100人雇うことをやりたくないからビジネスを大きくしない。やりたくないことをまず挙げましょう。そして、その中からできることを考えていくのがいいと思います。

お金を稼ぐために嫌な仕事をやることもおすすめはしません。ぶっちゃけ、いくら稼いでもそんなに変わらないんですよ(笑)

僕の感覚だと、年収3,000万円を超えたら区別がつかない。年収3,000万円、5,000万円、1億円の人って生活はあんまり変わらない。

なので、年収1億円を稼ぐのにものすごくストレスを感じるのであればやめた方がいい。年収3,000万円でストレスなく過ごした方が本人にとっていいと思います。

もし、それでもストレスなくさらに稼ぎたいのであれば、別のビジネスをつくればいい。

現代は、ネットによって自分の持っているスキルを教えるのが、ものすごく簡単になってきています。何かできるようなったら、やりたい人にそれを教える方が、経済的なメリットが大きい。サポート役に転向することで、1回山を登りましたという経験自体が売れる。

だから、まずは何か1つの山を登るのがいいんじゃないかな。

「嫌いなものがない世界で」「誰かに評価される」と、仕事が好きになる

インタビュアー:仕事を楽しむコツをお伺いしたいです。

木暮:楽しもうと言っている時点で、楽しくないんですよ。そもそも僕は好きなことしかやってないから、仕事を楽しむという感覚がない。それぐらいやりたくないことを排除してきました。

僕にとって「朝出社すること」「尊敬できない上司の指示に従うこと」は絶対にやりたくないこと。それ以外であれば、ある程度なんでもいいと思ってます。

その中で人に評価されることが楽しみに変わっていく。

オタクがゲームを好きなのも、高得点が取れたら、ネットを通じて「あいつすげー!」って評価されるから。他人から評価されるから好きになる。

「嫌いなものがない世界で」「誰かに評価される」この2つの要素が掛け合わさると、段々仕事が好きになります。子供と一緒で、できたことを褒められたら、また頑張ろうと思うんです。

多くの人は嫌なことをやめようとすると、どう稼いでいいかわからなくなる。個人的には、今の仕事からいきなり転向するのはおすすめしていません。今の仕事が嫌で新しい仕事に移った場合、経験がないからお金を稼げないかもという不安やプレッシャーに押しつぶされやすいです。

なので、新しい仕事が軌道に乗るまでは、ダブルワークにして今の仕事の収入で耐える。そして、新しい仕事で生活に最低限必要な収入が取れるようになったら、1本化していくというのがいいでしょう。

トライアンドエラーを真剣にやって、自分だけの能力を身につける

インタビュアー:最後に、これからチャレンジしようとしている若者へ一言お願いします。

木暮:インプットだけではなく、トライアンドエラーを真剣にやりましょう。

最初から打てなくてもいいと思ってバッターボックスに入っても、何の練習にもなりません。打つつもりでバッターボックスに入って、失敗と改善を繰り返すことが大切です。

失敗は2~3日へこむくらいがちょうどいいです。1年もへこむような失敗はしない方がいい。逆に、5分で忘れちゃうような失敗は経験にならない。2~3日本当に後悔するような失敗をしてください。

「市場価値を高める」「レアな人材になれ」ってよく言われるけど、僕はおすすめしていません。レアな人材は徐々にマーケットもしぼんでいくので、活躍できる場が限られている。なので王道がいいと思います。王道をいく中で、他の人ができないことを身につけていく。社会にはまだ穴があいているところがあるので、その穴を埋めにいくといいと思います。

最後は「人」で繋がっていることが大切

王様のブランチで映画コメンテーターとして活躍されているLiLiCoさんにインタビューさせていただきました。

2019年9月には著書『遅咲きも晩婚もHappyに変えて 北欧マインドの暮らし』(講談社)を出版されるなど、芸能界で確固たる地位を築かれていらっしゃいます。

ハーフ芸能人がまだマイナーな時代から、努力で登り詰めてきたLiLiCoさんだからこそ語れる仕事論や人生論が詰まった内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

最後は「人」で繋がっていることが大切

インタビュアー:LiLiCoさんが仕事において大切にしていることは何でしょうか?

LiLiCo:「最終的には人」ということですね。今、新型コロナウイルスで飲食業界が大変なことになっています。でも、うまくいっている飲食店もある。何が違うのかというと、人と繋がっているかなんです。私の研究では。

例えばお店・お客さん、お互いの連絡先を知ってるとか。そうするとネット予約と言うよりも日頃から電話で直接連絡をしていることが多い。直接やりとりできるのが人で繋がっているお店。

私の家の近くにも、そういう居酒屋さんがあって、テイクアウトを始めたって聞いたんですよ。なぜそれを知ったかと言うと他のお客さんとも繋がってるから。よっし、家で美味しい料理が食べられる、「やったー!!」と思いました。普通はテイクアウトを始めても、ネットで発信したり番組に取り上げられない限り、なかなか情報が伝わらない。だから人で繋がっているということが大事なんです。

もう1つ、映画コメンテーターとしてお話させていただきますね。私には色々な俳優の友達がいますが、その中には映画が公開になった時だけ連絡してくる人がいるんです。「映画公開になったから取り上げてよ!」みたいな・・・(笑)

一方で、いつも連絡をくれる子もいます。「元気?」とか、「LiLiCoが紹介していた映画、面白そうだったから今日観てきたよ!」と自分が全く関係ない映画の話をしてきたり。そういうのって可愛いじゃない?来る子は可愛いのよ。子供も一緒でしょ?「ママー!」って来るから可愛いの。若手の役者さんとかが「お腹減ったー!」って来てくれたら嬉しいのよね。だから、出てる映画も紹介したくなっちゃう。これが人で繋がっているってこと。

なので、困った時だけ連絡するのではなく、いつもコミュニケーションをとるのが大事。何もない時に連絡来ると嬉しい。私も「コロナ大丈夫?」とか「旦那さん元気?」って気遣ってもらうと嬉しいから、「じゃあ、今度集まるときはこの人たちを呼ぼう」ってなります。わたしからももちろん連絡しますよ。

新人と見られるのは2年目まで。3年目からは何を発信できるかが勝負

インタビュアー:芸能界の中で誰もが知る存在になれた、一番の原因を伺わせてください。

LiLiCo:芸能界って売れるか売れないかなんですよ。どちらがいいですか?売れた方がいいですよね。だからそのために努力しました。マジメにやってたらこうなったんですよ、マジメにやらない人がいるから。お笑い芸人がコンテストで優勝して、「俺たち面白いよね!番組出てるだけで面白いぜ、うぇーい!」ってやってると、私の研究では1年8か月で消えます。

スポーツ選手でアナウンサーやキャスターとして成功している人っていますか?

一同:分からないなぁ・・・

LiLiCo:何人かはいますよ。でもパッと浮かんで来ないというのはそれだけテレビって難しいからです。撮影中どこを見て話せばいいのか分からなかったり、内輪ネタで盛り上がったりする人もいる。それではテレビじゃ通じない。芸能界にはいろいろな暗黙のルールがあるので、消えていくスピードは早いんです。

バラエティーの世界でいうと、最初の2年は周りが助けてくれます。お笑い芸人は特に助け合いの文化があって、ちょっと失敗したなと思ったら、ドカンと別の笑いに変えてしまいます。ただ、3年目からは自分が何を発するかで、残れるか残れないかが決まります。私もお弁当屋さんで働いていたころは、アイディアを出していました。例えば、高野豆腐を絞る仕事を与えられたときは、こうやったらもっと華やかになるんじゃないかなど、提案をしました。与えられた仕事だけをやるんじゃなくて、何か発信することって大切なんですよね。

なので、「俺ら面白いでしょ?」「私出てるだけでいいんでしょ。」って態度だと何も仕事は来ないですよ。だって、そこにはテレビの画面には見えてないスタッフがいるんだから。打ち合わせで聞いてるのかどうか分からない人と、仕事したいと思わないですよね。バラエティーでも企業でも、「石の上にも3年」なんて言いますけど、ほんと3年目がとても重要になってくると思います。「3年目の浮気」というのもありますし(笑)

一同:爆笑

LiLiCo:3年までは新人なんですよ。だから、色々許される。私も3年までは「だって、まだ日本に来て3年だもんね。それは日本語分からないよ」って言われました。ところが、突然4年目から「え、4年もいるのになんでそんなに日本語下手なの?」って言われるんです。

ハッピーは勝手にやってこない。自分で楽しくする

インタビュアー:LiLiCoさんってすごいハッピーそうだなと思うのですが、自分をハッピーにするコツはありますか?

LiLiCo:楽しくするんですよ、自分で。勝手にくるハッピーはひとつもないよ!「よし今日は痩せよー!」ってジョギングしても、だいたい一歩目で足ひねるもんね。「ジョギングできないじゃん!太るわー!」みたいな(笑)

いいことなんて全然ないんですよ。だから自分で作るんですよ、楽しいことを。なんでみんなハッピーじゃないかっていうと、みんな待ってるから、ハッピーを。待っていてもハッピーは来ませんよ!

緊急事態宣言が解除されましたが、私は個人的にホームパーティーなどは控えてるんですね。でも、「あの人元気かな?」「あの人に会いたいな」と思ったら、リモートでも電話でも会えます。「元気かなーと思って」って言われたら相手はハッピーじゃないですか。このコロナの間に、自分にとって誰が大切かってみんな分かったと思いますよ。自分の携帯の履歴を見れば分かるんですよ。誰に1番電話してるかとか、誰と1番リモートしてるかとか。

私のおばあちゃんは94歳で亡くなったんですが、おばあちゃんがいつも「駅から家まで毎日違う道で帰ってごらん。」って言ってたんですよ。そうすると、「この小さな細い道にパン屋さんができた、なるほど食べてみよう。めちゃくちゃうまかった!」みたいな発見があるんです。逆でもいい。「ネットにパン屋さんができたと載っていた。評判がいい、行ってみよう・・・、さほどでもない。」それでいいんです、ひとつの知恵だから。ここにきれいな花が咲いてるとかでもいい、そういう発見がハッピーに繋がるんです。

私すごい感動したことがあったんですよ。昨日シシド・カフカちゃんがVOGUEっていう憧れの雑誌のWEBページで「カッコいい女性とは何?」という質問に答えていて。「今置かれている状況は完璧ではない、望んでる状態ではないけど、その中でベストを尽くす女性はカッコいい。夏木マリさんとLiLiCoさんみたいに。」って書いてあったんですよ!

一同:おおー!

LiLiCo:「ええー!やっべ!!」ってそこだけ写メって送ったんだけど。本人はわかってるよね、本人がしゃべったんだから(笑)まさか名前を出してくださるなんて、しかもそれを雑誌のライターがちゃんと文字にしてくれるなんて。私には一切確認の連絡はなかったので、完全にサプライズでした。

自分はカッコいいと思って生きてる訳ではなくて、なんとか自分の人生を素敵なものにしようとして必死に生きてるだけ。でも、それを誰かが見てくれている。しかも女性がカッコいいと憧れるシシド・カフカちゃんにカッコいいって言われたら、それはハッピーですよ。

おじいちゃんとおばあちゃんが手をつないでるだけでも、微笑ましいじゃないですか。こういう小さなことでも嬉しいですよね。だから電車の中とかでも人を見ちゃいます。みんなスマホばかり見てるから幸せが見えてないけど、パっと顔を上げると、しわしわのおじいちゃんとおばあちゃんが仲良くしてたりするんですよ。

「電車の中で、ニヤニヤしてる人がいて気持ち悪かったよ。」っていう人がいますけど、私そういう人大嫌いです。だって良いことがあったんだから、ちょっとぐらい笑顔になったっていいじゃない!楽しいことがあって思い出してるんだから。すぐ人を気持ち悪いとか、人を悪く言うとか、その人の良い所をなんで見つけようと思わないのかなって。そんなに自分に自信がないのかなって・・・、なんか残念ですね、今の世の中は。

仕事も子育ても、しっかりコミュニケーションを取ることが大切

インタビュアー:人と一緒に仕事をするときに大事にしていることは何ですか?

LiLiCo:もちろん人の言うことも聞きますし、自分が思っていることも言います。それをうまく融合させて、成立すればいいなと思うけど・・・。私は人に厳しいです。ただ、自分にもっと厳しい。めちゃくちゃ厳しいですよ。もうね、見たら怖くて倒れちゃうと思う、泣いちゃうよみんな!

1回、自分に怒ってる時に鏡で自分を見たんですけど、「おおっ!!」ってなりましたもん(笑)うまく話せなかった日とか、噛んじゃいけない所で噛んだ日は、自分に怒鳴ってます。「だから売れねーんだよ」「だから仕事ないんだよ」って。

スウェーデンではミスがあったときは、みんなで集まってコーヒー飲みながら、何が今回悪かったのかを話し合います。もしかしたら1人の人がミスしたかもしれない。そうしたら、その人がもう1回やらないようにするし、他の人も同じミスをしないようにしなければいけない。話し合うこと以外ないです。で、ちゃんと理由を言ってください。ここが日本人にちょっと欠けてるところかなと思いますね。

子育ても一緒です。「ダメです!」だけじゃ分からない。「足をバタバタしたらダメです!」それじゃ通じないよ。バタバタしたら前の人が迷惑するんだよってことを言わないと。子供って声大きいじゃない。笑い声も大きい。それが人によっては迷惑だって分からないんだから、ちゃんと1個1個理由を説明してあげないと。

だから若者相手で分からないことがあると「え、教えて私に。その理由が分からないから」って聞きます。教えてって言うとちゃんと説明してくれる。学生も学生の中での考え方があるから「なんでなんで?」「どうして?」とか聞きます。

人と仕事するときは、お互いの得意不得意を知って活かし合う

LiLiCo:主人も私も人の顔を覚えるのが苦手なのね。でも最近まで日本人は日本人の顏を覚えやすいと思い込んでいたの。日本人って「俺のこと覚えてるだろ」とか「俺のこと覚えてないの?」っていう人が多いのね。ちょっとイラっとする。なので、最近は「えーっと・・・、抱きましたっけ?」って聞きます。「すみません、抱いてないんだったら覚えてません」って(笑)

この間初めて知ったんですよ。主人も人の顔を覚えるの苦手って。あ、なんだそうだったんだーと思って。じゃあ、それも覚えておこうってなりました。そうすれば主人が目の前の人を覚えていなくても、「あー鈴木さん、お久しぶりですね!どこどこの鈴木さん、ちょっと久しぶりですよね!」とか言えるじゃない。そうやって主人が思い出せるように、ちょっとお手伝いできるじゃないですか。

「この前結婚祝いにプリザーブドフラワーもらって、いつもテーブルの上に飾ってるじゃない・・・、その牧野さんですよ!」みたいな。お手伝いできることっていっぱいあると思うのね。できることできないこと、みんなに得意不得意があって、なんでもできる人はいない。舞台に立ってる人でも歌えない、踊れない、でも芝居は完璧。そういうのはあるので、会社の中でも何が得意で何が不得意かお互いによく知って、得意な人に得意なことをやってもらえばいい。

10年後、主人が所属してる「純烈」が活動しているかは分かりませんが、少なくとも主人はやってないんじゃないかなと思う(笑)。ファンは悲しむかもしれないけど。何があるか分からない。主人は手先が器用で、ブロックとかデザインとか絵が完璧なの。だったら私の会社の社員として入れて、給料が発生するようにして、Tシャツとか私のグッズとか、新人の衣装をデザインするとか。

そういう風に目の前の人が何が得意かを知るのはとても大事だけど、無口だったり自分はこういうのできますと言わない人もいる。だったら、ふとした落書きだったり字がきれいだねとか、そういうのでもいいのね。じゃあ「うちのレストランのロゴ書いてくれない?」とか得意分野を活かしてあげられる。

あとは、独立するときに応援されるか。独立するときは別れ際が大事。独立してうまくいくタレントとうまくいかないタレントがいる。失礼な辞め方だったら芸能界は消されますよ。どんな会社でも、最初の話に戻りますが、繋がっています。人で。たから去り際も大事なの。

少しでも可能性があるならまずやる。待っていても仕方がない

インタビュアー:これからチャレンジする若手の起業家に向けて、一言お願いします。

LiLiCo:ひとつだけね・・・。まずやるってこと、待たずにやる。なんかね待ちすぎですよ、みんな。みんな待ってばっかり。いいなと思ってちょっと可能性が見えるならやりましょう。さらに言うと、人と違ったことだったらもっといい。人と似たものをやっちゃうとうまくいかない可能性があるので。燃えている人は魅力的!

陽転思考と意思決定力

対談記事は、嶋村吉洋が主催する「ワクセル(※)」の著名人対談企画にて実現した内容です(なお、対談が行われたのは2020年2月29日になります)。
※ワクセルは「これからの100年をつくる起業塾」として新しい塾のカタチを掲げ、未来を切り開く人たちが集まり、共に学び合い応援し合う起業家コミュニティ。

今回は、『人生を好転させる新陽転思考』や『人に好かれる話し方』の著者で有名な和田裕美さんと『自分で決める。 -すべてがうまくいく最強の力-』の著者であり、ワクセルのメンバーでもある権藤優希との対談です。

和田裕美さんは、陽転思考(※)を身につけていらっしゃるため、物事の捉え方がとてもポジティブです。そのポジティブな捉え方は「嶋村吉洋氏と同じ印象を受ける」と権藤優希は語っています。

和田裕美さんと権藤優希の対談から、たくさんのことを学ばさせていただきましょう。

※和田式陽転思考とは、「事実はひとつ、考え方はふたつ」という考えに基づきマイナスなことからも「よかった」を探す思考法。

権藤:今回の講演もすごくわかりやすくて、本当にたくさんメモを取らせていただきました。それをふまえて今日は色々と質問をさせていただきたいと思っています。

和田さんは講演家でありながら、作家としても活動されていらっしゃいますが、著書の累計は何万部なのですか?

和田さん:220万部くらいですね。

権藤:すごいです!

作家としても大活躍されている中で、講演家として大事にされていることがあったら、教えていただきたいと思います。

和田さん:大事にしていること……。
ちゃんと仕事をして、いいものを届けたい!って、すごく思っています。

世の中には沢山の本がある中で、私の本を選んでいただいたとしたら、読者の方ををハッピーエンドにしたいんです。

これから(本を)読み終えたあと、(講演を)聴き終えたあとの人生の方が、(講演で)会っている時間よりずっと長く続くので、何かプラスの影響を与えられないかな?って思うことを大切にしていますね。
本を読んでよかったな、講演を聴いてよかったなって思ってもらいたい。

権藤:それがすっごい伝わってきたんですよ、講演でも。

和田:ありがとうございます。

​権藤:(和田さんの本や講演は)読後感や講演後も、最後の「よし!」という合図と共に、行動しやすいなと思いました。

和田さんの話は、聞いた側の人が得するなって伝わってくるんです。そこが大きなポイントかなって僕は感じました。

和田:よかった、嬉しいです。ありがとうございます。さすがの分析。

権藤:僕は営業をずっとやっていたんですよ。営業職から起業したんです。

和田:何の営業なんですか?

​権藤:僕は、大手IT企業で営業をやっていたんです。

和田:営業で、何を売ってたんですか?

権藤:警察へのシステム営業です。指紋や顔認証などのシステムを警察署に納めていました。

和田:かっこいい!ちなみに警察に営業するって怖いですか?

​権藤:怖いですね。カツ丼を目の前に置かれて「お前がやったのか?!」って言われているような鋭い視線に感じました。

和田:やっぱりそうですよね。逆に、「どーもどーも!」って近づきやすい感じだったら、警察をやってられないですよね。犯人が怖いと思う存在じゃないと。

権藤:そうなんです。僕もすごく緊張しちゃって、いつもの提案がなかなかできなかったんです。
そんな中で意外にも、(警察への)営業で成績を上げていたのが女性の方だったんですよ。

和田さんの講演を見てても思ったんですが、誤解を恐れず言うとなんか可愛らしいじゃないですか。
女性だからこそ踏み込めたり、ズバッと言える。
そういった要素をうまく使われながらきっと営業されてたんだなと思ったんです。

​​和田:はい、そうかもしれないですね。

​権藤:女性の読者も多いので、このまま女性に向けた質問をさせてください。

女性としてやりづらかったこと、こういった風に活用したからうまくいったなど、営業時代の経験でもよいので何かあれば教えてください。

和田:何事もメリット・デメリットって、両方あると思うんです。

女性としてのメリットは、若い時には「(甘やかして)買ってあげようかな?」と思ってくれる人がいたりするわけじゃないですか。
あと女性って、物事をフラットに見やすい。
というのも、会社の中でも男性の方が縦社会に慣れていて、逆に女性は縦社会に慣れていないんですよね。
だから、女性って急に上司に対して、タメ口になったりするじゃないですか。

多くの男性が「はい!わかりました!」と受け答えをしている中、女性は「そんなこと言ったってー!」みたいなことってありますよね。

それは、女の人がずっと社会に出てなかったため、家族や周りに慣れ親しんだ形で社会を作ってきた名残かなと思っています。

だって男の人は、いつも上下関係の中で生きているから。

その上下関係がうまくいかないとビジネスはうまくいかない。
家庭の中では、お父さんが一番かもしれませんが、(女性からしたら)割とフラットな状態。友達ともフラット。みんなフラット。横に並べた感じと縦に並べた感じが男性と女性と違う。

権藤:確かに、、おっしゃるとおりだと思います。特性をいかすということですね。

和田:そうですね。女性は、コミュニケーション能力が長けていて、割と言い出しにくいところでも言えたりするのがメリットではありますね。
女性の視覚・コミュニケーション脳は、男性より11%いいんですって。脳の仕組みそのものが違います。

そういう意味で共感や空気を読むということに関して、女性として得をしていることは沢山あると思います。

権藤:逆にやりづらかったこと、苦戦したことはありますか?

和田:色々な意思決定や提案が上層部にあがっていくときに、上が男性ばかりで女性の見本がいない組織だと、「女だから大丈夫なのか?」と思われて、プロモーションが止まってしまうことはあります。

ほかは、女性軽視されたことでしょうか。意見を伝えても肯定的な返事がなく、別の男性からの同じような意見には、素直に返事をする男性上司がいて、凄いやりにくかった経験があります。
そういった上司からなにか言われたとしても、心理的なものが大きく影響し、素直に受け取ることはできませんでした。

あとは男性部下を育てる時に、どうやったらいいのかわからない時期がありました。

権藤:その中で「陽転思考」は、考え方として知っているだけでも救われるなっていうのがあるんです。
(講演では)具体的な例も話してくださいましたが、「陽転思考」やよく本でも書かれていらっしゃる、「意味づけ・価値づけ」を学ぶことで、すごく得をしたなって気持ちになりました。

一方で、「陽転思考」を実践していくときに、なかなか思ったようにできなかったり、途中で心が折れちゃったりとかすることが、よくあるんですけれど、和田さんはそういった経験はありますか?すぐ陽転思考に切り替えて行動できていましたか?

和田:本を書くために、これまでの経験を色々と言語化しました。
一冊の本ができるまでには、試行錯誤するので、本を書いてる途中でやっぱり落ち込んだりしています。

陽転思考をなぜやっているかというと、私が落ち込みやすい人間だからです。
なんか、普通のもっと元気な人は陽転思考を生み出さないです。
(雰囲気が)ラテン系のようなポジティブな気持ちであっても、落ち込む経験は大事だし、折れるのもすごい大事。

権藤:そうですね、僕が書いた本『心が強い人のシンプルな法則』は、心が折れる人の話なんですけれど、僕も同じことを書いています。

折れた経験が沢山あるから、復活の方法もわかる。折れたあとの方が強くなる。
自身の経験から学べることってあるんですよね。

和田:そうですねー。私なんか母が医療ミスで亡くなる、リストラに遭うなど、結構、波乱万丈なんですよ。

私の悪いところだけを部分的に切り取ったら、不幸になるはずが、幸せそうに見えるのは、陽転思考の考え方のおかげなのかなって思います。

権藤:似たような質問が続くんですが、陽転思考で物事を乗り越えていくじゃないですか。

最後のキーワードになったのは「わくわく」。

僕もすごい好きな言葉なんですよ。「わくわく」って将来に対してすることじゃないですか。

わくわくするマインドを持つんですけれど、やるってなったらシビアな状況のときもあって、冒険がつきものなんですよね。
リスクを冒して何かをやるとか、自分が変わっていかないといけないポイントもあると思うんです。

わくわくだけじゃ、なかなか乗り越えていけない気もするんですけれど、和田さんはどうしていますか?

和田:歌を歌ったりとか(笑)

​権藤:それは、斬新な角度からのアドバイスですね(笑)

和田:悪いことを考えるようになると鼻歌を歌って、必ず悪い考えによらないようにします。

あと、新しいことを始めるときにわくわくできなくなったら、ちょっと違うことをやってみようかなと思うことです。
本を書くことにわくわくできなかったら、かるたでも作ってみようなど。

権藤:違うことをやっちゃうんですね。

和田:そうです。ちょっとシフトして、元々やりたいことは横に置いて、楽しいって思えるときにやってみたら大丈夫という風に思えるので、一つのことにわくわくしなくても、様々なことにわくわくしたらいいなって思っています。
ひとつがダメなら違うわくわく。

権藤さんの趣味は何ですか?

権藤:趣味はサーフィンです。身体づくりが好きでやっていますね。

和田:身体づくりで心は折れますか?折れたりはしないですか?

​権藤:いや、毎朝は嫌ですね。やる瞬間は嫌な気持ちになります。

和田:そうなんですね。え?ワークアウトですか?

​権藤:嫌なんですよ。だから自分一人じゃやらないから、パーソナルトレーナーに家に来てもらってます。

和田:わーすごいー!!毎日来てもらっているんですか?

​権藤:週2回ですけど。

和田:結構ハードなワークアウトになっちゃってますね。うわー大変。身体づくり以外で他のわくわくはないんですか?
なんか「このワークアウトが終わったらちょっと飲もうぜ!」みたいなのは。

​権藤:そうなんです。ワークアウト後のご飯は美味しいんですよね。なにを食べに行くかはすごくわくわくしますし、仕事がはかどりますね。

和田:やる気は出ますもんね、筋肉がつくと。

​権藤:やったあとは、そのことを考えるといいんですけれどね。すごくわくわくしますね。

和田:報酬系の脳を刺激すると、わくわくは持続します。

これが終わったら報酬を与えてあげようって思っているならわくわくは持続するし、身体を鍛えたあとに、やってみようと思えることを想像するとムフフってなったり。ムフフを使って頑張る。

わくわくする対象は、色々なものがあっていいと思っていて、一回一回消えかかったら次のわくわく。

このわくわくを連鎖させると、案外いつでもわくわくできるんですよね。
何にわくわくできるかなって思ったりします。

​権藤:それは僕を含めて救われますね。わくわくするものを変えていいんだと。
見つけて対象を変えていく考え方は、ちょっと救われましたね。

和田:でも嫌なことはあるじゃないですか。
なんか普通に楽しそうに見せてても「あ゛ー」とかあるじゃないですか。

人間ってそういう弱さがあってこそ、自分が強くなれるでしょ。

だからそういった時にわくわくの種を見つけられたらと思うんです。

わくわくは種だから未来に向けて植えろって。
3年後にわくわくの木がなると思ってたら、今の水やりとか頑張ると思うんですよね。

だから、そんな風に先のことを考えるようにしていますね。

​権藤:別の話題になります。
(和田さんは)ファンを作ることが大事だと思っていて、僕もその通りだと思っています。

ファンや優良顧客、チームビルディングをしていくことが大事だと教えてもらっているんですけれど、ファンを作ることで大事にしていることを教えていただきたいです。

和田:「喜んでもらえることは何なんだろう?」とすごく考えるというか、がっかりさせたくないと思っています。

​権藤:先程のハッピーエンドの話ですよね。すごく伝わります。

和田:絶対にがっかりさせない。
「がっかりさせないためにはどうしたらいいのか」というのを、必死で考えます。

私、がっかりする人を見たくないんですよ。
どうしても自分の行動や態度、自分の心理状況で、がっかりさせることってあるじゃないですか。
すべて相手の期待通りには生きられない。

でもお客様にがっかりさせないためには、どういったオファーを出したらいいのか。

権藤:なるほど。例えばどういう工夫をされているかお聞きしてもいいですか?

和田:「パワースクール!」っていう会員制のオンラインスクールがあるんです。
(その会員に喜んでもらうために)バレンタインチョコを送ったりするんですよ。
私は今回、オリジナルカレンダーを作って、サプライズプレゼントをしてみました。
相手を喜ばせたいって気持ちがあるんです。

どうしても視野が狭くなったり、目の前のことしか考えなくなったり、自分のことで頭がいっぱいになることも多いと思うんですけれど、「常に喜んでもらいたい」ということを考えられるのはなんでですか?

和田:え゛! なんでだろう……。ちょっと考えていいですか?

​権藤:答えがわかってても、できないもことって多いなって思っちゃうんです。
常に自分のことばかり考えちゃう。

和田:でも人に喜んでもらえることって、自分の幸せになりませんか?

​権藤:なりますよね。最終的になると思います。

和田:なりますよね!たぶん私、嬉しいって言われたいんですよね。
「うれしー!」
「たのしー!」
「ありがとうー!」

って言われたい。やっぱり感謝されたいじゃないですか。なんか「ありがとう」を言ってもらうと私「いいことをしただろう」みたいな。

そういった風に、相手をがっかりさせないということは喜んでもらえるってことですし、それはただの利他主義で、私が「人のために生きているんだ!」というんじゃなくて、結局返ってくるのは全部自分だと思っています。

相手を喜ばせた先にあるものを取ろうとしているんじゃないかと思いますね。

​権藤:自分のためにってことが一番力になるので、その考え方でいいんじゃないかと僕も思います。

和田:自分のためですよ、絶対。人間って自己愛の塊だと思いませんか?

​権藤:そうですね。結局自分のことが一番大事なので、自分を一番大切にすることが、幸せの道だと思うんです。
自己愛の周辺の中に「この人の幸せも自分の幸せ」ってあるじゃないですか。

和田:「この人の幸せは、自分の幸せ」なので、自分の周辺が幸せなことを願うっていうのが自己愛だと思っていて、自己愛の輪が広がっていくと「地球」ってキーワードが出てくるのかもしれないですね。

​権藤:結局、自分が好きなことをやり続けていけば、それが本当に人に返ってくることになるので、自分のために努力していくことが大事だと思うんです。

和田:人の為って書いて、偽善者の「偽」って読むじゃないですか。

FOR YOU、FOR YOUって営業時代に言われたんですけれど、FOR YOU精神って、途中で何かわからなくなったんですよ。

人のためにやってるんじゃなくて、自分のコミッションやプロモーションのためにやってるんだなって思うと、理解ができなかったんですね。

​権藤:僕もそういう時があったように思います。

和田:でも人のためなんだと。

だからやっぱり、自分がやっていることが人のためになって、それが自分に返ってくるのがだんだんわかってきた時に、理解できるようになりました。

​時間も残すところあと少しなので、今後の展望を教えてください。

和田:本の紹介をしていいですか?

4月(※)に『人の心を動かす話し方』という本が出ます。
※発売は5月下旬に延期となります。

​権藤:4月ってもうすぐですよね。

和田さん:そうです、もうすぐです。

実は、この本書くのに1年くらいかかっちゃったんです。なんか気に入らなくて。

でも書き直すとやっぱり人に迷惑かけるかなとか、編集の人に悪いかなとか、こんなこと今からやったら時間がかかるんじゃないかなとか、ものすごい気にして……。気にするから言えなくて。

言えないからハリボテになっていて、言えないまま、ハリボテみたく増築改装をしていたら、おかしな本になってきました。

権藤:そうだったんですね。それでどうしたんですか?

和田:これはいけないって思って、今年の正月に、一から全部書き直すことにしたんです。

だから、自分が作りたいものに関して、あんまり人の顔色を見て作っちゃいけないなって言うのが、今回の気づきだったんですよ。

人に裏切られようが、読み手のことを考えようって改めて思ったのが、この本でしたね。

こんな偉そうなことを言っといて、読んだら「何だこの本?!」って思われたら……。
むっちゃハードルあげちゃった(笑)

権藤:本当に思っていることしか、人に伝わらないですよね。
僕もあらためて思いました。

和田:そうなんですよ、そんな風にあらためて書いて思ったのがそんなに時間がかかっちゃいました。

権藤:あと1ヶ月もしないうちに、この『人の心を動かす話し方』が発売されるということでした。

和田さん、今日は長い間、講演と対談を含めてありがとうございました。

和田:こういった機会をいただきまして、本当にどうもありがとうございました。
権藤さん、次はいつ本を出されるんですか?

権藤:今年9月に出します。次は人間関係の本ですね。

和田:どんな?また深い話が?

​権藤:深い話ではあるんですけれど、結局は自分の捉え方や喋っている言葉で自分に響いてきているので、そこを変えていこうって内容です。

和田先生のお話をいつも参考にさせていただいています。

和田:楽しみにしています。

自分の想い、信念や目標を胸に前進し続ける

日本を代表するファッションモデル、押切もえさんにインタビューさせていただきました。

押切さんは人気ファッション誌『CanCam』や『AneCan』でトップモデルとして活躍されてきました。現在は野球選手の妻、1児の母として家族のサポートをしつつ、小説家など仕事の幅を広げながら多方面で大活躍されています。

仕事とプライベートどちらも大充実されている押切さんから、仕事観や女性の幸せについて学べる機会となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

ご主人との出会いが結婚へのターニングポイント

インタビュアー:女性の幸せについて、なにを大切ににされているかをお聞かせください。

押切:年齢、年代によって目標、目的が変わってくると思います。そのなかで大切にしているのは、「この1年はこうしよう、そのためにはこの3か月はこれに集中しよう」という感じで、短い期間の目標を持つことです。

インタビュアー:結婚はいつ頃から意識されていましたか?

押切:結婚について考えてはいたものの、20代は仕事が楽しかったので仕事を優先していました。

それから30代になって、「そろそろ結婚したいな」と思い始めました。ただ、結婚って年齢でするものではないじゃないですか。相手のタイミングもあるし、まだ仕事もやりたかったのでなかなか踏み切れませんでした。

そのような状況で、いまの主人と出会いました。この時、自分もある程度キャリアがあってやりたいこともできていました。主人は仕事も応援してくれていたので、この先は結婚してからできる仕事をやっていこうと思えたんです。なので、主人との出会いが大きかったですね。

インタビュアー:旦那さんと全くケンカをしないそうですが、秘訣をうかがえますか?

押切:まず、主人が全然怒らないんです。それに、怒るのにエネルギー使うのって嫌じゃないですか。なので私も怒らないようにしています。あとは、20代のときに「怒ると美容に悪い」と聞いてから怒らなくなりました。

楽観的でいること、軸を持ちながらも柔軟なことが愛され続ける秘訣

インタビュアー:ずっと愛され応援されるために意識していることはありますか?

押切:楽観的でいることが大事だと思います。哲学者のアラン(本名エミール=オーギュスト・シャルティエ)さんの言葉で、「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである」というものがあります。楽観は自分の意志でコントロールできるので、沈みがちなときも意識すれば楽観的になることができるんです。

ただし、無理やりポジティブに考えるっていうのは好きじゃないんですよね。当然落ち込むときや気分が乗らないときもあります。その場合は1人の時間をつくり、自分と向き合う時間を大切にしています。あとは友達に話して頭の中を整理することもありますね。

インタビュアー:著書の中で「愛されたいという気持ちがエネルギー源になる」と書いてありましたが、元々そういうタイプでしたか?

押切:20代で書いた本なんですが、正直言うと当時自分の原動力をどう表現したらいいのかわからなかったんです。どうやったら伝わるかなって考えた結果、当時は「愛されたい」が一番伝わるかなと思ったんです。

いまは愛したいとか、共感したいという気持ちが強いですね。年齢やステージによって、考え方は変わっていくと思います。いまは「愛され」も大事ですが、「自然体」が流行りですかね?「狙いすぎるとダメ」みたいな風潮があるじゃないですか。

私が10代で読者モデルをやっていたころは、むしろ「人目を気にしない」というスタンスが共感されていた気がします。なので私の中では「人目を気にしない」という土台がありながら、気持ちや時代の変化に合わせて働き方、ファッションを変えてきました。

美貌を保つには仕事と自分のケアのバランスを取ることが不可欠

インタビュアー:美貌を保つために、20代30代で大切にしてきたことはなんですか? 

押切:仕事と自分のケアのバランスを取ることがとても大切ですね。仕事を頑張りすぎると心がポキっと折れちゃうときがあるので、折れないようにちゃんと自分のケアをしてください。

今日は頑張ったから美味しいワインを一杯飲もう、好きなアクセサリーをつけようという風に、ご褒美があると元気が出ると思います。自分がハッピーになって初めてまわりの人にハッピーをシェアできるので、自分のケアはとても大切なことなんです。

ちなみに、20代はかなりがむしゃらに仕事をしていました。仕事がない時期を経験していたので、やっと頑張れる場所を見つけたことが嬉しくて頑張っていました。とにかく何でも手をあげるタイプでしたね。いま思うと、この下積み時代があって本当に良かったなと思います。昔の自分、頑張ってくれてありがとうみたいな(笑)

やりたいことは発信して、チャンスがあればまずやってみる

インタビュアー:現在、小説や絵など多方面で活躍されていらっしゃいますが、もともとこういうお仕事をやりたいと思われていましたか?

押切:10代のころから、本はいつか書きたいと言ってきました。絵に関しても「絵の仕事あったら嬉しいです」というように発信をしていました。そのお陰か「チャリティで絵を書いてみないか?」と声をかけていただき、絵のお仕事に携わるようになりました。

日本ではモデルの仕事で社会貢献することが難しいので、絵を描くことでオークションを通じて貧困地域に貢献できることがとても嬉しかったです。もともと水彩画に興味があり、やってみたらとても楽しかったので、そこからまたチャリティに出させていただいたりしました。

絵のお仕事をやってみると絵が好きな人と繋がりができたり、いろいろアドバイスをいただけたりと、いいことがたくさん起きました。やってみる、一歩踏み出すってとても大事だなと感じます。

失敗しても誰にも知られないから、仕事はとにかくやってみる!

インタビュアー:今ではいろいろな仕事をされていますが、その仕事をやってみるかどうかの判断は何を軸にしていますか?

押切:20代~30代前半はいただいた仕事は全部受けていました。とにかくやる。やってみないと分からないじゃないですか。やらないで自分の可能性を狭くするよりは、「はい!YES!」でとにかくやってみようという気持ちが大事。

まずやってみて、向いてなかった、ここが足りなかった、みなさんの期待にこたえられなかったという場合は次回どうするかを考えます。そういう場合はだいたい次の仕事がこないんですけどね(笑)

いろいろやってみる中で、意外とできる仕事が見つかったりもします。スタッフさんが素晴らしくて、サポートしていただいたお陰でとてもいいものができたとか。そういう経験もやってみないと分からないんですよね。

以前、本を出すときに尊敬している作家さんからアドバイスをいただいたんです。わたしが本を出しても売れないかもしれない、失敗するかもしれないと不安になっていたときに「大丈夫、売れなかったら誰にも知られないから(笑)」って。

(本を出すために)時間もお金もかけてはいますが、もし売れなくても必ず自分の成長にはつながるし、次はこうすればいいんだなとか、あれはやらなくてよかったなとか自分の糧にもなるはずです。そう考えると、本を出すってそんなにリスクはないんだなって理解できました。

モデルになるときも失敗するかもと心配でしたが、失敗しても誰にも知られないし迷惑はかけないからいいかなって思ってチャレンジしてきました。

もちろん、やるからには自分が満足、納得するまでベストをつくそうって思っています。

サステイナブル・持続可能な商品で世の中に貢献していく

インタビュアー:これからやってみたいことやビジョンをお聞かせください。

押切:いまは子育てがとても楽しいんです。なのでいまは子育てと、主人のサポートをしつつ自分ができることをやりたいと思っています。いずれ子育てが落ち着いたら絵とか小説など、時間のかかることをもっとじっくりやりたいですね。

いまファッションの仕事で1つプロデュースしているものがあるんです。オーガニックコットンを使ったアイテムで、働く女性や仕事で疲れている人が家でほっとできるようなルームウェアなどをつくれたらいいなと考えています。働く女性を応援できたら嬉しいです。

最近は素材にこだわっている商品が増えていますよね。SDGsが浸透してきていて、「持続可能」という言葉がキーワードになってきていますが、ファッション業界でも「サステイナブル・持続可能」がテーマになっていることが多いです。着心地が良く環境にも配慮したものが、これから多くの人に愛されていくんではないかと感じます。

自分の想い、信念や目標を胸に前進し続ける

インタビュアー:最後に、20代・30代で起業を目指している人に一言お願いします。

押切:自分の想い、信念や目標を胸に抱きつつ、コツコツと楽しみながら前に進んでください。応援しています!今日はありがとうございました。

元ビリギャルが伝える「学び続けることの大切さ」

ビリギャルの小林さやかさんにインタビューをさせていただきました。

小林さやかさんは、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40あげて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴著)で一躍有名になったビリギャルのご本人でいらっしゃいます。

当時の家族間の絆や坪田先生に教わった教育を伝えようと講演活動をされながら、『キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語』という本も出版されています。

また、より多くの方に教育の大切さを理論的に伝えるため、お仕事を続けながら、2019年に大学院に入学し、学習科学のご研究をなさっています。

常に学び続ける小林さやかさんから「学び続けることの大切さ」を学ばせていただきましょう。

小林さやかさんは、ご自身の得意なところを理解し伸ばしていると感じています。どうやって自分の得意分野を見つけられてきましたか?

小林:(得意分野を見つけるというより)できないことや苦手なものの方が先にわかりません?

苦手なことをやらないようにしている。無理にできないことをやらないって割り切っちゃったら、できることしか残らなかった感じかな。

講演は、人前で喋るのがそんなに嫌じゃなくて。すごく楽しいし、あんまり緊張しないんですよね。元々向いているのかもしれないですけど。

私の講演を聴くとね、みんな「やっぱりさやかちゃん、頭いいのよ」って言うんだよね。話を聞いて「やっぱ確信したわ、あんなに頭の回転速くないもん」みたいな。だから「やっぱり慶應くらい受かるわよね!」という謎のロジックが出てくる。

でもね、冷静に考えると私も最初から喋れたわけではないんです。すごい悩んで練習もしたし。ただ学生時代合コンに行きまくっていたから、(合コンで)場を盛り上げる力は身についていたかもしれない。合コンでは女子も男子も楽しめないと困るから、場を盛り上げなきゃいけないじゃないですか。講演で場を見て盛り上げるのは、合コンテクニック的なとこがありますよね。

先日、坪田先生に私の講演を3年ぶりくらいに聴いていただいたんですけど、「すごく上手になった!」って言ってくれた。

私の講演後に、坪田先生がお話されたんですけど、壇上で「さやかちゃんの講演聴いてみんなどうでしたか?やっぱりさやかちゃん元々できるんだよ、頭の回転が速いんだよ、頭いいなんて思うでしょ。だけど3年前はあんなに上手じゃなかったですよ」って言ってくれた。

数えると、去年は120回講演したんですよ。その前は100回、その前は90回、その前は80回なんで、この4年で400回くらいやっています。400回も同じ話をして、それでも何かを伝えられなかったら、向いてないからやめた方がいいって思うね。

継続するってことが大事だったり、一番の力になるなと感じています。ただマネージャーさんにお願いしているのは、3連休の中日(なかび)とかにやる会社の研修はなるべく入れないで欲しいって言ってるんです。

研修で強制参加だと、みんな嫌々出てきているから、反応が1ミリもないんですよ。「なんでビリギャルの話なんか、聴かなきゃなんねーんだよ。」って、空気を感じると私も気持ちが下がるじゃないですか。

モチベーションが下がる仕事は「やらないでおこう」って言ってます。苦手なことや自分のモチベーションが下がることは、時間も有限だしやめたほうがいいと思いましたね。

嶋村吉洋:相手に合わせてどうしたら聞いてもらえるかを工夫しているんですよね。

小林:そうですね。どうやって言ったらちゃんと聞いてもらえるかだんだんわかってくるので、学生ばかりなら、言い方をちょっと変えてみたり。おじいちゃん・おばあちゃんが多かったら表現を変えるし。田舎へ行くと、「ビリギャル?なんか有名人ぽい人だから行こう」みたいな感じで人がいっぱい来る。だったらビリギャルの説明をもっときちんとしないとなって考えて話します。

やっぱり、(秘訣は)全部合コンですね。講演と合コンは一緒です。

インタビュアー:合コンは、学びになることがいっぱいありますもんね(爆笑)

小林:合コンは、いろんなスキルが必要ですしね。

坪田先生がアメリカに行ってた時に、毎日一人ナンパするって決めていたみたいです。営業マンは特にそうですし「一人の人を口説けないくらいだったらやめちまえ!」みたいなのが坪田先生の考え方。自分が好かれたいと思う女性を口説くことが大事だと言ってた時、「なるほどな!」って思った。

学生にそんな話をすると、みんなザワザワする。いまそんな感じじゃないからね。草食系男子ばっかり。

さやかさんにとって、チャレンジする価値はどういったところにありますか?

小林:最近ブログにも書いたんだけど、チャレンジしていないとなんか怖くなってきません?

1回チャレンジすると、バッと世界が広がって、しかもそこで出会う人たちみんなチャレンジしている人だから、その中で自分だけがずーっと同じところにいるのが怖い。

チャレンジするってことは、いいか悪いかわからないんだけれど、新しい別の世界がまた見えるってことで。今度YouTubeチャンネルを始めること一つ取っても、コメント欄でめっちゃディスられたり、今まで避けて通ってきたことを目の当たりにすることも承知の上でやる。

傷ついても「アンチの人が広げてくれているんだ!」って捉えてやるしかないと思っているんだけれど、そのおかげでチャンネル登録数がいっぱいになったら、本や講演とはまた違う伝え方ができるかもしれない。

講演に行くことはできないけれど、YouTubeで15分だったら観ようかなと思う学生さんもいっぱいいると思うので、大事なメッセージが伝えられるのであれば、ディスられて、凹んでいる場合じゃないなって思う。(チャレンジするということは)自分の世界を広げるっていうことだと思うから、止めちゃうとつまらないよね。

インタビュアー:ポジティブに捉えたのは受験の経験からですか?

小林:うん。そうだと思いますね。中学受験、大学受験が私にとってすごく大きな成功体験になってる。ビリギャルのおかげで、みなさんに「すごいね」って言ってもらえるけど、冷静にね「いやーそんなにすごくないんだけどな」って気持ちがどこかにあります。

だって究極暗記しただけだし、そんなのみんなやっているし、別にギャルだったからキャッチーで物語にしてもらえただけで。合格してなかったら普通の社会人になっただろうし、慶應へ行ったら、同じくらい努力した経験をしている人、まわりにたくさんいたしね。

受験の世界から一歩出たら、もっと厳しいところで挑戦して頑張っている人もたくさんいるって今はわかる。何がすごかったんだろうと思うと、挑戦して成功したことが多くの人たちの経験に重ね合わせやすいロールモデルだったっていうだけだと思うんですよね。

すごい人はいっぱいいる。大したことやってないのに、こうやって多くの人に話を聞いてもらえる立場にいるからこそ、ちゃんと学び続ける姿勢を見せて、大事なメッセージを伝えていかないと使命を全うできないなって焦りがある。だから学び続けている。

大学院に通って学んで、ロジカルに話せるようになったら、もっと色々な人が話を聞いてくれるんじゃないか、私の考えを伝えられるんじゃないかと、その気持ちが軸にありますね。

いつもポジティブじゃないんですけれど、ちょうどよく自分を追い込めているというか、そういった感じがあります。

講演活動を始めたきっかけはなんだったんですか?

小林:単純に『呼ばれたから行った。』のが始まりです。名古屋の中学校に呼ばれたのが初めてだった。

私、慶應卒業してから結婚式場で3年間働いていたの。ウェディングプランナーをやっていて、そこでお世話になった方で、おかんって呼ばれてた同僚がいたんです。おかんには二人の息子さんがいて、学校でPTAをやってた。その学校で講演して欲しいと呼ばれたのが最初ですね。

交通費2万円もらえたんだけれど、当時東京に住んでたので赤字だったんです。でもそこから講演活動は始まった。

(初めての講演をしたのは)ビリギャルの本が出てからですね。私が本を出すのはその大分後ですけれど、坪田先生の本が出て、「さやかちゃんはビリギャルで有名になったから、子どもたちに話をしてあげてよ!」という感じで。手探りで、パワポの資料も何もない中、喋ったのが始まりです。

そこから講演の依頼が来るようになった。

嶋村吉洋:講演を今まで続けられてきたのは、ビリギャルのリアルを伝えるのが主な理由ですか?

小林:もったいない捉え方をしている人が多いなって感じていて。講演会の後にサイン会をやると、お母さんが、後ろに隠れる子どもを引っ張って「ほら!名前をいいなさい!握手してもらいなさい!」と言って無理やり前に出すんです。よかれと思ってというのはわかるけど、子どもの意志を尊重する、という話をしたすぐあとなのにあんまり伝わってないなと。

それで私は、どうやったら伝わるかなーといろいろ試した結果、今の形になったんです。時間があったらお母さんたちに向けて、こう言って子どもたちに伝えてねっていつも話しているんですけれど、それでも伝わらない時がやっぱり多く、体験でしか人は変わらないので、1時間話を聞くだけでは、難しいのかなって思う。

納得してもらえるには、ロジックが足りないのかなと思って、大学院に通うことにしたり、私も試行錯誤しているんですけれど。

嶋村吉洋:昔に比べ打たれ強くなりましたか?

小林:打たれ強くはなりました!今もそうなんですけれど、結構小さいことで傷ついたり、めちゃくちゃ自尊感情を傷つけられて「あー私なんてー」みたいなモードの時もある。講演するようになって、みなさんに多くの自己肯定感をもらえるし、みなさん話を聞いてくださるし、仕事で自己肯定感が高まっている感じ。

嶋村吉洋:結構、無茶苦茶なアンチみたいな人もいるんですか?

小林:いるんじゃないですかねー?でもあまりネットは見ないようにしてる。ビリギャルの本が出たときに、坪田先生から絶対にネットは見るなって言われて、(ネットで)何を言われているか想像はつくんだけど、実際に生の声には触れてこなかった。

だからYouTubeはちょっと怖いんだけれど、コメントはやっぱり観たい。そこにプラスのコミュニケーションもあると思うので、見ざるを得ない。

いつもは、「なんのために勉強するのか?」というのを学生たちに、もっと時間を割いてじっくり伝えるんです。(勉強する理由は)とても重要だと思っています。本当に聴いて欲しいのは親なんですよね。

大人が思っている以上に子どもたちはちゃんと考えているんだと。親も一緒に講演を聴いてもらうと、「確かにな!」ってなるんだけど、忙しすぎて考える余裕がないから、(講演は)きっかけだと思うんですよね。

だから親が言っても伝わらないことを、私が代わりに伝えることが大事かなと思っていて、学校の先生が同じことを言っても「はいはい」って(スルーして)おしまいにしても、私だったら「ビリギャルが言うことはちょっと聞こうかな」って気持ちになったりするからさ。

「クソ」とか「しょーもねー」とか、わざと口を悪く喋ったりもしています。学生たちに「あ、この人はこっち側の人間だな」と信頼してもらえるように。

それと絶対に学校の先生を否定しないようにしてる。あの人たちも精一杯やっているから。それがやっと最近になってわかったので、(先生と生徒の)中間の橋渡しができるようになったらいいなと思います。

さやかさんから見た坪田先生の魅力について、どういったところが一番すごいなって思われますか。

小林:坪田先生は、私にでもわかるように説明してくれるので、すごく好きです。頭がいい人って難しく言いがちじゃないですか。本もそうだしさ。でも伝わらないと意味ない。みんながそんな難しい文章をわかるわけでもないし、すっと入ってくるわけでもないので。

私なんかでも「わー!なるほど」って思わせてくれる天才。たとえ話がすごい上手なんです。

坪田先生は、その子に合わせてたとえ話をしてくれるので、ゲームが好きな子はゲーム、ジャニーズが好きな子はジャニーズ、野球が好きな子は野球と。相手に合わせられるっていうのは、本当に頭のいい人じゃないとできないような気がするんです。そして先生自身が、一番楽しそうっていうのがすごいね。

私は(坪田先生の)少年みたいな感じに憧れますね。今も一緒にいて、一番ワクワクする人です。

坪田先生は、ロジカルとパッションを、どっちも持っている人なので、だから説得力があるというか。パッションだけでも「はいはい」ってなるし、胡散臭いなってなる。ロジカルばっかりでも、ワクワクしない。ここが合わさっているから、先生は面白いなって思うんです。

さやかさんが、大事にされている言葉や座右の銘はありますか?

小林:私、座右の銘はないんだよねー(笑)

いつも「やってみなきゃわかんないっしょ!」です。っていって、ビリギャル感を出して話してる。座右の銘か、考えていこう。

インタビュアー:坪田先生からのメッセージで「意志あるところに道は開ける」はとても素敵だなって思いました。

小林:坪田先生が受験の時に言ってくれた言葉ですね。

インタビュアー:受験を経験している身だととても響きますよね。

小林:大人になっても何にしても一緒だと思いません?

インタビュアー:仕事と一緒だと思います。

小林:私の講演って、色々な立場の人が自分に置き換えて聴いてもらえるのが特徴なのかなって思っていて、お父さんはお母さんの視点と違うだろうし、泣くところも男性と女性で全然違うんですよ。

お母さんたちは、うちの弟の話で絶対に泣いちゃうんです。それって多分、自分が同じことをやっちゃってるかもしれないなと感じているからだと思うんです。子どもに長く接しているのは女性が多かったりするので、男性にはわからない感情があるのかな。

男性は男性で、うちのお父さんのことで「わかる~一緒〜!」みたいなね。でもお父さんとは今は仲良しなんだということが伝わると、そこでグッとくる男性もいるしね。

誰かを指導する立場の人は坪田先生に自分を重ねるだろうし、なんか今から頑張ろうとしている人は、私のポジションだし、上司、部下、先生、生徒、親、子、色々なところに置き換えられる話なんじゃないかなと思う。

ビジョンを描き続けるってすごく大事だなと思っていますが、今のさやかさんのビジョンは何ですか?

小林:いま目の前のビジョンは、来年大学院を卒業するので、修士論文を書き上げるということが目標です。書き上げてどうするんですかって、よく聞かれるんだけれど、私はいつも直感で、ワクワクしたらやってみて、違ったら止めようってタイプなの。

大学院も行った方がいいなと思って、すぐに決めました。卒業後どうするかはまだわからない。学習科学という知見を身につけないと見えない世界もあるだろうし、知識を持って初めて何ができるか、わかるじゃないですか。その時にまた、考えようかなと思っています。

大きな目標は、幸せな子どもを増やしたい。そのためにやりたいことは3つっていつも言ってる。

1つ目は学校教育をもっとイケてるものにしたい。私の中では学校教育は意味なかったからね。捉え方の問題だったし、その時は気づけなかっただけなんだけど。一方で、坪田先生が私にしてくれたみたいなやり方はできなかったのかなと思ったりします。ただ坪田先生ですら、心理学やエニアグラムを駆使して一人の女の子を成功に導いたのかもしれないし、同時に多くの生徒を担任の先生1人で導くなんて、相当の化けもんじゃなかったらできないと思っています。

そうするとやっぱり今の日本の学校教育でやっている一斉授業制度は、もうそろそろ限界なのかなって思います。

だから学習科学の知見を活かして、ビリギャルもちょっと利用させてもらいながら、教育制度を変えたいと言うのが一つ目のやりたいこと。

2つ目は、もっと笑っているお母さんを増やしたいですね。もうね、講演を聴くとね、みんな泣いちゃうんですよ。感動してかもしれないけれど、辛くて泣いているお母さんもたくさんいると思っています。

社会の環境もそうだし、旦那さんとの関係もあると思うので、一概に言えないけれど、お母さん自身が、もっと自分の人生を楽しんで生きることが子どもたちにとっても幸せなんだよっていうことを、もっと伝えたい。

だから3年前にクラウドファンディングでお金を集めて、渋谷でママ大学っていうイベントを企画しました。色々模索しながらやれることはないかなって。

3つ目は、自分もいつか誰かを育てる身になりたいなと。自分が産んだ子じゃなくてもいいなって思ってる。できれば産めたらいいけどね。でもこればかりはわからないから。お母さんにはなってみたいなって思う。

この3つができたら、きっと幸せな子どもが増えるって思っています。

子どもにはどんなことを伝えたいですか?

小林:勉強ってさ、正解はないじゃないですか。正解を探すことが勉強だと思っている子どもたちがすごく多いけど、社会に出ると正解のない問題に取り組んでいかなきゃいけないのが本当の勉強なので、小さい時から正解なんて一つもないことを伝えたい。

「大学入学共通テスト」で国語・数学を記述式問題に変える話があったじゃないですか。結局記述式も問題があるとなって、なくなったのがありましたよね。

あれはどういった意味があったのかというと、(選択式問題は)どこかに答えがあるって子どもたちが思っちゃうことがまず問題。人それぞれ違っていいのに、どこかに答えがあるはずで、消去法でこれかもって思って答える。当てずっぽうでも当たっちゃうっていう世界が、今までの試験。

これを記述式にすることで、自分で答えを生み出して、どういったことが正解というか、この文脈から何を読むか、自分で発想を巡らすっていうことを生み出したくて、記述式に変える話が発生していたんですよね。

でも結局、新たな問題が出てきてやめちゃった。なんかすごくもどかしいなと。そこにちゃんと意味があるということを、なぜ伝えられなかったのかなと思うんです。課題なんて日本の学校教育にはめちゃくちゃあるんだけれど、解決のスピードをどうにかできないものかと、研究室で悩んでいるんです。

結構長いね、道のりは。

インタビュアー:小学校は海外だったので……。記述式しかなかったような気がします。エッセイを書くなど。

小林:いいですね。しかもだいたい一つは褒めてもらえるでしょ。何かを書いたら必ず褒めてもらえるというのが、アメリカの教育だと私は思っていて、だからあんなに異常に自己肯定感が高くなると思っている。

日本は、やっぱり間違い探しなんだよね。だから自己肯定感が低くなる。相手の顔色を見て、自分の行動を選ぶようになってしまうと、すごくもったいない。

日本は呪縛が解けないというか、すべてのことに言えることなんじゃないかと思うんですけれど、何か正解があるって思いすぎ。子どもたちには「オールオッケー何でもいいよ」って伝えていきたいですね​。

日本を変えたいという大きなビジョンからお仕事されているということですか

小林:そんな大層なことは一人じゃできないけれど、ビリギャルのおかげで、すごい人たちが周りにたくさんいてくれるから。

こうやって世の中変えていけるんだなと。私も何かやらなきゃっていう気持ちが私の中でありますね。

インタビュアー:かっこいいー!

小林:いやいや、かっこよくない。まだ何もできていないから。

嶋村吉洋:僕も学校は本当に嫌で、最後は行かなくなった。社会人になって、人生をもっとよくしていこうという人たちが活躍する場所を作ろうと思って、まさに教育みたいなものですよ。自分で自分を教育する場所を作っています。あとは本人の努力次第なんですけれどね。

小林:やっぱり、自走することしかできないからね。みなさんは仲間がいっぱいいるでしょ。それが大きいんじゃないかと思います。私が、コーチを探せって本で書いているのは、坪田先生やうちのお母さんを想定して書いたんですけれど、学生たちって仲間がいないんだよね。

だからマイノリティ(少数派)になっちゃって、怖くなっちゃって、「自分が異常なんじゃないか」、「大きなことを言うのが怖い」などと思ってしまう。ああいった一つのコミュニティがあって、一緒の軸を共有するような仲間がいるのは強いなと、爆発的な威力を持つと思いましたね。

最後に、若手の起業家に向けてひとことだけお願いします。

小林:若手起業家ね、そうだね。

何かを始める時、特にお金を使うことだったり、人を巻き込む時は勇気がすごいいる。私も何度も怖気づいた経験あるからね。だけど所詮、周りの人は周りの人だからなっていつも思ってて、結局は自分の人生なので、失敗したってそこから何かを学べばいいと思うし。失敗したら怖いなって思うことほど実は成功する確率は高いので、小さなゴールでもいいから目標を見つけて、挑戦して欲しいなと思いますね。

色々なものが変わっていきますし、子どもたちも育っていくと思います。

事業をやる時に、この3つのうち1つでも埋めてなかったら失敗するからやめた方がいいと坪田先生が言っていた法則をお伝えしますね。私の言葉じゃないんだけれど。

当たり前っちゃ当たり前なんだけれど、

1つ目はちゃんと(事業が)持続可能なくらいお金が儲かるもの。当たり前ですよね。ボランティアでは持続できないもんね。

2つ目は世の中のためになること。ベクトルが自分にしか向いていないものはいつか終わりが来るので、これによってどれだけの人を幸せにできるかが2つ目。

3つ目は、自分自身が必ずワクワクすること。

これがどれか1つでも欠けていれば、失敗するから辞めておけって言ってましたね。

私はいつも新しいことをする時に、この3つが満たされているかを確認しています。それで何度も辞めてきた。「これだと儲からないよ、儲からないからやめよう」って。始めはいいかなと思っても、中々この3つに当てはまらないから、できなかったりするけれど、でもいつかね。

ここを大事にしておけば、成功し続けられる事業が見つかるかなって思います。


内なる輝き「秀雅」を生きる

タレントのデヴィ夫人にインタビューをさせていただきました。

デヴィ夫人は、テレビやコメンテーターとしてご活躍されている傍ら、その知られざる社交界の一面を、ブログやYouTubeを通じて発信されています。さらに、NPO
アースエイド・ソサエティを設立し、世界中の難民や地球温暖化問題に手を差し伸べる国際社交家でもいらっしゃいます。

今回は、美の秘訣や人生のモットーについて、デヴィ夫人のお考えや普段実践なさっていらっしゃることをお聞きしました。

インタビューの中でデヴィ夫人は、心のゆとりの大切さや、飽くなき挑戦心といったお話をしてくださいました。デヴィ夫人の美しさは外見の美しさだけでなく、内なる精神の輝きによって人々を魅了しているのだと感じます。

人の三倍以上の努力によって人生を変えてこられたデヴィ夫人の「人を惹きつける魅力」は、私たちがぜひ身につけていきたいものだと思います。

ずばり、デヴィ夫人の美の秘訣についてお聞かせください。

デヴィ夫人:そんなの、何もないのですよ。(笑)

そうね、どうしたらいいかな。毎日、朝起きたら鏡を見る、夜寝る前に鏡を見て休むなど、常に緊張感を持つことです。自分は人に見られていると思うこと。私にとって、人の視線がビタミン剤なのです。

あとは、身体のラインはなるべく保ちたい。胸を上げるブラや、ウエストがぴったりした洋服を身につけます。

逆にダボッとした服は着ないですね。人間の身体は甲冑の中に入れておかないと、油断してどこまでも大きくなってしまいます。特に日本人の身体は、何百年も帯を締めていたので、胴長でお尻も下がっています。今ではだいぶ矯正されてきて脚長の美人がいますけれど、腰の位置は下がっています。

それから、畳の上に座る習慣。あれは足の形には非常に悪いですね。中国人や韓国人の足は綺麗ですよね。昔から、立ち、椅子に座る生活でしたから。日本人の身体は、着物と畳の上に座る習慣のために、非常に足太です。これからはどんどん直っていくと思いますけれどもね。

そして、姿勢に気をつけています。日本人は非常に姿勢が悪い。猫背になると酸素を吸い込む量が少ないから疲れやすくなる。逆に、胸を張っていると酸素の吸収が自然と多くなるので疲れにくくなる。ヨガをやっている人は、いかに酸素を取り入れるかを習慣化しているため、ヨガを習うのも良いですね。

姿勢の悪い歩き方は変えましょう。胸を張って、おなかを引っ込めた歩き方をすると、自然と酸素を吸収する量が増えます。お肌のためにも、酸素は非常に大事だと思います。

最後に、食事。私が気をつけていることは、脂身が多いものは食べないことです。
夜はお呼ばれが多いし、外で食事を頂くことが多いけれど、昼間はお家にいるため、日本食中心にしています。日本食はクリームやチーズ、バターはあまり使わない。よく食べるのは、豆、ごま、わかめ、野菜、魚、椎茸、お芋など。私のお家の冷蔵庫を開けるとお豆腐やわかめが多いです。お魚も干物みたいにして、焼けば食べられるものが多い。お野菜はなるべく多く摂ろうとしていますね。シンプルな食生活を心がけています。

朝は、果物だけを食べています。果物を食後に食べるのは良くないんですよ。果物は胃の中で発酵しますから、一緒に食べたものにも影響します。果物は単体で食べたほうが良い。朝起きて一番必要なのは、糖分なんです。脳に糖分を送ってあげないといけないですから。

インタビュアー:デヴィ夫人の交友関係はとても広く、華やかなイメージがあります。社交界の方々とのお付き合いなどもありお忙しい中で、たくさんのことに気を遣っていらっしゃるのですね。

デヴィ夫人:私、芸能界の人たちのお付き合いは、ほぼゼロです。スタジオではご一緒にお仕事を楽しくして、収録が終わったら別れます。私の住む世界と彼らの住む世界が全く異なるため、残念ながらまったくお付き合いがないのです。

私のブログやYouTubeを御覧ください。そうすると私の生活がわかりますので。
夜は、各国大使館のパーティに呼ばれますし、私の友達が主宰しているパーティにもお呼ばれします。たえずディナーの約束が入っていますし、歌舞伎やオペラを鑑賞したり、色々な事をしています。

なので、芸能界の方とお付き合いする時間がないのです。芸能界の中では、美川憲一さんや神田うのちゃんくらいですね。それもそんなに会えない、電話で話すくらい。みんなお互いに忙しいですからね。

著書「選ばれる女になりなさい」の最後にも書かれていた、デヴィ夫人のモットーについてお聞かせください。

デヴィ夫人:私が作った造語「秀雅(しゅうが)」。3つの「ゆうが」の上に来る生き方です。こころのゆとりを持つことが大切です。

まずは、遊ぶという字に雅と書いて「遊雅」。つれづれなる遊び心。人は余裕があれば、遊び心が出てきますよね。遊雅なことだと思うんですよ。

2つめは、心のゆとりを持って生きる裕福の裕を当てた「裕雅」。
3つめは、美しいものを見ると人の心は優しくなる「優雅」。

「遊雅」、「裕雅」、「優雅」の3つの「ゆうが」の究極を「秀雅(しゅうが)」と名付け、私の人生のモットーにしています。私が死ぬ時に思い残すことがないという状態で、死にたいなって思っています。

インタビュアー:「秀雅(しゅうが)」、素敵な言葉ですね。そういった想いを込めて作られたのですね。その言葉はいつ頃できましたか?

デヴィ夫人:私が50歳の時です。ホテルオークラに泊まっていてテレビを見ていたら、4500人の百歳を越えた人がいる。今は100歳を超えているかたが6万数千人いて、100歳を超えることが夢じゃなくなったことを知りました。

約30年前は4,500人程度だったんですよ。テレビを見て、それで「え?!」って思って。100歳って昔は想像もつかない。50歳の時に「まだこれから50年生きられるんだ!」と思い、「じゃあ、スカルノという姓を取り去って、自由に生きてみたいな」と思いました。夢かもしれませんが、実現できたらと思うと素晴らしいことだと思います。

自分の中の革命ですよね。あと50年生きられるんだ!50年繰り返すことができるんだって。その時は、本当に驚きでした。100歳ってびっくりしましたね。

インタビュアー:好奇心がおありで、色々な事ができるんだと昔から思っていらっしゃいましたか?

デヴィ夫人:あの人にできて、私にできないことはありえない。同じ人間じゃないですか。自分の挑戦する、挑むという気持ちが失くなったら、歳を取ったんだなって思うんです。

加藤タキさんのお母さん(シヅエさん)。女性で初めて衆議院議員(1946年)になられ、その後参議院議員(1950年〜1974年)も務められたかたで、104歳で亡くなられたんです。99歳の時に、病院に入院、その時ベッドで本が読めないと、目の手術をしたそうです。99歳で目の手術ってすごいでしょ。本が読めないと退屈だと言って、99歳で目の手術をなさったんです。だから、上には上がいるんですよ。

あと人間は、物質にあまり恵まれすぎてはいけないと思うんです。なぜなら、精神力が落ちるから。今の日本人の精神力はどんどん低下していると感じます。

戦後、早期復興したのは日本とドイツ、イタリアの三国同盟を組んだ国々なんですけれど、その中でもいち早く復興を成し遂げたのは、日本人なんですよね。戦争で受けたダメージを、ハングリー精神で復興してきました。

そして、教育水準が高かったから復興が早かったんです。江戸時代には寺子屋があって、文字は書けたし、計算はできたし、そろばんも弾けました。戦後何年間も教育水準が一位だったんですよ。

そして、その時代に引きこもりなんてあるはずないんですよ。今の時代の引きこもりはどうやって食べているわけですか?親のすねかじり?政府の補助?補助金で生活?

引きこもりや不登校、これらは深刻な社会問題なのに、全然解決していません。引きこもりや不登校だけでなく、いじめ問題も解決していません。教師のいじめ問題もひどかったけど、子供のいじめ問題もひどいですね。

人間はやはり、物質にあまり恵まれない状態がいい意味でのハングリー精神を持ち、イデオロギィで戦う。私達が子供の頃は「働かざる者食うべからず」だったけれど、今は社会保障で食べている人も多くいる。そんな世の中が変わっていくことを願っています。