Claude Codeで、夜眠れるようになった理由

株式会社コミクス

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2026.09.17
column_COMIX Inc

2025年春の経営者勉強会で、ある社長がぽつりと言った。「一番良かったのは、夜眠れるようになったこと」。株式会社コミクス代表・鈴木章裕もまた同じ変化を経験していた。効率化ではなく「安眠」がもたらされた理由を語る。

頭の中で止まらない「ぐるぐる」

見出し1画像嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_株式会社コミクス_止まらないぐるぐる

2025年春の経営者勉強会で、外食産業を営むある社長が「Claude Codeを入れて一番良かったのは、実は眠れるようになったことなんです」と話した。会場は少し笑いに包まれたが、僕には刺さった。寝る前に明日の懸念が頭の中でぐるぐる回って止まらない感覚に、心当たりがあったからだ。

2024年の夏から秋、管理する実習生が30名から42名に増えた時期、僕の睡眠の質は明らかに落ちていた。ある受入企業で実習生が「職場の人間関係が辛い」と相談してきていたが、伝え方とタイミングを慎重に考えるうちに対応が3週間後回しになった。毎晩「明日こそ対処しなきゃ」と思いながら眠り、翌朝また別の案件に追われる。この「未処理の懸念」の滞留こそが、経営者の夜を消耗させる正体だった。

「引っかかり」を言葉にした夜

見出し2画像嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_株式会社コミクス_言葉にする

転機は2024年末。新規受入企業の担当者に会って「何か引っかかる」と感じたが、何が引っかかっているのか言語化できずにいた。半ば自棄になってClaude Codeに「面談の状況を伝えるので、引っかかりの原因として考えられる可能性を挙げてほしい」と頼んでみた。返ってきた候補の一つに「前任者からの引き継ぎが不完全で、実態をつかめていない可能性」とあり、「そうだ、これだ」と思った。次にすべきことが明確になった瞬間、頭の中のループが止まり、その夜は深く眠れた。

以来、毎晩10〜15分の「夜の棚卸しルーティン」を作った。その日の未解決事項を伝え、「何の問題か」「明日朝イチのアクション」「今夜これ以上考える必要があるか」を整理してもらう。「今夜考えても前進しない」と判定されると、脳が処理完了と受け入れて安心して保留できる。朝は前夜の棚卸し結果をそのまま引き継ぎ、優先順位付きのアクションリストにしてもらうことで、起きた瞬間から最重要事項に取りかかれるようになった。

夜の棚卸しが朝の判断を変えた

見出し3画像嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_株式会社コミクス_夜の棚卸し

ルーティンを始めて3カ月、入眠にかかる時間は30分〜1時間からおおむね15分以内に変わった。棚卸しを続けるうちに、自分が最も消耗するのは「期待とずれた相手への対応」だと気づいた。「わかりました」と言われたのに動いていない、というケースだ。パターンが見えたことで「いつまでに」を必ず確認する習慣ができ、期待とのずれ自体が減った。

半年間で、夜に緊急対応しようとした案件は月平均8件から2件に減った。残りは「明日朝イチで対応する」と決まったことで翌朝に処理できた案件だ。眠れる経営者は翌日の判断の質が上がり、判断の質が上がれば組織が正しく動き、懸念が減ってさらに眠れるようになる。この好循環を、頭の中の滞留を外に出して整理する装置としてのClaude Codeが支えている。経営者の睡眠管理は甘えではなく、経営戦略の一部だ。

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