人生は行動で変わる!個展・出版・講演で広がった可能性を伝える

塚田 滉大(つかだ こうだい)さんは14歳で脳出血を発症しました。退院後もリハビリを続け、現在訪問看護ステーションで理学療法士として働いています。脳出血の経験を元に書籍『大切な人を、大切にするために』を執筆。言葉の障壁がない「絵」で自信を表現する心地よさに惹かれ、絵を描くようになり、個展を開催。そんな塚田さんに今後の展望についてお話を伺いしました。
人生を変えた「初めての挑戦」と行動の価値

2025年を振り返ったとき、私の中で最も大きな出来事は、3月に開催した人生初の個展でした。これまで頭の中では「やってみたい」と思っていたことを、実際に形にした挑戦でした。正直なところ、不安もありましたが、それ以上に「やってみたい」という気持ちを優先し、行動に移しました。結果として、多くの方に足を運んでいただき、客足が途切れることなく人で満たされ続けた光景は、今でも鮮明に記憶に残っています。
今回の個展で最も大切にしていたのは、作品そのものだけでなく、その場に流れる空気感や雰囲気でした。「来てよかった」と自然に思っていただける、あたたかい空間づくりを目指して準備を重ねてきました。実際にいただいた感想も非常にあたたかいものが多く、この経験を通して目標としていた空間づくりが実現できたことに大きな手応えを感じました。
そして、この1年で最も強く実感したことは「行動すること」と「しないこと」の差です。頭では理解していたつもりでも、実際に行動してみることでしか得られない感覚があると気づきました。行動したことで、自分自身を見る目が変わり、「やった」と言える実績が積み重なっていきました。この“やった事実”は、自分の言葉に説得力を与え、次の挑戦への自信にもつながります。個展だけでなく、ユニバーサルイベントへの出展や継続的な活動も含め、できる限り行動し続けた1年だったと感じています。
脳出血の経験を越え、電子書籍出版・講演を経験

2025年は、個展だけでなく、多くの挑戦に恵まれた年でもありました。7月1日には電子書籍『大切な人を、大切にする為に』を出版しました。この日付は、私自身が脳出血を発症した6月30日に強い意味を感じていたことから、あえてその翌日を選びました。この本は、感謝を伝えたいという想いから生まれたものであり、医療従事者の方々への感謝、そして同じように困難を経験した方やそのご家族に寄り添う内容となっています。
読者の方には、この本を通じて自分に自信を持ち、誇りを感じてほしいと考えています。特に医療従事者の方々にとっては、「患者さんはこんなことを感じていたのか」と気づくきっかけになり、自分の仕事の価値を再認識していただけたら嬉しいです。また、当事者やその家族にとっても、どのように向き合えばよいのかのヒントとなる一冊になればと思っています。そして何より、「大切な人を大切にするためには、まず自分自身を大切にすることが必要である」というメッセージを届けたいと強く感じています。
さらに、弁論大会で優秀賞をいただいたことや、9月に横浜の中学校で講演を行った経験も大きな財産となりました。中学3年生に向けて「自分の心を癒すもの」というテーマで話をした際には、自分自身の経験や価値観を伝えることの意味を改めて実感しました。「当たり前は当たり前ではない」というメッセージは、私自身の体験から出た言葉であり、生徒さんたちにとっても何かを感じるきっかけになっていたら嬉しく思います。こうした経験を通じて、「行動することで見えてくる世界」が確実に広がっていることを実感しました。
健康支援・リトリート・講演で広げる、“アゲイン”という新たな挑戦

これからの挑戦として、私が掲げているテーマが「again(アゲイン)」です。これまでの経験を土台にしながら、さらに新しい価値を創り出していきたいと考えています。その中でも特に力を入れていきたいのが、健康サポートや講演活動、そして体験型リトリートの実現です。
リトリートに関しては、自然の中での体験を通じて「癒し」と「気づき」を提供したいと考えています。現代社会では、多くの人が日々の忙しさの中で心身をすり減らしています。しかし、自然の中に身を置くことで、人は本来の自分を取り戻すことができます。たとえば、自分たちで野菜を収穫し、薪を割り、火を起こして食事を作るといったシンプルな体験は、日常では得られない充実感をもたらします。そこに、自然や健康に関する知識を掛け合わせることで、より深い学びと満足感を提供できると考えています。
また、地元である新潟を拠点とした活動にも強い想いがあります。地域の農家の方々と連携しながら、体験を通じて地域の魅力を伝え、最終的には移住や関係人口の創出につなげていきたいと考えています。人は実際に体験することで、その場所とのつながりを強く感じるものです。その「濃い体験」を提供することが、地域の未来にも貢献できると信じています。
そして2026年に向けて、最も具体的に動いていくのが講演活動です。まずは、自分がお世話になった新潟の病院へ感謝を伝えるとともに、講演の機会をいただけるよう働きかけていきたいと考えています。そこから母校やさまざまな教育機関へと活動を広げ、より多くの方にメッセージを届けていきたいです。医療従事者の方々が誇りを持って働けるようなきっかけをつくること、そして誰もが自分の人生に自信を持てるような存在になること。それが、これからの私の大きな目標です。
2025年は、「行動することで人生は変わる」ということを体感した1年でした。そして2026年は、その行動をさらに加速させ、「誰かの人生に影響を与える存在」へと進化していく年にしていきます。これからも挑戦を続けながら、一歩一歩、自分の描く未来へ進んでいきます。