「良いものをみんなに知って欲しい」ブランディングを手掛けるママ経営者の思いとは

ブランディングデザイン会社・合同会社toria designを立ち上げた楠橋未来(くすはし みらい)さん。事業や店舗のブランディングに携わるようになった経緯や現在の事業にかける思い、今後の展望を伺いました。
店舗デザインからホームページ制作まで

昔からおしゃれな物や空間が好きで、美大の建築学科を卒業後、建築事務所に就職して住宅や店舗のデザイン・設計に10年ほど携わっていました。もともと人と関わるのが好きでデザイン系の仕事をしようと決めたときも、事務所や商業施設なら不特定多数の人が訪れるので、そういった建物の設計やデザインに携わると多くの人に喜んでもらえるのではないかなと思ったんです。
お店の内装デザインを手掛けていた際、看板やショップカードも作って欲しいという依頼が多かったので、グラフィックデザインにも携わることが増えていきましたね。ホームページやSNSは切っても切り離せない大切な要素なので学んでいくことにして、そこからホームページ制作も行っていました。
妊娠・出産を機にデザイン会社から転職。デザイン以外の仕事を新鮮に感じてはいたのですが、やはりデザインが好きということで、フリーランスのWebデザイナーとしてホームページ制作に携わるようになります。
さまざまなお客様と関わっていく中で、会社の経緯や事業内容などをヒアリングしていると、「採用に困っている」「商品の認知度が低い」といったコアな悩みを聞くことが多くなります。デザインの成果物を納品しても根本的な問題を一緒に考えていかないと結果は変わりません。せっかくお客様と関わるならもっと本質的な事業の作り方から考えていきたいなと思うようになり、2026年2月にブランディングデザイン会社『合同会社toria design』を創設しました。
「良いもの」をより多くの人に伝えるために

現在は主に事業やサービス、会社そのものをゼロから再構築するサポートをしています。具体的には、新規事業の立ち上げや既存サービスのリブランディングですね。商品やサービスは良いものなのに、なかなか知られていなかったり、使われていなかったりするのはなぜなのかを明らかにして、価値や思いの整理・再設計をするお手伝いをさせていただいています。
良い商品やサービスがあって、人も良いのに、それがきちんと伝わっていなかったり、頑張っているのになかなか認められなかったりするのはもったいないですよね。私も自分のブランディングがうまくできなかったので、そのもどかしさはすごくよくわかります。気持ちがわかるからこそ私ができることがあるはずだと思ったのが、ブランディングをやっていこうと思ったきっかけです。お客様の本当の課題を見極める仕事をしていきたいと思っています。ブランディングの仕事はクライアントとの細かなコミュニケーションが必要なので、お客様との対話を通して共に成長していけたらと思っています。
ブランディングを通じて過疎化地域の活性化をサポートしたい

生きていく上で自分のためだけに頑張ることはできません。誰かのためになる仕事をすることでやりがいや楽しさ、人生のありがたみを感じることができると思っています。私が関わったことでプラスの展望や思いを持ってもらえるような繋がり方をしていきたいですね。
この1年でワクセルを通じてフリーランスや個人で活動している方々と出会う機会が増えました。そういったみなさまからプラスになるものしか貰えていません。応援してもらったり、相談に乗ってもらったりとたくさんのことを無償でされているんです。「この人のために何かをしたい」というピュアな思いを感じるので、今後はワクセル交流会に積極的に参加をして、私も同じようにプラスの影響を与えたいと思います。
私の出身は大阪なのですが、京都・奈良にも長く住んでいた経験があります。関西圏で奈良は過疎化が進んでいて、代々続く老舗がなくなってしまっているんです。そういった地方の地域活性化をしていきたいですね。地方の企業やお店のサービス作りを通じて街を元気にしていく活動に力を入れていきます。地方だと都心と違って新しい情報が届くスピードが遅かったり、発信方法がわからない企業がたくさんあったりするんです。事業の価値が十分に伝わっていないなと感じることが多々あります。集客や採用に困っているという課題が都心より多いと思います。でも、地方だからこそ生まれる価値や強みも多いと思うので、その魅力をたくさんの人に伝えていくことで支援していきたいですね。