ほめ達!流「照り返しで輝く!魅力作り」~時間を味方にする魅力作り~
『ほめ達!』の西村貴好さんの第4回コラムのテーマは「時間を味方にする魅力作り」です。時間の経過と共に魅力が上がる生き方とはどんな考え方でしょうか。失敗談を笑って話せる人、プライドを未来に対して持てる人。時間を味方にする魅力作りについて、詳しくご紹介いただきます。
失敗談を笑って話せる人になろう!
誰かと仲良くなりたければ、自分の失敗談を話せ。
目の前の人と心の距離をとりたければ、自分の自慢話をしろ。
昔からよく言われている言葉ですが、その通りだと思います。
自慢話をする人は、過去を生きている人、
失敗談を笑って話せる人は、未来に向かって生きている人です。
どちらが魅力的でしょうか。
圧倒的に、失敗談を笑って話せる人が魅力的ですよね。
ところが、ついつい自慢話をしたくなる、
なかなか失敗談を笑って話せない、どうしてなのでしょう。
その理由の一つは、自分に自信がないからかもしれません。
自分の失敗を話すと、馬鹿にされるのではないか、尊敬されない、
何か軽んじられるのではないかと思ってしまう。
逆にいうと、失敗談を笑って話せる人というのは、
嫌味なく周りの人に圧倒的な自信を伝えている人なのです。
しかも、人の心を惹きつけながら。
そう考えると、失敗することが楽しみになってきませんか。
失敗したということは、何かに挑んだということです。
それだけで素晴らしいことではないでしょうか。
そして、何かに挑んで、思うような結果が出なかった、そんな時、
「失敗した!」と傷つくのか、「気づきを得た!」
と前を向いて進むのかでは大きな違いです。
たくさんの挑戦を重ね「傷だらけの人生」にするのか
「気づきだらけの人生」にするのか、あなたはどちらを選びますか。
発酵と腐敗
時間の経過と共に、バクテリアや微生物の影響で、
元の状態と違うものに変化していくということ、
その現象を「発酵」と「腐敗」といいます。
それでは「発酵」と「腐敗」の違いとは何か、
すごくシンプルな定義がされています。
時間の経過と共に、
人の役に立つものに変化することを「発酵」といい、
人にとって好ましくない
毒となるものに変化することを「腐敗」というのです。
自分の過去の体験や経験を「発酵」させて栄養にするのか、
「腐敗」させてしまうのか、これもまた大きな分かれ道です。
そして、過去の大きな失敗経験、辛かったこと、
トラウマやコンプレックスに思ってしまっていることを
時間の経過と共に上手に「発酵」させると、
心の栄養価がすごく高いものに変化します。
自分自身にとっても、周りの人にとっても役に立つものになります。
「発酵」は、時間を味方につけることができます。
時間の経過と共に良いものに変化していきます。
逆に怖いのが、「成功体験の腐敗」です。
過去の成功体験を「腐敗」させてしまうと、
ものすごい悪臭を放ちだします。
そして、成功体験は、早く消費してしまわないと、
恐ろしいほどのスピードで「腐敗」が進みます。
成功体験の使い道は、ただ一つ、
次の挑戦、チャレンジへの原動力として使い切ることです。
プライドは未来に持つもの
私は、「プライドは未来に対して持つもの、今が一番格好悪い」
という考え方をしています。
「挑戦して失敗したら格好が悪い、プライドが傷つく」と考えてしまって、
挑戦することに対して、ブレーキを踏ませてしまうようなプライドならば不必要なもの、
むしろ成長のためには邪魔なもの、投げ捨てるべきものではないでしょうか。
日々、挑戦を重ね、気づきを得て成長していく、
今日よりも明日、明日よりも明後日と、どんどん成長を重ねていくとするならば、
3年後の自分は、今の自分よりも、ずっと成長している、格好良くなっている!
もしもタイムマシーンを使って、成長した未来の自分から、今の自分を見ることができたなら、
現在の自分とは、なんとも未熟で格好の悪い、恥ずかしい存在ではないでしょうか。
プライドというものは、成長している未来の自分に対して持つものなのです。
未来から見ると、今が最高に格好悪いと思える。
だからこそ、どんな挑戦でもできるのです。
今、上手くいかなくて、当たり前。
本当の格好よさとは、無様の先にあるものなのです。
挑戦し、気づきを重ねていく。
ときに心が傷つくこともあるかもしれない。
その傷を抱え、発酵させて心の栄養に変えていく。
時間を味方につけ、発酵が進んだあるとき、
魅力的な笑顔でその失敗談を語れるようになっている。
魅力とは、このように醸成されていくものなのです。
プライドを未来に持ち、挑戦を重ね、失敗を恐れず、
誰にも奪われない最高の魅力を、さらに身につけていきませんか。
この生き方は、時間を味方にすることができます。
時間の経過と共に魅力が上がる生き方です。