無添加キムチを多くの食卓へ!15年続く韓国料理店とフォロワー17万人のYouTubeを手がける経営者夫婦の躍進

韓国料理店とYouTubeの二軸で事業を展開する株式会社リーサンの代表取締役を務める影浦一夫(かげうら かずお)さん。事業を始めたきっかけや事業の目玉である無添加キムチの魅力、今後の展望についてお話を伺いました。
震災、コロナ、業界が直面する壁を乗り越え築き上げた飲食事業

飲食業を始めたのは、私の奥さんが韓国人で、彼女が自分でつくったキムチを行商で売り始めたのがきっかけです。それが評判になり、そのときは仙台にいたので仙台で最初にキムチのお店をつくりました。お客様に来ていただくのがなかなか難しく、2人で百貨店やスーパーなどで催事販売をするようになったのです。仙台や山形を中心に1カ月のうち3週間は催事、残りの1週間はキムチを大量につくるという感じで。仙台で2年、愛媛に戻ってからもみかん倉庫を工房に改装して同じことを2年やりました。
奥さんが韓国料理の教室を始めて、生徒さんから「松山に美味しい韓国料理屋がないからつくって欲しい」と言っていただいたことがきっかけで、お店を始めました。お店をつくってからは催事販売はやめて、それからはずっと飲食業をやっています。しかし最初はなかなかうまくいかず。1年目は良かったのですが、売り上げがどんどん下がって苦労しましたが、コロナのときにYouTubeを始めて、今ではフォロワーが17万人になっています。フォロワーさんを対象にした通販もしていて、現在の会社の売り上げは店舗と通販半々くらいになりました。
本当に美味しい無添加キムチをつくれる人、伝えていける人を増やす

今は飲食業の他にもキムチの教室でのマネタイズを目指していて、600人くらいいる受講生をプロのマイスターに育てる教育事業、研修事業を推し進めているところです。身近なところでキムチの作り方を周りの人に伝えられる、キムチをつくって販売できるようになってほしいという想いから、それができるマイスターを育成しています。受講生の方にはまずは初級のマイスターになっていただいて、その後プロのマイスターになっていただく。2025年8月に愛媛と東京で1回ずつ実施して、そこで9人のプロのマイスターが生まれました。
無添加のキムチは世の中に沢山ありますが、味ということになると好みもありますし、なかなか差別化が難しいと思います。美味しさの部分でいうと、うちのつくるキムチは無添加でも美味しい。食品にはうまみ調味料のアミノ酸、つまり味の素が入るのですが、食品業界ではそれを入れずに美味しくつくることは難しいと言われています。
キムチを美味しくつくるには材料をたくさん使うこと。ただ使いすぎるとしょっぱくなるので、しょっぱくならない限界まで材料を入れます。唐辛子を沢山入れるというのもポイントです。キムチの作り方はシンプルなので、一度レシピがわかればつくれるようになります。ですが味の安定となると毎回の気象条件や体調でキムチの味は変わるので、一律でつくるには経験が必要です。
11月22日は日本では「いい夫婦の日」ですが、この日は韓国キムチの日でもあります。「キムジャン」と言って韓国ではどの家庭でも150玉くらい大量にキムチを漬けるのです。日本から研修という形で受講生を「キムジャン」に連れて行きました。11月22日の根拠としては、「11種類以上の材料を使って22種類以上の健康に良い要素がある」ということのようです。ダイエット効果があったり、酸味が強い熟成しているキムチだとアトピーに効くなどいろいろあります。
私もキムチをずっと食べていますが、腸がすごく綺麗になっています。キムチには動物性の乳酸菌と植物性の乳酸菌が含まれていて、動物性の乳酸菌は腸に届きませんが、植物性の乳酸菌は動物性の乳酸菌を食べて腸に9割は届くといわれています。世界5大腸活食材ともいわれるキムチは、健康に良いのです。
本当に良いキムチを家庭の食卓に届けるために

今後は「無添加キムチマイスター」というカテゴリを広めていきたいです。世の中ではスーパーなどでキムチを買う方が大半だと思いますが、普通のスーパーにあるキムチは添加物が入っています。健康の効果が期待できるかというと効果は薄いので、本当に良いキムチを皆さんにお届けしたいというのがあります。
特にこれを企業さんに内製化したいです。たとえば食品スーパーさんが目玉商品としてうちのキムチを置いてくれて、無添加のキムチを提供することを売りにしてブランディングに役立ててくれたら良いな、と思っています。スーパーや道の駅などで、白菜ではなくても地元の野菜で無添加のキムチがつくれるようになって、食卓にお届けできたら良いなと思います。
仕事のモチベーションは私の奥さんを、無添加キムチの第一人者にしたいというところです。彼女を押し上げていくためには広報が大事なので、いま勉強中です。将来的に企業さんで内製化できれば、次はそこを広報してプレスリリースを出すお手伝いもできると思うので、広報の勉強はしていきたいですね。
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