「日々の成長でトップを獲得する」新感覚のわらびもちを仕掛ける事業家の軌跡

ワクセル編集部

ワクセル編集部

注文住宅の営業で年間44棟を受注し、幾度もの転身を経てわらびもち卸売業にたどり着いたSOU-EN株式会社代表の芳賀和則(はが かずのり)さん。着物屋や住宅営業、建材会社での経験を糧に、冷凍という独自の発想で新食感のわらびもちを届けています。これまでの軌跡と今後の展望を伺いました。

column_HagaKazunori

着物屋から住宅営業へ、多彩な経験を積んだ日々

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_芳賀和則_住宅営業

経理系の専門学校に通っており、税理士事務所への就職が決まっていたのですが、税理士の先生から「一般企業で社会人経験をしておいた方が良い」と言われたので着物屋に就職しました。着物屋を選んだのは母が着物好きだったからです。3年間、社会人経験を積んだら税理士事務所に転職しようと決めて、着物とウエディングドレスの営業・販売をしていました。ところが着物屋の会社で社内結婚して、子どもがすぐにできたので会社を辞められず10年間勤務することになります。

30歳で子どもが3人いたので、そのまま着物屋で働き続けても良いかなと考えていたのですが、体に異変が起こりました。精神的なダメージから左半身の髪や髭が抜けてしまったんです。1カ月間仕事を休んで自分の人生を考えた結果、転職することにしました。営業経験を活かして、もっと大きいものを売りたいと思い、注文住宅を販売する不動産会社に転職。そこから同様の不動産会社を4社渡り歩き、多いときで年間44棟の注文住宅を受注していました。

建材会社での挫折を乗り越え、わらびもちとの出会いへ

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_芳賀和則_わらびもちにたどり着く

ずっと営業職だったので辞めて他の仕事をしようかなと考えていたときに知人から誘いがあり、建材会社の取締役を3年間務めました。組織のかじ取りをする中で想定外の困難に直面し、経営陣としての責任を果たすべく退任を選びました。当時、小学生の子どもと過ごす時間があまりなかったので、その時間を作りたいという思いもあって、建材会社を辞めてまったく違う仕事にチャレンジしようと決意。建築関係の会社からお声をかけていただいていたのですが、一生懸命がんばればどんな業種でもできると思っていました。

何をしようかと考えたときに、母が和菓子屋で働いていたので、私は小さい頃から和菓子をよく食べていたことを思い出します。和菓子で探していたところ、現在提携しているわらびもちの製造工場の社長と意気投合したことでわらびもちの卸売業をすることにしました。どうしてもわらびもちを販売したいというわけではなかったのですが、工場の社長の熱意と小さい頃から親しんでいた和菓子という理由で決めました。

これまでにない新食感のわらびもちをもっと広めたい

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_芳賀和則_新食感のわらびもち

現在手掛けているわらび餅は、水分量を徹底的に調整することで、柔らかさと粘り気、そして優れた後味を持たせているのが大きな特徴です。わらびもちはきな粉や黒蜜をかけて食べることが多いと思うのですが、このわらびもちはそのままでもほんのり甘味があり、お客様の好みに応じてアレンジしていただけるようになっているんです。

200gや500gと量が多いと食べきれないという声も多くありました。通常のわらび餅は日持ちしないのが常識ですが、私はフードロスを防ぎ、長期間おいしさを保つために「冷凍」での販売にこだわっています。製造日から8カ月間保存できるため、無駄を出さずに届けられるという強みが生まれました。

マルシェや催事に出店した際にお客様から「初めての食感」「何もかけなくても美味しい」といったお声をいただきました。食感がまったく違うので新しい美味しさだと言ってくださいますね。少し前にタピオカが流行ったと思いますが、タピオカをわらびもちにして流行らせたいと思っています。いくつかのお店にわらびもちドリンクがあるのですが、知名度がそこまで高くはないので、この人気を押し上げていきたいですね。私たちのわらびもちはアレンジしやすいので、ドリンクにしても無数のバリエーションができます。

毎日自分を超えていくことでチャレンジし続ける人生に

見出し4画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_芳賀和則_毎日自分を超えていく

私が仕事をする上でのモットーは「背伸びをしない」ことです。自分ができる身の丈は決まっていて、その身の丈自体が日々成長していくものだと思っています。背伸びすると気持ちが落ち込んで崩れてしまうような気がするんですよね。

営業職時代は1日の終わりに次の日の目標を書くということを20年間続けていました。自分の良いところも悪いところも知って、次の日に悪いところは直すんです。それでも悪いところはどんどん出てくるのでまた直しての繰り返しで少しずつ成長していくのではないでしょうか。営業の仕事ではお願い営業は基本的にはしません。お客様が欲しいと言ったら買っていただくというスタイルです。身の丈に合うやり方でどう工夫していくかが大切です。どうせやるなら一番じゃないと嫌だと小さい頃から思っていたので、先輩だとしても負けたくありません。できることで一番になろうとずっと営業の仕事をしていましたね。

今後わらびもちがうまくいったらまた別のものを展開したいと思っています。私の弟は実家の魚屋を継いでいるのですが、弟と何かコラボすることもあるかもしれません。どんどん新しいことにチャレンジしていきたいですね。そのためにはみなさんの意見や感想を常に聞き入れる耳と心を持って成長し続けていきたいです。