「ゲームばかりで勉強しない」アドラーが教える解決策。脳科学で分かった「ゲームがやめられない理由」と家族ルールの作り方

あい

あい

2026.09.09
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アドラー心理学を用いた、子育て・起業・自己実現サポートを行う、あいさんの連載コラムです。「もうやめなさい!」「あと5分!」ゲームをやめさせようとすると、子どもが癇癪を起こす。そんな経験はありませんか?
私もかつて、息子がゲームに夢中になるたびに、「勉強しなさい!」と怒鳴っていました。でも、息子は聞く耳を持たず、やめさせようとすると激しく抵抗します。私はイライラし、息子との関係はどんどん悪化していきました。
そんなとき、脳科学とアドラー心理学を学んで、衝撃的な事実を知ったのです。
「ゲームがやめられないのは、子どもの意志が弱いからではなく、脳の仕組みがそうできているから」
そして、アドラー心理学は、こう教えてくれました。
「子どもを支配するのではなく、家族全員でルールを作ることが解決策である」
今回は、脳科学で分かった「ゲームがやめられない理由」と、アドラー心理学が教える「家族ルール」の作り方について、私の体験を交えながらお伝えします。

なぜゲームはやめられないのか脳科学が解き明かす「報酬系」の仕組み

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まず、なぜ子どもは(そして大人も)ゲームをやめられないのでしょうか?

脳科学の研究によると、ゲームは「報酬系(Reward System)」と呼ばれる脳の仕組みを巧みに刺激するように設計されています。

ゲームをプレイすると、脳内でドーパミン(Dopamine)という神経伝達物質が分泌されます。ドーパミンは、「快感」や「やる気」を生み出す物質で、「もっとやりたい!」という欲求を強化します。

スタンフォード大学の神経科学者、アンドリュー・ヒューバーマン博士(Dr. Andrew Huberman)は、こう指摘しています。

「ゲームは、予測不可能な報酬(ランダムな成功体験)を提供することで、ドーパミンの分泌を最大化するように設計されている」

つまり、ゲームは「次はもっといいことが起こるかも!」という期待感を常に与え続けるため、やめられなくなるのです。

さらに、ゲームを中断しようとすると、脳は「報酬が得られなくなる」という不安を感じ、これが癇癪やイライラとして表れます。

だから、ゲームをやめるときに癇癪が起こるのは、子どもの性格の問題ではなく、脳の仕組みとして当然の反応なのです。

私は、この事実を知ったとき、息子に対する見方が変わりました。

「息子が悪いのではなく、ゲームがそう設計されているんだ」

ゲームは本当に悪なのか?最新研究が示す「ゲームの意外な効果」

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「ゲームばかりしていると、頭が悪くなる」そう思っていませんか?

でも、最新の研究では、適度なゲームプレイが、むしろ認知能力を高めるという結果が出ています。

【研究1】問題解決能力と空間認識能力の向上

オックスフォード大学の研究(2020年)では、適度なゲームプレイ(1日1〜3時間)が、子どもの問題解決能力と空間認識能力を向上させることが示されました。

特に、パズルゲームや戦略ゲームは、論理的思考を鍛える効果があります。

【研究2】マルチタスク能力と注意力の向上

カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究(2013年)では、アクションゲームが、マルチタスク能力と注意力を向上させることが確認されています。

【研究3】社会性とコミュニケーション能力

オンラインゲームでは、チームプレイを通じて協調性やコミュニケーション能力が育つという研究もあります(Journal of Youth and Adolescence, 2018年)。

ただし、重要なのは「適度な時間」です。

世界保健機関(WHO)は、1日2時間以上のゲームプレイが習慣化すると、依存症のリスクが高まると警告しています。

つまり、ゲームは悪ではなく、使い方次第なのです。

私は、この研究を知って、息子に対する接し方を変えました。

「ゲームを全否定するのではなく、どう付き合うかを一緒に考えよう」

実践! アドラー流「家族ルール」で、ゲーム時間をコントロールする3つのステップ

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では、どうすれば子どもがゲームと健全に付き合えるようになるのか?

アドラー心理学では、「支配」ではなく「協力」を重視します。

つまり、親が一方的にルールを押し付けるのではなく、家族全員でルールを作るのです。

私が実践して効果があった3つのステップをご紹介します。


ステップ1: 家族会議で「ゲーム・スマホのルール」を一緒に決める

まず、家族全員で話し合います。

私は、ある日曜日の夜、息子と娘、夫を集めて、こう切り出しました。

「ゲームやスマホの時間、どうしたらいいと思う?」

ここで重要なのは、親も含めて全員が対象だということです。

アドラー心理学では、これを「横の関係(Horizontal Relationship)」と呼びます。親が上から命令するのではなく、対等な立場で話し合うのです。

私たち家族は、こんなルールを決めました。

  • 平日: ゲーム・スマホは1日1時間まで(宿題・手伝いが終わってから)
  • 休日: 1日2時間まで
  • 親も同じルールを守る(夜のスマホいじりを制限)

ステップ2: 「ゲーム終了5分前アラーム」で、脳を準備させる

次に、ゲームを急にやめさせるのではなく、「終了5分前」に予告するようにしました。

脳科学的にも、急な中断は強いストレスを生みます。でも、5分前に予告することで、脳が「終わり」を準備できるのです。

私は、息子にこう伝えました。

「あと5分でゲーム終了だよ。今のうちにキリのいいところまで進めてね」

すると、息子は以前ほど抵抗しなくなりました。


ステップ3: 親も一緒に守る「横の関係」を実践する

最後に、親も同じルールを守ることです。

私は、夜寝る前にスマホをいじる習慣がありました。でも、息子に「ママもスマホやってるじゃん」と言われて、ハッとしました。

アドラーは、こう述べています。

「子どもは、親の言葉ではなく、親の行動を見て育つ」

だから、私も夜のスマホ時間を制限し、家族みんなで「スマホ・ゲームをやめる時間」を作りました。

すると、不思議なことに、息子もルールを守るようになったのです。

心理学者のアルバート・バンデューラ(Albert Bandura)も、「子どもは、親をモデルとして行動を学ぶ(社会的学習理論)」と述べています。

【まとめ】 ゲームは「敵」ではなく、「付き合い方」が大事

ゲームがやめられないのは、脳の仕組みです。だから、癇癪が起こるのは仕方ありません。

でも、適度なゲームプレイは、むしろ子どもの能力を高めるという研究もあります。

大切なのは、親が一方的に禁止するのではなく、家族全員でルールを作り、一緒に守ること

アドラー心理学が教えてくれた最も大切なことは、「支配ではなく、協力が家族を変える」ということ。

あなたも今日から、「家族ルール」を作ってみませんか?

その一歩が、子どもとの関係を劇的に変える大きなきっかけになるはずです。

【著者プロフィール】

あい / アドラー心理学講師・著者

2児の母であり、アドラー心理学を実践することで家族関係が3カ月で劇的に変化。2024年に起業し、「思考のクセ診断」を独自に開発。これまでに100名以上の子育てや自己実現をサポート。関西・大阪万博での登壇や、国際アドラー心理学会(IAIP ASIA2026)日本代表に選出。10カ月 ヶ月連続でベストセラーとなった著書『アドラー流子育てやってみた』の著者。Instagram: @ai_sensei_0310

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