なぜ優秀な人ほど燃え尽きるのか?「貢献感」と「承認欲求」の決定的な違い

あい

あい

2026.06.24
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アドラー心理学を用いた、子育て・起業・自己実現サポートを行う、あいさんの連載コラムです。「一生懸命に頑張っているのに、なぜか心が満たされない」と感じることはありませんか?アドラー心理学の視点から、他者評価に依存しない「本当の幸福」を掴むための心の転換点を紐解きます。

「こんなに頑張っているのに、なぜ満たされないんだろう」そう感じたことはありませんか?

私もかつて、誰よりも努力し、成果を出し続けていました。子育ても、仕事も、家事も、すべて完璧にこなそうと必死でした。周りからは「すごいね」「頑張ってるね」と言われるたびに、少しだけ満たされた気がしました。

でも、その満足感は一瞬で消えてしまいます。そして、また次の「すごいね」を求めて、走り続けていました。

ある日、私は気づいたのです。私は疲れ果てていた

そんな時、アドラー心理学の「貢献感」と「承認欲求」の違いという概念に出会いました。

「他者から認められるために頑張るのではなく、自分が貢献していると感じるために行動する」

この考え方に触れた時、私は涙が止まりませんでした。私は、承認欲求のために走り続け、燃え尽きていたのです。

今回は、アドラー心理学が教える「貢献感」と「承認欲求」の決定的な違いと、優秀な人ほど燃え尽きる理由、そしてその克服法について、私の体験を交えながらお伝えします。


なぜ「頑張り屋さん」ほど燃え尽きるのか承認欲求という無限ループ 

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アドラー心理学では、「承認欲求」を否定します。

承認欲求とは、「他者から認められたい」「褒められたい」という欲求です。多くの人は、これを当たり前のことだと思っています。でも、アドラーはこう警告します。

「承認欲求に支配されると、人は他者の期待を生きることになり、自分の人生を失う」

私の場合、こんな経験がありました。

子育て中、私は「良い母親」として認められたくて、完璧な子育てを目指していました。SNSでは、いつも笑顔の写真をアップし、「素敵なママですね」というコメントをもらうたびに、一瞬だけ満たされました。

でも、その満足感はすぐに消えてしまいます。そして、また次の「いいね!」を求めて、完璧な写真を撮り続けていました。

ある日、娘に言われたのです。

「ママ、いつも写真ばっかり撮ってるね」

その瞬間、私はハッとしました。

私は、娘と過ごす時間を楽しむのではなく、他人に見せるための写真を撮っていたのです。これが、アドラーが指摘する「承認欲求の罠」でした。

心理学者のクリスティーナ・マズラック(Christina Maslach)は、バーンアウト(燃え尽き症候群)の研究で、「他者の評価に依存する人ほど、燃え尽きやすい」と指摘しています。

なぜなら、承認欲求には終わりがないからです。

どれだけ認められても、「もっと」「もっと」と求め続け、やがて疲れ果ててしまうのです。


「貢献感」と「承認欲求」の決定的な違い私が見つけた本当の満足感 

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では、「貢献感」とは何でしょうか?

アドラー心理学では、「貢献感(Sense of Contribution)」を、幸福の条件の一つとして挙げています。

貢献感とは、「自分が誰かの役に立っている」と自分自身が感じることです。

ここで重要なのは、「他者から認められる必要はない」という点です。

  • 承認欲求: 他者から「すごいね」と言われることで満たされる
  • 貢献感: 自分が「役に立てた」と感じることで満たされる

この違いは、決定的です。

私がこの違いに気づいたのは、ある日の朝食の時でした。

いつものように、私はSNS映えする朝食を作り、写真を撮ろうとしました。でも、娘が「ママ、これ美味しい! ありがとう!」と笑顔で言ってくれた瞬間、私の心が温かくなったのです。

その時、私は気づきました。

「いいね!」の数ではなく、娘の笑顔こそが、私の本当の喜びだった

アドラーはこう述べています。

「幸福とは、貢献感である」

心理学者のマーティン・セリグマン(Martin Seligman)も、ポジティブ心理学の研究で、「他者への貢献が、最も持続的な幸福をもたらす」と述べています。

承認欲求は、外側からの評価に依存します。だから、いつも不安です。「認められなかったらどうしよう」「評価が下がったらどうしよう」。

でも、貢献感は、内側からの実感です。だから、安定しています。他者の評価に左右されることなく、自分自身が満たされるのです。


実践! 「承認欲求」から「貢献感」へシフトする3つの方法 

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では、どうすれば「承認欲求」から「貢献感」へシフトできるのか? 私が実践して効果があった3つの方法をご紹介します。

方法1: 「誰のために?」を「私は何を貢献できる?」に変える

まず、行動の動機を変えます。

  • 承認欲求: 「これをすれば、褒められるかな?」
  • 貢献感: 「これをすることで、誰かの役に立てるかな?」

私の場合、SNSに投稿する前に、こう問いかけるようにしました。

「この投稿は、誰かの役に立つだろうか?」

この問いによって、「いいね!」を求める投稿から、「誰かを勇気づける投稿」に変わっていきました。

方法2: 「小さな貢献」を毎日記録する

次に、「貢献ノート」を作りました。

毎晩寝る前に、「今日、私が誰かに貢献できたこと」を3つ書き出します。

例えば、

  • 娘の話を最後まで聞いた
  • 夫にコーヒーを入れた
  • 友達の相談に乗った

これらは、とても小さなことです。でも、この「小さな貢献」の積み重ねが、私の心を満たしていきました

心理学者のソニア・リュボミアスキー(Sonja Lyubomirsky)も、「小さな親切行為が、幸福度を高める」と研究で示しています。

方法3: 「感謝」を受け取る練習をする

最後に、「感謝を受け取る」練習です。

承認欲求が強い人は、実は感謝を受け取るのが苦手です。「ありがとう」と言われても、「いえいえ、大したことないです」と否定してしまいます。


でも、アドラーは、「感謝を受け取ることが、貢献感を育てる」と述べています。

私は、誰かに「ありがとう」と言われたら、こう答えるようにしました。

「お役に立てて、嬉しいです」

この一言で、自分の貢献を自分自身で認めることができるようになりました。


【まとめ】 燃え尽きない幸福は、「貢献感」から生まれる

優秀な人ほど燃え尽きるのは、承認欲求に支配されているからです。

どれだけ認められても、その満足感は一瞬で消え、また次の「すごいね」を求めて走り続けてしまいます。

でも、「貢献感」にシフトした時、人生は大きく変わります。

他者の評価ではなく、自分自身の実感によって、深く、持続的な幸福を感じられるようになるのです。

アドラー心理学が教えてくれた最も大切なことは、「幸福とは、貢献感である」ということ。

あなたも今日から、「承認欲求」から「貢献感」へシフトしてみませんか?

その一歩が、燃え尽きない、本当の幸せへの道の始まりです。


【著者プロフィール】

あい / アドラー心理学講師・著者

2児の母であり、アドラー心理学を実践することで家族関係が3カ月で劇的に変化。2024年に起業し、「思考のクセ診断」を独自に開発。これまでに100名以上の子育てや自己実現をサポート。関西・大阪万博での登壇や、国際アドラー心理学会(IAIP ASIA2026)日本代表に選出。10ヶ月連続でベストセラーとなった著書『アドラー流子育てやってみた』の著者。Instagram: @ai_sensei_0310


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