アダルトチルドレン(AC)の生きづらさを解放!アドラー心理学が教える「過去に縛られない」人生の取り戻し方

あい

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2026.06.17
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アドラー心理学を用いた、子育て・起業・自己実現サポートを行う、あいさんの連載コラムです。「いつも人の顔色を伺ってしまう…」「自分の意見が言えない…」「なぜか、いつも自分を犠牲にしてしまう…」アダルトチルドレン(AC)と呼ばれる、機能不全家族で育った人たちの多くが、こうした生きづらさを抱えています。厚生労働省の調査では、日本の成人の約3割が「子ども時代の家庭環境に問題があった」と回答しており、ACの問題は決して珍しいものではありません。多くの人が「親のせいで、私の人生はダメになった」と過去に縛られています。しかし、アドラー心理学は全く違うことを教えてくれます。「過去は、あなたを決定しない。あなたは今、自由に選べる」と。では、どうすれば過去に縛られず、自分の人生を取り戻せるのか? AC の相談者を多数支援してきたあいさんが、具体的な方法を解説します。

相談者Cさんが「親の呪縛」に苦しんでいた日々

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_あい_親の呪縛

相談者のCさん(30代女性)は、典型的なアダルトチルドレンでした。父は暴力的、母は心配症。Cさんは子どもの頃から「良い子」を演じ続けていました。親の機嫌を損ねないように、いつも気を遣う。自分の意見は言わない。「私さえ我慢すれば…」と。

そして、大人になった今も、同じパターンが続いていました。職場では、理不尽な仕事を押し付けられても断れない。恋愛では、相手に尽くしすぎて疲れ果てる。友人関係でも、いつも自分が我慢する側。「なんで私ばっかり…」と思いながらも、断れない。

そして、Cさんは話しました。「親のせいで、こんな性格になった」「もう変われない」「一生、この生きづらさを抱えるんだ…」と。

私は聞きました。「Cさん、あなたは今も、親のために生きていますか?」

Cさんは驚いていました。「 いえ、もう親とは距離を置いてます」

私は続けました。「でも、あなたの行動パターンは、『親の機嫌を損ねないように』という子ども時代の行動をそのまま続けていますよね。つまり、親は物理的にはいなくても、心の中ではまだ支配されているんです」

その瞬間、Cさんは気づきました。「私、まだ親のための人生を生きていたんだ」

そして、私はアドラー心理学を伝えました。「アドラーは『過去は、あなたを決定しない』と言いました。確かに、あなたの過去はつらかった。でも、今のあなたの行動は、過去のせいではなく、あなたが『選んでいる』のです。そして、選び直すこともできるのです」と。

なぜACは「過去」に縛られるのか。アドラーが見抜いた「目的」

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_あい_アドラーが見抜いた目的

アダルトチルドレン(AC)という概念は、1980年代にアメリカで提唱されました。機能不全家族(アルコール依存、虐待、過干渉、無関心など)で育った人が、大人になっても子ども時代の「生き残り戦略」を続けてしまう。これがACの特徴です。

ACの典型的な特徴:
・自己肯定感が低い
・人の顔色を窺う
・Noと言えない
・見捨てられ不安が強い
・完璧主義
・自分の感情が分からない

そして、多くのACが「親のせいで、私はこうなった」と考えます。これは、フロイト的な「原因論」です。過去の原因(親の育て方)が、現在の自分を決定している、と。しかし、アドラーは全く違うことを言いました。「過去の原因ではなく、現在の目的が、あなたの行動を決めている」と。

例えば、Cさんの場合:
・行動:「職場で理不尽な仕事を断れない」
・原因論的説明:「親に怒られるのが怖かったから、断れない性格になった」
・目的論的説明:「断ったら嫌われるかもしれない。嫌われたくないから、断らない」

原因論では「過去が私を決定している(だから変えられない)」。しかし、目的論では「私が今、目的のために選んでいる(だから選び直せる)」のです。

私はCさんに聞きました。「あなたが『No』と言わないのは、何のためですか?」
Cさんは考えました。「嫌われたくないから…一人になりたくないから…」
「では、もし『No』と言っても嫌われないと分かったら、言えますか?」
Cさんは驚きました。「それなら…言えるかもしれません」

つまり、Cさんを縛っているのは「過去」ではなく、「嫌われたくない」という「現在の目的」だったのです。そして、この目的を変えれば、行動も変わるのです。

過去は変えられない。でも、過去の「意味」は変えられる

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_あい_過去の意味

精神科医のヴィクトール・フランクルは、アウシュヴィッツの体験から学びました。「人間は、どんな状況でも、その意味を自分で決める自由がある」と。

そして、アドラーもまた、同じことを説きました。「過去の出来事は変えられない。しかし、その出来事にどんな意味を与えるかは、あなたが決められる」と。

Cさんは今、自分らしく生きています。職場では、必要なときはNoと言えるようになり、逆に信頼されるようになりました。友人関係も、「我慢する関係」から「お互いに尊重し合う関係」に変わりました。

そして、Cさんは「親のことは、許せたわけじゃありません。でも、もう親に支配されていません。私の人生は、私のものになりました」と言います。過去を変えることはできません。でも、過去に縛られ続ける必要もありません。

つらい過去がある方もいらっしゃるかもしれません。でも、その過去があるから、あなたは人の痛みが分かる。困っている人に優しくできる。それは、才能です。

そして、明日から、小さな「No」を言ってみてください。完璧である必要はありません。震えながらでいい。その一言が、あなたを過去から解放する第一歩になります。

アダルトチルドレンは、診断名ではありません。あなたの「今までの生き方」です。そして、生き方は、いつでも選び直せる。それが、アドラー心理学が教えてくれる、過去に縛られない人生の取り戻し方なのです。


【著者プロフィール】 あい / アドラー心理学講師・著者 2児の母。アドラー心理学の実践で、たった3カ月で家族崩壊から家族円満へ変化。2024年起業。「思考のクセ診断」を開発し、100名以上の子育て・自己実現をサポート。関西・大阪万博登壇。国際アドラー心理学会(IAIP ASIA2026)日本代表。10カ月連続ベストセラー著書『アドラー流子育てやってみた』。Instagram: @ai_sensei_0310

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