躍動を越えたベリーダンスショー【終演レポート】 CLUB Arins 〜Arins 10周年 Belly Dance Party〜

伊藤 達郎

伊藤 達郎

2026.06.23
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2026年4月4日(土)、ベリーダンサーのEman Cherryさんが率いるグループ【Arins】の『CLUB Arins ~Arins 10周年 Belly Dance Party~』が開催されました。  毎年開催されているこの公演、今年で10周年を迎えました。前半は生徒さんが披露するベリーダンスショー《Hafla-ハフラ》と、後半は私(伊藤達郎)がゲスト出演で生演奏とEmanさんベリーダンスのコラボステージでお送りしました。  前回のコラムと併せてご覧いただくことで、本公演に至る流れをより立体的にお楽しみいただけます。
生演奏とベリーダンスの饗宴「Arins 10周年 BellyDance Party」 

Belly Dance Partyにゲスト出演に至ったきっかけは? 

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_伊藤達郎_ゲスト出演

ベリーダンスには欠かせない打楽器のひとつに「ダラブッカ」という中近東の打楽器がございます。本来ならベリーダンスの伴奏に使われますが、高速かつエキゾチックなリズムを刻み、演奏全体を指揮する役割を持っている関係で、近年バンドやアンサンブルで使われており、民族音楽の中でも知名度・人気が高まっている楽器です。

学生時代のパーカッショニストの恩師が「ダラブッカ」を良くライブで使用していたので私も使っていましたが、これまでベリーダンス業界には触れることがありませんでした。

しかし昨年(2025年)の夏に東京のワクセル交流会に参加した後の帰り道で、新規の女性参加者と電車が同じだった為一緒に帰ることに。その際に趣味でベリーダンスをやってる話題になり、私がダラブッカ演奏する話をしたら大変驚かれ、トントン拍子にベリーダンサーのEman Cherryさんをご紹介いただきました。 

10周年を迎えてのチャレンジ 

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_伊藤達郎_10周年を迎えて

Arins皆さんのダンス

Emanさんの生徒の皆さんは日常バリバリお仕事されている方々がほとんどで、そんな中、Partyまでの約2ヶ月間、何とかやりくりしてプライベートLessonを受けて本番のPartyへ出演してます。

限られた時間の中で重ねてきた努力が積み重なり、当日は可憐さと気品を纏った踊りとなって舞台にあふれ出ていました。一人ひとりの想いと成長が感じられる、心打たれるステージでした。 

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_伊藤達郎_ダラブッカデュオ

ダラブッカデュオ(二重奏)演奏

そんな生徒さんたちが頑張っている中でEmanさんも新たな挑戦をしたいと、私と一緒に「ダラブッカ」でステージに立つことを宣言しました。 

ベリーダンサーがダラブッカをやるのは「音楽を理解したいというより、“踊りの自由度と表現力を上げたい”」という欲求がかなり強いのと「生演奏とのコミュニケーション力を上げたい」目的があるようで、特別珍しいことでもありません。 

Emanさんもご自身のダラブッカを持ってはいましたが、なかなか触る機会が少なかった為、私とのご縁で生徒やお客様には内密にしながら短い期間で個別レッスンを受けていただきました。 

当日の演奏は初挑戦でありながらも、その一音一音に確かな意思と表現が宿り、ダンサーとしての枠を越えた新たな魅力を感じさせてくれました。
その挑戦する姿勢こそが、観る者の心を動かす何よりの価値であり、本当に素晴らしいものでした。 

ベリーダンスとコラボをして 

見出し4画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_伊藤達郎_ベリーダンスとコラボ

ダラブッカとジルを演奏しながら踊るEmanさん

先程もお伝えしましたが、私がベリーダンスの業界には触れるのは今回がほぼ初めてのことでしたので、そういう意味では私もチャレンジャーでした(笑) 

当日の演目は、ダラブッカデュオ(二重奏)演奏、ダラブッカソロ、ダラブッカとジル(フィンガーシンバル)を演奏しながらのダンス、Emanさんのソロダンス、最後はダラブッカだけの演奏で踊る『ドラムソロ 』をお送りしました。 

特に「ドラムソロ」は、私にとって今回いちばん大きなチャレンジでした。
本番の一週間前に、最初から最後まで通してリハーサル(ゲネプロ)を行ったのですが、その時に私が準備していたドラムソロが、Emanさんのイメージと少し違っていることが分かりました。 

そのため、一度内容を見直し、作り直すことにしました。

見出し5画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_伊藤達郎_ドラムソロ

『ドラムソロ 』の最中 

Emanさんから送っていただいたドラムソロの音源をもとに、リズムを一つひとつ聴き取りながら譜面に書き起こし、それを組み立てて練習を重ねるのですが、この送られた音源のリズムパターンと演奏方法(以下“奏法”)がこれまで取り組んでいなかった奏法でした。
それをカタチにしたものを録音してEmanさんがダンスの振り付けをする作業を本番一週間前に行いましたが、この組み立て作業と練習が大変でした。 

音源を聞くだけでは正確な奏法がわからなかった為、海外のダラブッカ奏者の演奏動画を探して、それを見ながら練習に取り組みました。 

その時思ったのが、ダラブッカ一つでこんなに深いものと、奏法もどんどん進化していることに驚きました。 

しかし、それだけでは終わりません。 

あらかじめ組み立てたリズムパターンも、クラシックの業界みたいにリハーサル通り、譜面通りに行うばかりではありません。 

本番時のダンサーさんのテンションや、お客様とステージの温度感を見て読んで、時には組み立てたリズムを崩したり、違うリズムパターンを入れたり、ダンサーさんがお客様や我々楽器演奏者のところに絡みに行く動きもある為、それに音楽で応える即興性も必要になります。 

こう聞くとやる事多い上に大変難しそうに思われますが、当の本人達はこれを遊び感覚でやっていたりもする為、そこまでキツくないのです! 

何故なら今の私に引き出せるものをこの場で表すことをしているためなのです。 

重要なのがそう言った引き出し(リズムパターンや奏法)がどれくらい持っていて、いざステージで引き出せるかではないかと!アドリブなんかがそうです! 

そうでなきゃ、音楽、エンターテイメントじゃありません(笑) 

全てのプログラムを終えて 

見出し6画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_伊藤達郎_全てのプログラム

Arinsの生徒さんとEmanさんの頑張りもあり、お陰様で私自身もとても楽しく演奏出来て、無事に終演しました。 

このPartyに携わっていただいた全ての皆様に感謝申し上げます。 

また、Emanさんより「またコラボをしたい」とのお言葉を頂戴し、誠に光栄に存じますとともに、深く感謝申し上げます。 

今後もなお一層精進を重ね、これまで以上に表現力を高め、さらに成長した形でステージに立てるよう努めてまいります。

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