ほめ達!流「照り返しで輝く!魅力作り」〜魅力ある人の共通点とは〜

西村 貴好

西村 貴好

2022.05.30

西村貴好さんは、一般社団法人日本ほめる達人協会の理事長であり、「ほめる」の素晴らしさを伝える「泣く子もほめる!」ほめる達人です。本コラムでは、魅力的な人が実践している「小さなこと」や、「この人のためなら」と慕われている人についてなどお話しいただきました。

「ほめる」ために必要なこと

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_ほめたつ西村さん_ほめる

「ほめ達」とは、ほめる達人のことです。「ほめ達」になりたいと学び、検定を受け合格された方が2022年5月末で6万5千人いらっしゃいます。またNTTグループやJRグループ、金融機関、スカイマークなど多くの企業でも「ほめ達」リーダーシップが研修として導入されています。

最近、どんどん認知度が高まり、時代に求められている「ほめ達」が、一番大切にしていることがあります。それは、自分自身の人間力、人としての魅力を高めていくことです。

「ほめる」と「叱る」では、どちらが大切か。よく議論される問題です。そして「ほめ達」は叱ることを放棄した人かというとそうではありません。相手のためを思い、「叱る」ことも必要な場面もあり、ときには実際に叱ります。「ほめる」のか「叱る」のかよりも、もっと重要なポイントがあるのです。

それは、その言葉を「誰が言うのか」という観点です。こちらが一生懸命にほめても、相手が心の中で「あなたにほめられても、ちっとも嬉しくない」と思われてしまっていては、これは残念なこと。逆に、叱られているのに、その言葉が心の底から尊敬する人からのものならば、「この人は私のことを見ていてくれたのだ」と嬉しくて涙が出ることもあるのです。

ですから「ほめる」を学ぶことは、自分の「人間力を高める」「魅力を高める」方法を学ぶことなのです。

魅力の言語化

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「魅力ある人」がやっていることは、じつは、すごく小さなことです。小さな差、微差の積み重ねが、圧倒的な魅力の違いとなって伝わっていくのです。このコラムでは、魅力的な人が実践してる「小さなこと」をご紹介していきます。魅力の「言語化」です。

この小さなことは、もうすでに読者の皆さんが知っていることかもしれません。「無意識的に」すでに行っていることかもしれません。ただ、これらのことを「言語化」して持っておくと、「意識して」自由自在に使うことができるようになります。

また、バージョンアップすることも可能です。ぜひ魅力アップのツールをたくさん装備して、使いこなせるようになっていただければと思います。具体的で実践的な内容をどんどんお伝えしていきますよ。

そして、その前に「魅力ある人の共通点」について、いくつかご紹介させてください。

愛のある人

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「魅力的な人」の共通点の一つ目は、人に対して愛のある人です。目の前の人に対して、関心を寄せて愛ある行動をする人、これが魅力的な人なのです。

それでは「愛のある人」とは、具体的にどのような人のことでしょうか。ずばり「愛のある人」とは、ひと手間多い人です。ひと手間かけて、相手に関心を持ち、ひと手間かけて相手を観察し、相手の関心に関心を寄せる。そして、ひと手間かけて、声を掛けたり、プラスアルファの行動をする人です。

会っていただいたお礼を、ひと手間かけてメールする。映画好きな人に対して、最近感動した映画を紹介するメッセージを送るなどなど。ひと手間かける。さぁ、愛ある人になるために、今自分にできることって、どんなことがあるだろうか。少し考えて、さっそく行動してみてはいかがでしょうか。

人としての器を大きくする方法

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「魅力的な人」の共通点の二つ目は、人としての器が大きいことです。余裕を感じられる人といってもいいかもしれません。ただ、人としての器を急に大きくするのは難しいように感じられます。特に若いうちに、余裕を持つということも難しいかもしれません。

ただ、人としての器を大きくする方法があるのです。そのヒントは、最新の高性能な自動車です。最新のスポーツカーは、小排気量で過給機を備えて大きな出力を実現しています。これがヒントです。人としての器を自動車の排気量に喩えるならば、排気量はそのままで、ターボや追加のモーターのような過給機を身につけるのです。

では人としての魅力を高め、余裕を生み出す過給機とは何か。それは「準備をする」ということです。

先に紹介した「ひと手間かける」ともつながる内容なのですが、ひと手間かけて準備をするということが非常に重要です。大切な人と面談する際には、実際に会う前に、可能な限り準備をして、相手のことを知っておく。この準備が余裕を生んでくれます。

私自身が、自戒を込めて自分に言い聞かせてる言葉があります。それは「準備をしないということは、失敗をする準備を着々と進めているのだ」という言葉です。

そして、このコラムをここまで読み進められているあなたは、ひと手間も、ふた手間もかけて、自分の魅力を高める準備をされている。素晴らしいですね。

この人の為なら

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最後に、多くの人から「この人の為なら、全力で役に立ちたい」と、慕われている人が無意識でしていることについてお伝えします。

多くの人から、「この人の為なら」と慕われている人がしていること、それは、目の前の「たった一人」に対して、よそ見をせずに全力で、自分のすべてを賭けて真剣に向かい合っているということです。しかも、この「たった一人」とは、無条件で、すべての人に対してのことです。

重要人物だから、利害関係が深いから真剣に、全力でというのではないのです。無条件で、すべての人、目の前のたった一人のために、自分のすべてを賭けて向かい合っています。いきなりは難しいかもしれませんが、このことを知って、意識して修行していくのか、知らずに生きていくのかでは、将来、人としての魅力が大きく違ってきます。

今回のコラムは、ここまでです。次回は、「光を届けて照り返しで輝く」魅力アップの手法をより具体的にお伝えいたします。どうぞお楽しみに

 

Nishimura Takayoshi

<経歴> 関西大学法学部卒業。大手不動産会社で営業経験後、家業の不動産業を継ぐ。 2005年ほめる調査会社C’s創業。2010年に一般社団法人 日本ほめる達人協会を設立、理事長に就任。 年間講演回数8年連続200回越え。著書は「ほめる生き方」「ほめ下手だから上手くいく」など13冊。