コロナ禍に独立したパーソナルトレーナーが目指す未来「ポジティブな影響を与えるトレーナーを増やしたい」

原 伴弥

原 伴弥

column_top_(Hara Tomoya).jpg

高校時代にトレーナーという職業に出会い、20歳からパーソナルトレーナーとして活動を始めた原伴弥(はらともや)さん。現在は都内や埼玉を拠点に、トレーニング指導やイベント開催など精力的に活動しています。業界全体の向上を目指す原さんに、これまでの経緯や今後の展望について伺いました。

高校生の時にトレーナーという職業に出会う

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_原伴弥さん.jpg

僕は今、フリーのパーソナルトレーナーとして、渋谷や恵比寿などの東京都内や、埼玉の大宮で活動しています。また、「たくさんの人に運動できる場所をつくりたい」と思い、ランニングやトレーニングのイベントも開催しています。

僕がトレーナーを目指したのは、高校生の頃です。ずっとバスケットボールをしていたので、「スポーツ系の仕事に就きたい」と思っていたのですが、具体的なイメージはありませんでした。

ある日、授業で「好きなことを調べる」という機会があり、スポーツ系の仕事について検索していたところ、“トレーナー”という仕事を発見したんです。そのときに、「これしかない!」と直感が湧いて、僕の人生が決まりました。トレーナーにも、いろいろな種類があるなかで、パーソナルトレーナーというのを見つけました。

当時は、今ほどパーソナルトレーニングというのが流行っていない時代だったので、パッとイメージが湧かなかったのですが、パーソナルトレーナーという職業を見たときに「これだ!」と思いました。そのあと専門学校に入り、卒業して20歳からパーソナルトレーナーとして活動して9年目になります。

コロナ禍真っただ中で独立を決意

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_原伴弥さん.jpg

最初は、トレーナーの会社に所属して、大手のジムに派遣された状態で活動していました。そこでは、自分でお客さんを獲得しなければいけないので、ジムの中でトレーニングしている人に声をかけて、一緒にトレーニングをしてもらっていました。

今だと、マンツーマンのパーソナルトレーニングが主流ですが、当時はそもそもパーソナルトレーニングが知られていない状態でした。最初は、何人に声をかけたのかもわからなくなるくらい、しんどかったですね。イヤホンをしながらトレーニングをしている方も多いので、声をかけるタイミングも難しくて、すごく怒られたこともあります。

同じ店舗の先輩から呼び出されて注意されたこともあります。メンタルはきつかったのですが、逆にそうなると僕は燃えるタイプなんです(笑) そのおかげで「絶対この先輩より売上をあげてやろう」って火が付きました。そのあと、先輩の売上を抜いて、文句も言われなくなりました。

僕は、先輩のやり方を徹底的に観察して“いいところは盗む”というのを心がけています。その先輩のやり方だけではなく、フリーで人気のトレーナーの方と仲良くなって、仕事のやり方をいろいろと聞き出すこともやりました。お客さんとのコミュニケーションでは、「どうしたら会話にもっていけるか」「興味を引けるのか」ということを試行錯誤していました。

フリーになったのは、ちょうど3、4年前ぐらいです。コロナ禍真っただ中の一番ひどい時期でしたが、直感で「フリーになるのは今しかない」と思い独立しました。ツテなどはまったくありませんでしたが、当時のお客さんたちは僕が辞めるというのを聞いて、ついてきてくれましたね。

お客さんの人生を変えるような良いトレーナーを育てたい

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_原伴弥さん.jpg

トレーナーは、普段の生活で出会わないような、たくさんの方にお会いできるのが一番の魅力だと思っています。いろいろな職業や年代の方がいるので、その人に合ったベストなトレーニングを考えるのも楽しいです。

トレーナーは、体型を変えるだけでなくて、その人の性格や人生を変えられる職業です。体型が変わることで、「自信がついて性格まで変わった」という方が、たくさんいらっしゃいます。「あなたのおかげで変われた」と感謝されることが、僕にとってのやりがいです。

これからは、トレーナーを育成することにも力を入れていきたいと思っています。ただトレーニングを教えるだけではなくて、その人の人生によりポジティブな影響を与えるトレーナーを増やしたいと考えています。

今は、ボディメイクの大会も増えているので、それに向かってトレーニングをする人もたくさんいます。しかし、残念ながら自分自身のボディメイクができていないトレーナーが教えているケースもあるんです。また、マンツーマンのコミュニケーションを大切にしていない、単なるトレーニングの補助で終わっているトレーナーもいるんです。

これでは、お客さんがどんどん離れていってしまいます。僕はこうした状況を変えるためにも、質の高いトレーナーを育成していきたいと思っています。良いトレーナーがたくさん生まれれば、その分、お客さんにも良い影響が与えられるので、実現に向けて行動していきます。


スタンダードCollaboratorの方は、このようなご自身のコラムを無料で寄稿できます。
ご要望の際は下記よりお問い合わせください。
https://waccel.com/collaboratormerit/

著者をもっと知りたい方はこちら