人脈力を広げよう!ー交友関係で実力がわかる!ー

櫻井 秀勲

櫻井 秀勲

2022.06.10
アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_櫻井秀勲さん_人脈形成

櫻井秀勲(さくらいひでのり)さんは、元『女性自身』編集長で、女性心理・女性の生き方研究の第一人者。出版社4社の編集長・取締役・顧問や共立女子短期大学講師を経て、現在はウーマンウエーブ代表取締役会長、きずな出版代表取締役社長、KIZUNA CREATIVE取締役も兼任しています。コラム第2弾では、人間関係のプロフェッショナルである櫻井さんが「交友関係で実力がわかる」ことについて語ります。

夢を叶えるためには人脈が必要

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誰でも夢を持っています。大きな夢を持っている人もいれば、小さな夢の人もいるでしょう。この夢を実現しようとすると、多くの場合、1人ではできません。必ず他人の力が必要になるものです。

「いや、自分は独力で実現した」という人もいるかもしれませんが、多くの場合、誰かの力を借りたり、引き上げられているものです。小さな所では、妻や夫の献身的な努力が必要になっているはずです。

日本経済新聞の最終面に「私の履歴書」という連載があります。1人1か月の割合で、年間12人の成功者の物語が、何十年間もつづけられていますが、私はこの人は「どうゆう人脈をつくって成功したのだろうか?」という角度から読みつづけています。

ふつうの人のインタビューと異なり、一流新聞への寄稿となると、必ずお世話になった方々のお名前が出てきます。なるほど!この人はこんな方々を人脈にしていたのか、という人生行路がわかるものです。

いまの言葉でいえば「メンター」でしょうか?しかしメンターは1人かもしれませんが、人脈は年代により、次々とふえていくもので、山脈のように、多くなればなるほど、大きな仕事ができる立場に立てるのです。

手土産は何か?を教えられる

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私の若い頃の人脈の最高峰は、作家の松本清張先生でした。「清張先生に可愛がられている」ということが知られただけで、ほとんどの有名作家たちは、私を応援してくれたのです。先生は私に「伺うときの土産」の大切さを教えてくれました。

他人のお宅に伺う時には、手土産が必要になることがあります。しかし先生のいう「土産」はそうゆうものではありません。若い人は「情報という新しいニュースを手土産にしなさい」と私に教えてくれたのです。これは私の一生を通じて、一番大きな教えだったと、いまでも思っています。

これで私の人脈はぐんっと広がったのです。こちらから若者の知る情報や話題を伝えることで、どんな方も面白がって「また来なさい」と、時間を空けてくれるのです。これらはそんな先生方や大先輩に、新しい知識を知らせようと、一生懸命情報を集めます。これによって私自身、政治家でも経営者でも、あるいは皇室の方々でも恐れることなく、話せるようになったのです。

さらに勉強になったのは、これらの人々にお目にかかるときには、ご自宅か、あるいはホテルのカフェラウンジになります。これによって、度胸がついたのです。いや、度胸だけではなく、どのホテルには、どうゆう職種やメンバーが歩いているのかも、教えられたのです。

後年私は週刊誌の編集長になりましたが、編集会議を大ホテルのロビーでやるようになったのです。これにより、若手の編集部員は、どのホテルに芸能人や有名人が集まるかを知ったのですが、有名ホテルをわがもの顔で歩けたら、もう一人前です。

10分前主義で可愛がられる

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こうして、自分を認めてくれる人、引き上げてくれる人、何かのとき助けてくれる人を、少しずつふやしていくのです。一言つけ加えるならば、大ホテルのロビーは、ほとんど無料なので、タダで度胸を付けるには最高です。

また多くの有名人と知り合った時期に、私は「10分前主義」という習慣を覚えたのでした。三島由紀夫という作家の家を初訪問したとき、約束の時間の10分前に、門柱のベルを鳴らしたのです。

これが偶然にも、三島さんのルールだったのです。これ以後私はいまでも、この「10分前主義」をつづけています。これによって、多くの上位の方々の信頼をかち得ていったのです。いや上位だけではなく、特にテレビ関係の方々と親しくなっていったのです。彼らは1分1秒を大切にしている職業柄、遅刻には特に敏感です。

こうして強い人脈を築いていったのです。中でも私の主義は、異性、異人種、異世代、異業種、異趣味、異知識の方々とつき合う、というものです。

人脈といっても、何も社会的地位の高い人たちだけを指すのではありません。特に私の専門は女性学ですから、多くの有名人たちの夫人やお嬢さんとも親しくなります。もう亡くなりましたが、料亭やクラブ、バーなどのママやホステスとも、仲が良かったものです。

ぜひこうゆう幅の広い交友関係を広げていったら、いかがでしょう。あなたにも必ず、できると思うのです。