起業でうまくいく人の考え方①

永松 茂久

永松 茂久

2022.04.22

本コラムは『人は話し方が9割』『喜ばれる人になりなさい』の著者・永松茂久さんによる連載となります。ビジネススタイルの変化や副業解禁により、会社だけに頼って生きる時代は終わりを迎えつつあります。『起業でうまくいく人の考え方』というテーマで2回にわたり公開する本コラム。起業の連続ともいえる永松さんの人生経験から、これからの時代を生き抜くために大切な考え方をまとめます。

生まれ変わっても、また起業したい

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質問します。

あなたは今、起業を考えていますか?

もしくは今、何らかの形で起業に踏み出していますか?

こんにちは。永松茂久です。ご縁をいただきまして、今回から、この紙面を通していろんなことを発信していくことになりました。

いろいろ書きたいことはあるのですが、まず一番初めのテーマとして、「起業でうまくいく人の考え方」というテーマからスタートさせていただきます。その前に、この連載で、初めて私のことを知る方も多いと思いますので、まずは軽く僕自身の経歴を簡単にご紹介させていただきます。

福沢諭吉の生家がある大分県中津市に生まれ、小学校の頃から近所のたこ焼き屋のお手伝いを始めました。そこでたこ焼きの魅力に惹かれ、「大きくなったらたこ焼き屋になる」と決めました。たこ焼き修行のため、19歳で上京。出版社の営業マン、築地銀だこの社長室勤務を経て、25歳のときに地元中津に戻り、たこ焼きの行商をスタートさせました。28歳で150席のダイニング『陽なた家』を開店。29歳で講演活動、31歳で執筆活動を開始。41歳のとき、母の死をきっかけに、飲食店をすべてスタッフたちに譲渡し、再度上京。現在は、執筆、講演活動、そして次世代著者の育成業をメインに活動しています。

こうして簡単に略歴をまとめると、「起業が趣味なのか?」と自分で突っ込みたくなるほど、私の人生は起業の連続だったとも言えます。そして「類は友を呼ぶ」という言葉のとおり、周りにいるのも起業家ばかりです。

最初に起業して20年以上がたったいま、ふりかえって思うこと。それは「起業してよかった」の一言です。もっとオーバーに言うと「生まれ変わっても、また起業したい」という表現が当てはまります。

もちろん大変なことはここで書ききれないくらいありました。思い描いた通りにいかず、くじけそうになったことも一度や二度ではありません。しかし、その苦難を遥かにしのぐくらい、私にとって起業にはたくさんの感動がありました。

さまざまな経験、そしてさまざまな出会いが僕をここに導いてくれ、あなたと出会うことができたいま、微力ではありますが、ここからのあなたの起業人生の中で、少しでもお役に立てるよう、私のノウハウを公開させていただくことにします。

起業家に追い風が吹き始めた

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コロナ禍という未曾有の困難が始まって2年。この大災害とも呼べる出来事は、想像を超えるくらい、私たちの住む世の中を一変させました。緊急事態宣言や外出自粛の2年間の中、経済においても、テレワークでのビジネススタイルの誕生や、これまでの会社の方針の大変革など、それまで常識とされてきた働き方も大きく変化しました。

しかし、これは起業家にとってはこの上ない追い風だと私は思っています。なぜか?

それは既存の会社自体の体力がどんどんへっていったということに原因があります。簡単に言うと、先行きが不透明すぎて、闇雲に固定費を上げると言うことが困難になってきたのです。

この背景から考えても、ここから、会社はどんどん副業を解禁する流れになっていくことは明白です。簡単に言うと「会社での給料を上げるのは難しいから、あとは自分で稼いでね」

ということになるのです。

現に、コロナ以前は副業禁止だった会社も、解禁へと大きく方針を変更しています。これは起業、副業を志す人にとっては、チャンス以外のなにものでもありません。コロナ以前にあった「この会社にいさえすれば、一生安泰」という考え方は過去のものとなり、むしろこの思考こそが不安定なものとなってしまったのです。

問題児たちが活躍する時代

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起業とは、例えて言うと、それまで大きなおりの中でぬくぬくと育っていた動物が、ポンと外に、つまり野生に飛び出すようなものです。当然ですが、守ってくれる存在もなければ、餌をくれる存在もいません。すべては自分自身にその責任がかかってきます。

しかし、逆に手に入れることができるものがあります。それはオリに入った状態では絶対に会えない未知との遭遇だったり、目が眩むようなくらいたくさんの餌の入った倉庫だったりするでしょう。

起業とはつまり大冒険であり、限りない自由を手に入れることなのです。

組織にうまく馴染めなかった人、いまの環境に特に不満はないけど、どこかに違和感を感じている人、ここから先の人生を自分の手でクリエイトしていきたい人にとっては、大きなチャンス到来なのです。これまで、問題児、野生児、異端児と呼ばれた人たちが大活躍する時代が来たのです。

大人気の漫画ワンピースは「大航海時代」がモデルですが、ここからの時代は「大起業時代」と例えても過言ではないでしょう。次回のコラムでは、起業でうまくいく人が大切にしている3つの「A」についてお話したいと思います。

最後になりますが、この機会をくださった嶋村社長、およびスタッフの皆様に心から感謝いたします。ではまた次回!