鉄道だけではない!京都丹後鉄道の地域課題解決への取り組み
北近畿の西舞鶴・豊岡・福知山を結ぶ京都丹後鉄道。最先端の決済技術の導入など、大手鉄道会社に先んじて、さまざまな取り組みを行っています。そんな鉄道会社が地域社会にもたらす課題解決とはどのようなものでしょうか?ユニークな取り組みの数々を紹介します。
京都丹後鉄道について
京都丹後鉄道は、北近畿の西舞鶴・豊岡・福知山を結ぶ鉄道です。元々は第三セクター鉄道会社である北近畿タンゴ鉄道株式会社が運営していた路線を、2015年4月1日より上下分離方式でWILLER TRAINS株式会社が運行を担っています。
地方のローカル線のなかでも総営業キロは長く、私鉄の小田急電鉄と同程度の規模を誇ります。JR西日本の複数の駅とも接続しており、地域の足として活躍している路線です。
また、観光目的でも多く利用されています。沿線には日本三景の1つ天橋立や舞鶴、城崎温泉など観光名所も数多くあり、海や山などの自然に囲まれ、豊富な食材にも恵まれ魅力的な路線です。
大手に負けない先進性と地域密着
京都丹後鉄道は、鉄道業界で最先端の取り組みを行っています。スマートフォンのMaaS(マース)アプリによるQRコード決済や、三井住友カードやビザ・ワールドワイド・ジャパンらと提携して、Visaのタッチ決済によるキャッシュレス決済サービスをいち早く取り入れました。
地域に根ざした運営をしていくことにも取り組んでおり、予約制・レストラン列車「丹後くろまつ号」では、地元の飲食店が地域の食材を使ったメニューを考案し、こだわりが詰まった特別なお食事を提供しています。
丹波・丹後地域にゆかりのある明智光秀が大河ドラマで取り上げられた時は、伝統料理や郷土料理をお楽しみいただける「戦国イタリアンコース」を運行するなど、半年ごとに趣向を凝らした企画を行っています。
地方社会の課題解決
人口減少、高齢化など様々な社会課題がある日本。特に、地方では高齢化のスピードも早く、過疎化が加速度的に進んでいます。課題としては、子育てや介護、マイカー中心の生活などが挙げられます。
鉄道だけではなく、バスやワンマイル交通(※)「mobi」など地域公共交通とのネットワークを構築し、インフラ全体を支えていくことで社会課題を解決をすることにWILLERグループ全体で取り組んでいます。
今後も京都丹後鉄道は、地域の皆様に愛される鉄道を目指し、沿線地域の発展へ貢献していきます。
※グループ内でエリア定額乗り放題サービス「mobi」を提供
(参考:https://travel.willer.co.jp/maas/mobi/)