損をしない人の考え方④〜損しない人は「仲間・同志を見つける」ポイントがある〜

権藤 優希

権藤 優希

2022.08.31
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本コラムは『損をしない人の考え方(きずな出版)』の著者・権藤優希さんによる連載です。ネガティブには一切関わらない。同志を見つけるためにチームビルディングを行いながら、自分の軸を固めていく。損をしない人が、チームビルディングを通じて得ている5つの要素を紹介しています。

ネガティブには1秒も触れない

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得する人は、自分より意識が高い人に囲まれようとし、損する人は、自らネガティブな人に巻き込まれようとします。

成功するためには、ネガティブな人とは1秒もつるまないというのが大前提です。それなのに、損する人は、お節介なのかネガティブ(アンチ)な人にまで関わろうとしてしまうんです。成功者や器量良しの人は、そんな人たちを華麗にスルーします。

しかし、損する人はそんなネガティブなアンチを変えようと必死に努力します。その結果、アンチにグチグチ言われるハメとなり、損する人はさらに損していくのです。

そもそも自分よりレベルが下の人を攻撃はしません。となると、アンチがなぜグチグチ言うのか、それはただの嫉妬や妬みです。明らかにネガティブな人なら、まだ「近づかない方が良い」と気づくのかもしれませんが、潜在的に「この人、将来的にアンチになりそうだな」という人を見極められるかがポイントになってきます。

どうやって、そのアンチ予備軍を見極めれば良いのか。それは、その人の願望のレベルを知ることです。

例えば、自分が一流のシェフになり、フランスでお店を開きたいという願望が明確にある人なら、どんなに厳しい修行でも、たとえ職場でいじめにあったとしても、その師匠からの関わりに対して「有り難い」と解釈します。

なぜなら、その人は「成長にコミット」しているからです。逆に、ちょっとバイト代稼ぎくらいの気持ちで働いている人に、同じように厳しく指導すると、

「あのお店の店主は最悪だ」
「あそこの料理は、実際のところ大したことない」
「(たかがバイトなのに)料理の指導を強制された」 

などと言われるのです。

同じ指導を受けても、願望が明確な人は、それを愛情と受け取り、明確じゃない人は、被害にあったと受け取るのです。ここを、損する人は見極めなければなりません。何事も自分の理由で動いているかが、人と関わる上で大事なポイントなのです。

チームビルディングで無形の資産を蓄える

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仲間や同士を見つけるということは、共通の目的に向かって、自分の理由で動く人たちを集めるチームビルディングをすることです。

共通の目的や価値観があるので、サークルや烏合の衆にはならず、チームになるのです。

チームビルディングはさまざまな無形の資産を作り出します。無形の資産とは、目には見えないが、何をやるにおいても重要な自分自身の基盤のようなものです。

チームビルディングを行うことで得られる無形の資産には大きく5つあります。

1.コミュニケーション力

シンプルに、人に会う前より、会った後に、その人がイキイキしていたら、あなたはコミュニケーションの達人です。コミュニケーション力とは、話すことではなく、聞くことです。

まずは相手の話を聞いて「知ること」すなわち「理解に務めること」が何より先です。相手の話を聞きもせず、相手の価値観に触れもせず、ただ自分勝手にしゃべりはじめると、必ず損します。

2.ビジョンを明確にする力

チームビルディングをしていると、「なぜ人と会っているのか?」「なぜ人脈を増やしているのか?」よく聞かれるようになります。

そのことで、自ずと、自分のビジョンを話す機会が増えます。最初はぎこちなかったり、怪しく聞こえたり、警戒されることもあるでしょう。ビジョンを明確にするために大事なのは、絶対的に場数です。数をいくから、自分の言っていることが板についてくるのです。

口に十回出して「叶う」と書きます。どんどん場数をこなして、チームビルディングをすることで、ビジョンをブラッシュアップしていきましょう。

3.批判に耐える力

上記のように、人に会っていると、必ず批判・拒絶・反対意見を言ってくる人に出会います。結論は、避けるのではなく、慣れることです。

最初は批判に動揺することはあっても、「お、また来たな」と楽しめるようになってきたら勝ちです。

4.器を大きくする力

チームビルディングを行っていくと、今まででは到底出会わなかった人や、自分と違うタイプの人とも出会っていく必要があります。そのことで、自分の器が広がるのです。

自分とは違う意見を持った人と会っても、否定したり、自分と合わないと決めつけたりするのではなく、まず理解に努めてみることが大切です。

「納得(共感)はできないけど、そういう考えもあるんだな」と言った感じです。「その考えも一理ある」と思えるようになり、多くの人を受け入れられるようになるのです。

5.集客力

そして、何よりも大事な無形の資産が集客する力です。この集客力があることで、仕事・ビジネスという有形に変えたときに、成功しやすくなるのです。

このように5つの無形の資産を蓄えることで、「この自分だったら、何をやっても成功する」という、自信と魅力がつくのです。