旧ソビエト大統領ミハイル・ゴルバチョフ氏(91)死去。死因明らかにせず

ワクセル編集部

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2022.09.01
アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_ゴルバチョフ氏_ロシア

コラボレーターの皆さまと良質なコンテンツを作成するために、毎日たくさんのニュースを目にしていますが、この度、残念なニュースが飛び込んできました。

ロシアの複数メディアが、8月30日に元ソ連大統領ミハイル・ゴルバチョフ氏が死去したと伝えました。詳しい死因は公表されておらず、ロシアのメディアによると、新型コロナウイルス感染症の影響を懸念し、2020年からモスクワ市内の病院に長期入院していました。

ゴルバチョフ氏は、1985年に旧ソビエトの書記長に就任し、数々の政治・経済改革を推進した人物。特に『ペレストロイカ』と呼ばれた政治革命で広く知られています。閉鎖的なロシア社会の民主化を進め、ヨーロッパ諸国や中国など諸外国の関係性を正常化させるために尽力しました。

アメリカとの協議に成功し、東西冷戦を終結に導いた功績から、1990年にノーベル平和賞を受賞しています。しかし民主化を進めたことでロシア国内で独立意識が高まり、ソビエトは崩壊。その後、ゴルバチョフ氏は政治の表舞台からは退きました。

31日、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、プーチン大統領が「深い哀悼の意を表した」と発表しました。タス通信によると、ゴルバチョフ氏はモスクワ市内にある、妻ライサさんの隣に埋葬されます。

ノーベル平和賞を受賞し、誰よりも平和を望んでいたゴルバチョフ氏が、現在の世界情勢をどのように見ていたのか今では知る由もありません。

ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、世界の情勢は混乱下にありますが、まさにゴルバチョフ氏は、世界の東西を繋ぐ最高のコラボレーターだったのかもしれませんね。