和嶋ストレッチ

和嶋 俊光

和嶋 俊光

2026.08.26
column_WajimaToshimitsu

20代のすべてを捧げたボクシングを引退後、ストレッチトレーナーに転身し、全国No.1の指名を誇った和嶋俊光(わじま としみつ)さんの連載コラム第7弾です。今回は、月商10万円・半年で赤字600万円という崖っぷちから、店名や内装、業界の常識まで見直した再生の日々について綴って頂きました。

毎月100万円の赤字 崖っぷちからのスタート

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_和嶋俊光_毎月100万円の赤字

販管費は、毎月100万円。

でも、売上は10万円だった。

半年で、600万円近い赤字。

毎日、天井を見ながら泣いていた。

「もー無理、終わったー、どうやって死ぬかー」

そんなことばかり考えていた。

もう、Ninja Stretchにこだわっている場合じゃなかった。

カッコよく潰れるのは簡単だ。

でも、僕がやるべきことは違った。

カッコよく死ぬことじゃない。

ダサくても、生き残ることだった。

内装と店名の全面見直し

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_和嶋俊光_内装と店名

だから、全部見直した。

赤い障子。

薄暗い部屋。

蝋燭の灯り。

日本らしさを演出したつもりだった。

でも、海外のお客様から見れば、ストレッチ店じゃない。

日本へ来た海外の旅行客を相手に、それっぽい日本を並べて、お金を騙し取ろうとしている店。

そんな風に見えても、おかしくなかった。

店の名前も考え直した。

最初に思いついたのは、Ginza Stretch。

銀座は世界中で知られている。

でも、何か違った。

僕が伝えたかったのは、銀座じゃない。

「和」だった。

「侍にしたら?」そんな声もあった。

でも、侍も忍者と同じだ。

宮本武蔵なら来るかもしれない、でも、侍は無理だ。

だから、店の名前を、和嶋ストレッチにした。

回数券をやめて知った業界常識の本質

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_和嶋俊光_業界常識の本質

もうひとつ、変えたものがある。

回数券だ。

業界では、10人来たら3人が回数券を買う。

4割を超えれば優秀。

2割を下回れば、何かに問題があると言われる。

僕は回数券を作らなかった。

回数券が切れた瞬間に、縁まで切れるのが嫌だったからだ。

だから、回数券ではなくリピーター価格を作った。

通常料金の半額で受けられる仕組みだ。

都度払いでもいい、半年後でもいい、一年後でもいい。

また思い出して来てくれればいい。

そう思っていた。

でも、現実は違った。

半年で110人以上のお客様が来てくれた。

リピーターは、5人もいなかった。

その時、初めて気づいた。

回数券は、安く売る仕組みじゃない。

縁を縛る仕組みでもない。

「また行こう」

そう思い出してもらうための仕組みだった。

回数券が切れるから、来なくなるんじゃない。

回数券がなければ、来る理由すら生まれない。

業界の常識には、ちゃんと理由があった。

失敗から得た最大の強み

見出し4画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_和嶋俊光_最大の強み

店の名前も。

内装も。

回数券も。

全部変えた。

正直、言い出しっぺが逃げるなんて、経営者として一番ダサいと思っていた。

でも、もうそんなことを言っている場合じゃなかった。

カッコよく潰れるより、ダサくても生き残る。

そう決めた。

あの日、生き残るために変えたものが、今では僕の一番の強みになっている。

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