毒親・毒友達との縁の切り方。アドラー心理学の「課題の分離」で人生を取り戻す方法

あい

あい

2026.03.18
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アドラー心理学を用いた、子育て・起業・自己実現サポートを行う、あいさんの連載コラムです。「母から毎日、愚痴の電話が来る…断れない」「友達からの要求が重すぎるけど、嫌われたくない…」「家族だから、友達だから、我慢しなきゃ…」こうして、あなたの人生が誰かに支配されていませんか? 厚生労働省の調査では、20~40代の約4割が「家族や友人関係に強いストレスを感じている」と回答しています。そして、その多くが「縁を切りたいけど、切れない」と苦しんでいます。しかし、アドラー心理学は明確に答えます。「あなたの人生は、あなたのものだ。誰かの期待に応える必要はない」と。その鍵となるのが「課題の分離」です。では、どうすれば罪悪感なく、自分の人生を取り戻せるのか? 多くの相談者を支援してきた筆者が、実例をもとに解説します。

相談者Aさんが「母の奴隷」だった日々

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相談者のAさん(30代女性)は、完全に疲弊していました。毎日、母から電話。「今日は何するの?」「昨日の夕飯は何?」「あんた、また太った?」すべてに答えなければならない。答えないと、「親不孝者!」と責められる。

Aさんは結婚もしていて、夫と子どもがいます。自分の時間はゼロ。仕事も集中できない。夜は不眠。「このままじゃ、私、壊れる…」と相談に来られました。

私は聞きました。「Aさん、お母さんの人生を生きたいですか? それとも、自分の人生を生きたいですか?」Aさんは答えられませんでした。

私はアドラー心理学の「課題の分離」を伝えました。「お母さんの幸せは、お母さんの課題です。あなたの課題ではありません。あなたの課題は、あなた自身と、あなたの家族の幸せです」と。その瞬間、Aさんの表情が変わりました。「私…母の人生を生きてたんだ…」と。

なぜ「縁を切れない」のか?アドラーが見抜いた「支配の構造」

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「毒親・毒友達」この言葉が広まったのは、ここ10年ほどです。しかし、アドラーは100年前から、この問題を指摘していました。アドラー心理学の核心の一つが「課題の分離」です。これは、「誰の課題か?」を明確にすることです。

例えば、Aさんの場合:
・「母が幸せになること」→母の課題
・「Aさんが幸せになること」→Aさんの課題

この2つは、全く別の課題です。しかし、多くの人は、これを混同してしまうのです。「母が幸せでないのは、私のせいだ」「母を幸せにするのは、私の責任だ」と。アドラーは、他人の課題に土足で踏み入ってはいけない、他人を自分の課題に踏み入れさせてはいけないと言います。これが、人間関係の苦しみの根源なのです。

では、なぜ人は「縁を切れない」のか? その理由は、主に3つあります。

①罪悪感:「見捨てたら、私は悪い人間だ」

多くの人が、「親を見捨てるなんて…」「友達を切るなんて冷たい…」と罪悪感を感じます。しかし、アドラーは言いました。「あなたの人生は、誰かの期待を満たすためにあるのではない」と。親の期待、友達の期待。それに応えることは、あなたの義務ではありません。あなたには、自分の人生を生きる権利があるのです。

②恐怖:「縁を切ったら、責められる」

Aさんも言いました。「もし母を拒否したら、親戚中に『親不孝者』だと言いふらされる…それが怖い」と。これは、典型的な「支配の構造」です。恐怖で相手をコントロールする。アドラーはこれを「権力闘争」と呼びました。しかし、重要なことがあります。「他人があなたをどう評価するか」は、他人の課題です。あなたの課題ではありません。アドラーは言いました。「嫌われる勇気を持て」と。すべての人に好かれることは不可能です。そして、不可能なことを目指すと、あなたは誰かの奴隷になるのです。

③共依存:「この人がいないと、私の存在意義がない」

Aさんの場合、もう一つの問題がありました。「母の世話をすることが、私の存在意義だった」と。これを心理学では「共依存」と呼びます。相手を助けることで、自分の価値を感じる。相手が不幸でいてくれないと、自分の役割がなくなる。だから、無意識に相手の不幸を維持してしまうのです。アドラーは「共同体感覚」を説きましたが、これは「依存」ではありません。「対等な関係」です。一方が他方に依存する関係は、健全な関係ではないのです。

縁を切ることは、「冷たさ」ではなく「自由」への第一歩

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心理学者のエーリッヒ・フロムは言いました。「自由とは、自分の人生を選ぶ勇気である」と。そして、アドラーもまた、同じことを説きました。「あなたの人生は、あなたのものだ。誰の期待にも応える必要はない」と。

もしよかったら、今日は「なんだか嫌だな…」「苦しいな…」と感じる人間関係を見直してみてください。そして、こう問いかけてみてください。「私は、誰の人生を生きているのだろう?」と。

その答えが「自分の人生」であれば、問題ありません。しかし、「誰かの人生」であれば、今こそ変える時です。毒親・毒友達との縁を切ることは、「冷たさ」ではありません。「自由」への第一歩です。それが、アドラーが100年前から伝え続けてきた、人生を取り戻す方法なのです。


【著者プロフィール】 あい / アドラー心理学講師・著者 2児の母。アドラー心理学の実践で、たった3カ月で家族崩壊から家族円満へ変化。2024年起業。「思考のクセ診断」を開発し、100名以上の子育て・自己実現をサポート。関西・大阪万博登壇。国際アドラー心理学会(IAIP ASIA2026)日本代表。10カ月連続ベストセラー著書『アドラー流子育てやってみた』。Instagram: @ai_sensei_0310

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