世界を駆け巡るインストラクターの人生を変えた『ジヴァムクティヨガ』①
本コラムは、ジヴァムクティヨガ講師の小川友里さんの連載コラムです。小川さんの人生はジヴァムクティヨガに出会ったところから大きく舵を切りました。小川さんが心底「良い!」と思えたヨガだったからこそ、本気になることができ、人生は激変したそうです。今回はそんなヨガとの出会いについて綴っていただきました。
ジヴァムクティヨガとの出会い
私は元々ダンサーとしてキャリアを積んでいた頃にヨガに出会いました。当時のチームメイトがヨガの体験に行くと聞き、ヨガスタジオに付いて行ったのが最初です。毎日身体を酷使していたので、週に 1・2 回ほどストレッチ感覚で習っていました。
ぶっちゃけその頃はまだヨガに対して良いと思っていたわけではなくて(笑) ちょうどヨガが日本でも流行っていた頃だったし、ヨガのことよくわからないけど、とりあえず皆んな良いって言ってるからやっとこかなっていうミーハー心だけで行っていました。
ヨガ人生の転機が来たのは初めてから3ヶ月経ったくらい。ダンスの恩師のプライベートレッスンを受けにNYに戻った時です。ブルックリンで家を借りていて、その時のルームメイトの1人がジヴァムクティヨガのアドバンス正式指導者でした。
「良いヨガスタジオがNYにあるか」と、彼に相談したら「ボクが教えている流派はめちゃいいから絶対行った方がいいよ!」と言われ、とりあえず行ってみようとブロードウェイの13thストリートまで足を運びました。
初めて受けた時の印象は衝撃で、今までに受けたことのない感覚でした。全身に電流が走ったような、言葉には表せない体感がありました。「何だこれは!もっと知らないと」「これは続けた方が良い」と、身体と心が真剣に必要としているのがわかりました。
心の底から湧き出る思いを大切にする
人は心底から納得して「良い!」と感じないと続けることを辞めてしまいます。続ける意味が見出せないからです。「続けたい、続けてみよう」と思える機会を、ヨガを始めた初期の頃に経験できたことは良かったなと思っています。ジヴァムクティヨガでなかったら、今でもそれなりに適当に、ストレッチ感覚でヨガをしていたかもしれません。
「私が感銘を受けたように、私もヨガを教えるなら、そう思ってもらえるような人になりたい」と指導の志が芽生えたのも、ファーストインプレッションが良かったから。続ければ続けるほど「あーなるほどそういうことね」と。自分でヨガをやる理由が明確にもなりました。あの時得た感動を、私も伝えるというのが仕事をする上での基準になっています。
それから毎日センターに通い、ダンスの練習そっちのけで取組むようになりました。その後もフラフラと様々な流派をかじりましたが、やっぱりジヴァムクティに戻る。付き合ってから別れたり浮気されたり色々あったけど、結局やっぱり寄りを戻したカップルみたいな(笑) 私とジヴァムクティヨガの関係は、そんな風に切っても切れない関係になっていきました。
帰国後は日本でRYT200のティーチャートレーニングを受けたり、著名な先生達のワークショップを受けながら「ジヴァムクティヨガをもっと知りたい」という気持ちだけで動いていました。最初からヨガの先生になりたかった訳ではなく、ただ「ずっと続けたい」と当時は思っていました。
ジヴァムクティヨガを、タイミングよく日本で続けることができた環境にいた私はラッキーでした。(その節に関してはミラクルエピソードが山ほどあるので、もしコラムが好評だったらワクセルさんに次回取り上げてもらった時にでもお話ししたいと思います)
好きなことは妥協しない
ヨガを通して、自己啓発本でよく書かれているような奥義はひと通り経験してこれたように思います。今振り返ると、20才という大人になったばかりのまだ若い頃に、ヨガを始めたのも良かったと思います。
年を重ねるがゆえに生じる悩みや苦悩に、早くから向き合うことができたし、何事も早くから始めるに越したことはないと学んだのも、ヨガがあったおかげです。自分自身を内観する習慣をつけること、深く入り込めるモノに出会えて本当によかったと思っています。
20代はヨガを通して色んな国に行きました。大学生の時に始めたインストラクターのバイトで稼いだお金は、全て海外に中期滞在するために使いました。20代前半は毎年ダンスの恩師に会いに、そしてジヴァムクティヨガを本場で学ぶためにNYへ。通ううちにラテン系の友達も増えて、仕事でカリブ海のマルティニークやバルバドスという国にも行って、ヨガを教えたりしました。
後半はバルセロナやベルリン、パリ、ロンドンなど、ヨーロッパ諸国に滞在して国ごとに違うヨガ文化を体験することを楽しみました。好きなことを妥協することは一切ありませんでした。まだ自分が知らない世界にある面白いことを求めて、ヨガを通して知っていきました。
20代の10年間で、様々な国で様々なバックグラウンドを持った人が、その土地で自分に合った方法でヨガを楽しんでいる瞬間をたくさん見ることができました。この時に養った多様性を受入れる感覚が、いま日本で展開している自分の仕事に大いに役立っていると感じます。
実践して5年くらい経った頃、「これだけ練習しているんだから、ジヴァムクティヨガの先生になった方が良い」と、習っている先生に背中を押されたことが決め手になり、2017 年にコスタリカで Jivamukti Yoga の正式指導者の資格を取得しました。
「好きこそものの上手なれ」好きで続けてきたことはいつの間にか勝手に仕事になってしまうこと、しかもそういう流れをヨガだけではなくて、色んなジャンルでやってのけてしまうのが得意なんだということも20代の時に知りました。
「好きなことを全部仕事にする」
私の長所のひとつだと思っています。
いま年末12/31までにジヴァムクティヨガのベーシッククラスの動画をYoutubeで期間限定配信しています。この機会に私がどんな風に指導をしているのか、実際クラスを受けながら知って頂ければと思っています。
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