保湿しているのに乾燥する。その原因は肌以外にあるかもしれません。
理学療法士として15年勤務後、自身のアトピー悪化をきっかけに栄養学や化粧品を学び、2023年に敏感肌用スキンケア商品を開発した吉田明美さん。今回は、開発者としての視点から「保湿しても改善しない乾燥肌」の原因を身体の内側や栄養状態などについて綴って頂きました。
見落とされがちな「栄養」という視点から乾燥肌を考える

「乾燥しているから保湿をしよう。」
これはもちろん大切なことです。
しかし、毎日しっかり保湿をしているのに乾燥が改善しない場合は、肌の外側だけではなく、身体の内側にも原因があるかもしれません。
乾燥肌は、空気の乾燥や紫外線、摩擦などの外的要因によって起こることはよく知られています。
一方で、見落とされがちなのが毎日の食事や栄養状態です。
ターンオーバーは年齢だけで低下するわけではない

「ターンオーバーは年齢とともに遅くなる。」
このようなイメージを持っている方は多いかもしれません。
もちろん加齢も一つの要因ですが、それだけではありません。
私たちの身体は、食べたものを材料にして新しい細胞をつくっています。
そのため、
・必要なカロリーが不足している
・タンパク質が不足している
・ビタミンやミネラルが不足している
このような状態では、肌をつくる材料やエネルギーが不足し、ターンオーバーが低下しやすくなります。
ターンオーバーが乱れると、肌の水分を保つ力も低下し、乾燥しやすい状態につながります。
腸内環境も乾燥肌に関係している

もうひとつ、乾燥肌を考えるうえで見逃せないのが「腸内環境」です。
腸内環境が乱れると、身体の中で炎症が起こりやすくなります。
その炎症によって、肌のバリア機能に重要な「フィラグリン」というタンパク質の発現が低下すると、肌の水分を保つ力が弱くなります。
すると、肌から水分が逃げやすくなる「経表皮水分蒸散量(TEWL)」が増加し、乾燥肌につながる可能性があります。
では、腸内環境はなぜ乱れるのでしょうか。
その原因のひとつが、毎日の食事です。
高タンパク・高脂肪の食事が続いたり、食物繊維が不足したりすると、腸内環境が乱れる要因になることがあります。
脂質は「減らせばいい」わけではない

最近は「脂質を控える」ことを意識する方も増えています。
しかし、脂質は肌にとっても必要な栄養素です。
たとえば、オメガ6を過剰に摂取すると、肌から水分が蒸発しやすくなり、乾燥の一因となることがあります。
一方で、不足しすぎると、肌のバリア機能を支えるラメラ構造が十分につくられず、こちらも乾燥しやすい状態につながります。
大切なのは、「摂らないこと」ではなく、バランスよく摂ることです。
乾燥肌だからといって、保湿だけを頑張らなくてもいい

乾燥すると、まず保湿を考える。
それは間違いではありません。
肌の水分を守るために、スキンケアで外側からケアすることはとても大切です。
ただ、保湿をしているのに乾燥が続くのであれば、一度「肌の外側」だけではなく、「身体の内側」にも目を向けてみてほしいと思います。
必要なカロリーを摂る。
炭水化物・タンパク質・脂質の三大栄養素をバランスよく摂る。
そして、ビタミンやミネラル、食物繊維なども含めて、偏りのない食事を続ける。
特別な食事をすることよりも、まずは毎日の食事を整えることが大切です。
「なぜ乾燥したのか?」から肌を考える
肌トラブルの原因は、一つではありません。
紫外線や摩擦、乾燥などの外的要因だけでなく、食事や生活習慣など、さまざまなことが重なって起こることがあります。
だからこそCAREでは、「肌に良い成分は何か」だけではなく、
「なぜ今、この肌トラブルが起きているのか?」
を一緒に考えることを大切にしています。
「保湿しているのに乾燥する」
「何を使っても、なかなか肌が安定しない」
「自分の肌に何が合うのかわからない」
そんなときは、化粧品を変えることだけが答えではないかもしれません。
スキンケアだけでなく、食事や生活習慣、肌の扱い方など、一人ひとりの生活の中にある原因を一緒に考え、無理なくできることから少しずつ変えていく。
CAREは、ただ商品をおすすめするのではなく、「なぜ肌トラブルが起きているのか」を一緒に考え、その人に合ったケアを見つけるブランドでありたいと思っています。
肌のことで「どうしたらいいかわからない」と感じたら、一人で悩まずにご相談ください。
肌が整えば、選べるスキンケアやコスメも、楽しめることも、きっともっと増えていきます。
CAREは、その先にある「自分の好きなものを自由に選べる毎日」まで、一緒に目指していきたいと考えています。