【ドローンサッカーで世界2位】ドローンの価値を後世に伝えるエンターテイナー

土林 巧

土林 巧

2023.08.14
アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_土林巧さん_プロフィール

ドローンによる映像制作から、インストラクター、プログラミング講師など、多方面で活躍している土林巧(つちばやし たくみ)さん。2023年5月20日、韓国にて行われた第1回FIDAドローンサッカー世界選手権大会では、土林さんが所属する『ええやん!大阪』が世界2位となる快挙を成し遂げました。本コラムでは、土林さんがドローンに出会うきっかけ、講師業として取り組む思い、今後のビジョンなどについて伺いました。

ドローンは飛ばすだけではない

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_土林巧さん_ドローン講師

私は会社員を辞めた後、ドローンのインストラクターを経て、現在は大阪府吹田市の緑地公園近くでラジコンショップを運営しながら、ドローンについての教育を行っています。お店には『FPVドローン』という特殊なドローンが置いてあります。現在はドローンレースに使用される特殊なドローンの操縦を教えています。

お店には3Dプリンターがあり、3Dデザインの講師も務めております。いわゆるプログラミングの講師で、理工学専門の教育者となります。ドローン教室のみならず、教育機関やキッズスクールなど、大阪府内の学校施設に訪問して、客員講師をしています。

私自身は、知識や経験として得たことをシェアすることが大好きです。小学校のころから、人前に立ってしゃべりたいというタイプでした。教師にもなりたかったですし、芸人になりたかったこともありました。前に立って何かをシェアすることが、教師になったきっかけと言うよりは、自然と就いたような感覚です。

ドローン以外にも、3Dプリンターでロボットを作っていて、動かすと実際に歩けます。独特な動きもすることができ、センサーで障がい物を見つけると止まるよう、私がプログラミングをしました。

機械工学をずっと習っていくなかで、学校では教えてくれない「本当に面白いエンタメ」と技術を交えた理工学を展開しています。

ドローンとUFOキャッチャーの共通点

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_土林巧さん_ドローンサッカー

ドローンに出会ったのは会社を辞めてからになります。大学を卒業してから3年間、機械設計技術者としてやってきました。辞めた後に何をしようかと思っていた時に、「これからはドローンビジネスの時代がくるよ」と知人から言われたのがきっかけでした。

UFOキャッチャーが得意だったこともあり、ドローンは最初からしっくりきていました。どのくらい得意かと言われると、500円でフィギュアを取って8,000円で売るという仕事をしていたほどです。

もはやゲームセンターを見かけたら、喫煙者の依存症のようにすーっと入ってしまいます。おかげで、三次元空間で考えることに頭が慣れており、ドローンが空飛ぶ時の空間把握能力がベストマッチしました。

今は、ハリーポッターのクィディッチのようなスポーツ『ドローンサッカー』を中心に扱っています。Eスポーツに近いような感覚で、5人対5人でドローンを飛ばして、空中でラグビーみたいに輪っかをゴールに入れたら得点と言う競技です。日本ではまだニッチなスポーツですが、世界20カ国ほどで普及しています。

今度、本場韓国で世界的な親善試合が開催され、日本代表として土林軍団が出場することが決まっています。選手として出る時にスーパーマンなどのコスプレをしたりしているので、韓国のドローンサッカーを考えた人が、「日本のこいつに会いたい!」って出場権を獲得しました。

シンプルに喜ぶ姿を見たいから

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_土林巧さん_3Dプリンタ

今でこそドローンでさまざまな事業を展開していますが、性格が天邪鬼なので、人がやらないことにどんどんチャレンジすることが好きです。最初はドローン人口も少なかったところから、免許を取って扱う人が増えました。

装飾する部品を作ることもしましたが、後を追ってどんどん扱う業者が増えていきました。自分は3Dプリンターでドローンの部品を作れたので、今度はシェアしてあげようと思って講座形式で開催しています。

遊び心を加える背景には、「喜んでほしい、笑ってほしい」という単純な気持ちがあるだけです。「相手のために何をやったら喜ぶかな」と日々考えています。教育業と言ってますが、単に知識のシェアをしているだけとしか思っていません。参加者の中には、ドローンや3Dプリンターの技術を教わるだけでなく、私のエンタメショーを楽しみにしている人もいるかもしれません。

ビジョンは昔から変わらず、30代前半になってもブレずに自分の生き様を見せたい思いがあります。3年間会社員で機械設計をやっていた頃は、自分らしさがありませんでした。エンジニアだからといって言いなりになる必要はなく、もっと主体的で良いと思っています。

理工学で色々学んで知識を取り入れても、ユーモアと言うか明るさがなければ人間味がないのではないかと考えます。3Dプリンターや理工学を通して、主体的に自分の発想や自己肯定感を上げていくことを伝え続けていきます。

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