新進気鋭のフリーランス映像ディレクターが明かす「指名される喜びとリピーター獲得のポイント」

澤田 拓海

澤田 拓海

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フリーランスの映像ディレクターとして広告映像やドキュメンタリー映像の制作を手掛けている澤田拓海さん。20代の若さでフリーランスとして独立し、『RIZIN』に出場する選手の密着ドキュメンタリーも手がけるなど、活動の幅を広げる澤田さんに、独立したきっかけや、今後の展望を伺いました。

海外旅行がきっかけで映像制作にハマる

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新卒で富士フイルムビジネスイノベーション株式会社に入社して、2年間在籍しました。入社当時はとにかく大手企業で働きたいとしか考えていなかったので、目標ややりたいことは特にありませんでした。

長期休暇が取れたときに人生初の海外旅行に行きました。思い出を残したいと思い、『GoPro』を購入し渡航。帰国後、撮った動画や写真の編集をした時にとても楽しかったんですよ。

その当時は映像制作に難しい機材や高度な編集ソフトは必要なく、誰でもYouTubeに動画をあげることができる時代。ノウハウはあちこちに転がっていたので、独学でノウハウを学んでいくうちに「仕事にしたい」と思うようになりました。ある程度、制作スキルが上がった段階で、会社を辞めてフリーランスの映像クリエイターとして独立しました。

安定志向で大手企業に入社したので、独立する時に不安はありました。親や上司からも反対されました。確かに待遇や働く仲間も良かったのですが、実績があるのは会社であって私個人ではないんですよね。

私に仕事を依頼したいのではなく、会社のネームバリューで仕事をしている感覚がありました。会社がないと何もできない自分を、不安に思ったことも独立したきっかけのひとつ。若いうちは失敗してもいくらでもやり直せると思っていました。

自分の名前で仕事をもらって感謝される喜び

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独立後は8ヶ月ほどフリーランスとして活動した後、ベンチャーの映像プロダクションに声をかけてもらって1年半ほど在籍。それまで独学だったので、映像制作の工程を1から学べたのは貴重な経験でした。

フリーランスの時は、知り合いを頼って仕事を増やしていきました。美容室のPR動画や、ウエディングの動画を制作させてもらうことからスタート。少しずつ実績を増やして、自分がつくりたいジャンルの映像制作をさせてもらうための営業に行きました。最初は無料や少額で仕事を受けて、次につなげるようにしていました。

フリーランスで活動していると、“私個人”が指名されて仕事をいただきます。感謝を直接伝えていただけたり、自分の名前で作品が残ったりするので、とてもやりがいを感じます。

目標は海外で映像制作の仕事をすること

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普段は、ドキュメンタリー映像で人物を撮影させていただくことが多いです。その際には、取材をして相手のことを自分が語れるくらいしっかりと聞くようにしています。取材前に事前に調べて、できるだけ相手のことを知っておくことも大事ですね。それがリピートで仕事をいただけているポイントかもしれません。

クライアントから「意図を汲んで映像にしてくれるから助かる」という言葉もいただいています。映像がキレイであるとか、編集スキルがすごいとかは当たり前のことで、差別化できるポイントとしては“人”の部分が大きいと自分は考えています。できるだけ相手に寄り添って、思いを汲み取り、伝えたいことを伝えるためにどうしたらいいのかを一緒に考えて仕事をしています。

一番思い出深い仕事は総合格闘技『RIZIN』に出場する選手の密着ドキュメンタリーを、ブラジルとハワイで撮影したことです。映像制作を始めるきっかけが海外旅行だったので、海外で仕事ができたのは自分の成長を感じましたし、続けてきて良かったと思いましたね。

自分の知らない世界、新しいもの、行ったことがない場所を発信していきたいという思いがあるので、今後も海外での仕事を増やしていきたいです。作品づくりとしての海外への旅もたくさんいきたいですね。そこから海外につながる仕事が増えたら嬉しいです。現在28歳なので、30歳までに海外で仕事ができるようになりたいと思っています。

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