渋谷発の盆踊りプロジェクトで世界平和を。元格闘家が描く新たな平和のカタチ

大山 峻護

大山 峻護

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元総合格闘家で現在は企業研修や講演をおこなっている大山峻護(おおやましゅんご)さん。2024年9月21日に渋谷で『盆踊りで世界平和プロジェクト』を開催し、大きな反響を呼びました。周りを巻き込みながら笑顔の渦を広げ続けている大山さんに、斬新なイベントを実現したきっかけや、大切にしている価値観などを伺いました。

盆踊りで世界平和を。思い描いたらまず発信

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盆踊りを始めようと思ったきっかけは「世界中の仲間たちが輪になって笑いあったら、その瞬間が世界平和だよね」という何気ない会話からです。今は世界的に大変な状況にありますが、「自分たちで世界平和をつくれるかもしれない」と思ったらワクワクして、胸が躍りました。頭の中にはすでに具体的な映像が浮かび、そのイメージはどんどん膨らんでいきました。

この『盆踊りで世界平和プロジェクト』を渋谷で開催することにした理由は、渋谷が持つ「多様性を受け入れる街」という強いイメージです。自分の中で最も自然でしっくりくる場所が渋谷でした。実際、渋谷には世界中からさまざまな人々が集まっています。そのおかげで、プロジェクトの場では、その場に居合わせた多国籍な人々が自然と踊りの輪に加わり、一緒に楽しんでくれました。

僕は、やりたいことを思いついたらまず周りに話すことにしています。今回も「大山さん、盆踊りをやるならこの人を紹介しますよ」という言葉をきっかけに話が進みました。盆踊りを愛する「盆女(ぼんじょ)」の方々をつなげてもらい、「やりましょう!」という賛同の声が上がったのです。さらに、会場となる渋谷ストリームを紹介して頂いたりと次々と輪が広がり、プロジェクトは一気に動き出しました。

ただ、今回は「ただの盆踊り」にはしたくないという強い思いがありました。そこで、仲間たちに歌を披露してもらうなど、特別な要素を取り入れることを考えました。出し物が増えるにつれ、音響スタッフとの打ち合わせや準備のやり取りが増え、対応に追われることもありましたが、本当にやってみて良かったと思います。

天も味方した盆踊りは、まるでフェスのような盛り上がり

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盆踊り当日に唯一の懸念だったのが天候です。降水確率は40%と微妙な状況でしたが、僕は毎日空に向かって祈る習慣があり、その日も「もうお任せします!」と心を天に委ねました。自分の思いがぶれていれば雨が降るし、天が味方してくれれば晴れるだろうと思ったのです。その結果、当日は雨に見舞われることなく、撤収を終えた後に少し降り始めた程度で、天が味方してくれました。

当日は、世界中の人たちと一体感を味わえる特別な時間になりました。盆女の方々が盆踊りだけでなく、さまざまな曲を取り入れてくれたおかげで、これまでにない新しいスタイルの盆踊りが誕生しました。

会場はまるでフェスのような盛り上がりで、「来年もぜひ開催してほしい」という声がたくさん寄せられ、本当に感激しました。この一体感と熱気があるなら、毎年続けていきたいという強い気持ちが湧いてきます。

僕にとって、人が集まって笑い合う場はすべて神事だと思っています。食事会などもその延長線上にある神聖な行いです。神事のなかで最大のものがお祭りだと思いますが、続けていくことで渦が大きくなり、その渦がやがて世界中に幸せを広げるきっかけになると信じています。

周波数をあげることで世界がより良いものになる

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僕の根っこにある思いはただひとつ、「誰かに喜んでもらいたい」ということです。誰かと食事を共にすることも、仕事をすることも、すべてそのための手段だと思っています。この思いの背景には、幼少期の体験があります。当時、うまくコミュニケーションがとれず、友達がいませんでした。今、50歳になって人とのつながりを心から感じられるこの瞬間が、一番幸せだと感じています。

僕が大切にしているのは、みんなの「周波数」をどれだけ上げられるかということです。ポジティブな周波数の総量がネガティブなものを上回ったとき、世界は良い方向に進むのではないでしょうか。だからこそ、まずは自分の周りの人たちが笑い合い、その周波数を高めていく。そうして少しずつでも、ポジティブな渦を大きくしていけたらと思います。

24年間ご縁を繋ぎ続けてきて、僕が伝えたい思いが少しずつ浸透し、共感してくれる人たちが増えたことが本当に嬉しいです。これからも、盆踊りやチャリティーイベントをどんどん開催して、みんなで喜びの輪を広げていきたいです。そして、その渦をさらに大きくして、より多くの人と喜びを共有する世界を実現したいと思います。


本コラムは、大山さんの寄稿により配信されました。
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