人体の値段以上に価値をつけるためには?

野寄 聖統

野寄 聖統

2022.09.14
アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_野寄聖統さん_人体

人体の構造物を値段で表すといくらになるかご存じでしょうか。アロマテラピーやハーブを扱う会社の代表を務める野寄聖統(のよりまさのり)さんの今回のコラムでは、そんな人体の価値について解説していただきます。自身の価値を高めるうえで、仏教の十善戒という戒律についても触れていただき、身業、口業、意業の大事さも語っています。

「値段」と「価値」の違いを人体から考える

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人体の値段って・・・
実際に人体の構造物を成分で値段にすると、体重60キロの人で結果はだいたい以下のようになるそうです。

水(酸素と水素)・・・100円位かな?
鉄と亜鉛・・・20円
塩(ナトリウムと塩素)・・・70円
硫黄・・・300円
リン・・・300円
カリウム・・・600円
窒素・・・800円
炭素・・・900円
カルシウム・・・2,200円
マグネシウム・・・4,700円

トータルで約10,000円

臓器のとてつもない機能は別として・・・
人体の構造物は約10,000円で構成されているそうです。

値段は同じ、でも価値は?

弊社のたい焼きでいえば230円。大好きな人にはたまらない♪
色んな味も食べたい。それに合うドリンクにもこだわりたい。
なんなら、テイクアウトして何処で誰と食べるのかまで。

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でも、たい焼きを食べたくない人には230円に価値付けができません。っていうか100円でもいらない。ハンバーガーの方がいい(笑)とか。

骨董品の有名なツボや器なんかも、とんでもない値段がついたりします。でも、正直、器としては価値がそれほどないかもしれません。見た目はボロボロで不安になっちゃいます。器なら新しいピカピカな方がいいでしょ。

野寄は古物商でもありますが、専門以外の目利きは全くできません(笑) 器としての値段ではなく、それ以外の付加価値があるってことなんですよね。

さて、人体はいかがでしょう?

自分自身の肉体の値段は約10,000円です。面白いですね。たかだか10,000円のものです。着飾ったり、高価なものを身に着けたりして、付加価値は上がるのでしょうか?身に着けるパーツは交換できるのでいくらでも変わりがききますね。

自分じゃなければっていけない所にどれほどの付加価値をつけていますか?
そのお買い物や体験は、自分自身の価値をあげていく自己への投資になっていますか?
人体の値段10,000円以上の価値になるように、自分自身を大事にしていますか?

逆にどれだけ嫌なことや辛いことがあっても、何百億円をどうする!?レベルではなく、たかだか10,000円の値段の悩みなので、そこまで大したことはないです(笑)

ご飯を食べた分だけ、汗をかいて働いて、世の中に価値を提供している人にとっては、そのご飯は自己への投資です。服や装飾品でも、誠実そうにみえたり、本物志向でそれが仕事の商談や決定率に効果的なものを買えば自己への投資です。

ご飯を食べて働きもせず、ゴロゴロしているだけ。誰も喜ばない、自己満足だけの買い物は、ただ欲を満たしただけの浪費と消費です。そして、人の足を引っ張るような行動は自分自身を10,000円以下の価値にもしてしまいます。

仏教の十善戒から学ぶ「口業」の大事さ

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仏教では十善戒というのがあって、身口意(身と口と心の行い)を清浄に保つための戒律としてあります。

◎身業とは体による行いのことです
不殺生(ふせっしょう)…むやみに生き物を傷つけない殺さない
不偸盗(ふちゅうとう)…他人の物を盗まない
不邪淫(ふじゃいん)…男女の道を踏み外す不道徳な性行為を行わない

◎口業とは口から発する言葉のことです
不妄語(ふもうご)…嘘をつかない
不綺語(ふきご)…飾り立てたおしゃべりをしない
不悪口(ふあっく)…悪口を言わない
不両舌(ふりょうぜつ)…二枚舌を使わない、筋の通らないことを言わない

◎意業とは心で思うことです
不慳貪(ふけんどん)…貪らない、欲深い事
不瞋恚(ふしんに)…耐え忍び怒らない
不邪見(ふじゃけん)…間違った見方考え方をしない

身業は、あかんやつって分かりますよね(笑)
意業は、心で思ってもダメって、これはなかなか難しいですよね。

この中で特に、口業はとてもパワフルです。最近ではSNSを通じて、誰でも何でも簡単にすぐ発信できるような時代です。

どんな人でも100%絶対に治してしまう薬は世の中にはありません。でも、どんな人でも誰でも殺せる毒は世の中に沢山あります。人に毒(悪口や誹謗中傷、嘘、乱暴な言葉に批判や理不尽な比較評価等)を盛るのは簡単なので、誰でも傷付ける事ができます。

でも、それを100%完治させるのはとっても難しいわけです。

その毒がきっかけで病んでしまって、仕事もできなくなり人とも関われなくなったり、中には自ら命を絶ってしまうようなケースもあります。

言葉の毒だけで、です。

話を戻しますが、人に毒を盛るような人体に10,000円どころか1円の価値もありません。人を傷つけて足をひっぱり奪うことは、間違いなく自分の価値を下げてしまうことになります。

上記の十善戒はやってはいけない仏教での戒律になります。
では具体的にどうしたらいいのでしょうか?

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口は人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう
耳は人の言葉を最後まで聞いてあげるために使おう
目は人のよいところを見るために使おう
手足は人を助けるために使おう
心は人の痛みがわかるために使おう
             腰塚勇人さんの5つの誓い

https://inochi-jyugyo.com/oath

目の前の人を尊重しひとりひとり大切にして、自分だけでなく周りの人へも10,000円以上の価値を一緒に生み出していくような、人生の投資家でありたいですね。

自分自身も沢山投資をしてきましたし、それ以上に投資をしていただきました。感謝です。ありがとうございます。
人への投資家として素敵な大富豪になりましょう。