誰も進んだことがない道を進む

長江 有祐

長江 有祐

2022.04.15

元ラグビー日本代表で現役プロラグビープレイヤー、株式会社SBS代表、一般社団法人スクラム代表理事、春日井シティウォリアーズ代表と、多くの顔を持つ長江有祐(ながえゆうすけ)さん。スポーツ選手のセカンドキャリアと、若い世代の夢を繋ぐ活動を精力的に行う長江さんが、やりたいことを全て実現する生き方と人生観を語ります。

生き方の正解は自分で決める

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「スポーツ選手はスポーツに集中しろ!」なんて言われそうなくらい自分がワクワクすることばかりに挑戦しています。「変わった現役選手」と言われるくらいがちょうどいいかもしれません。

スポーツ選手が「選手」としての時間に集中することは本当に大切な事ですが「選手だけ」に集中するのはもったいないと考えています。選手だけに集中することで、現役選手だからこそ持つ価値を活かせなくなるだけでなく、その人が持つ未来のあらゆる可能性を失い、輝かしい現役生活から引退後のセカンドキャリアで輝くための準備をすることは難しくなるのではないかと思います。

もちろん僕の生き方が正解というわけではないし、そもそも正解が存在するとも思っていません。でも、僕の中の「自分の物差し」で自分を測った時に自分が本当にやりたいことをできていて『自分の在り方はこれだ!』という生き方をしていくことが、自分の中での正解なのかなと思っています。

迷ったらワクワクする道を突き進め!

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僕は本当に運が良い人間です。人との出会いや繋がりに恵まれたことで、ただ現役生活を送るプロラグビー選手ではなく、現役生活を送りながらラグビー以外の様々な事に挑戦し続けるプロラグビー選手になることができたのです。

プロ選手として10年以上プレーしながらラグビー日本代表として4年間もプレーすることができ、今年37歳になるのですが、所属チームで現役選手兼コーチをしています。

さらに、愛知県の大学ラグビー部で監督をしています。ただの監督ではありません。自分が設立した地域・企業・学校・ラグビーが繋がる組織と連携することで、スポーツの力で大学のブランディングをしていくことにも携わっています。その組織ではトップ選手が引退後にセカンドキャリアで輝くための受け皿となり、大学生に対してコーチングをしてもらっています。これを大学の予算に頼らずに実現しているのです。部活動の限界を超えたいなんてよく考えています。

『SDGs×RUGBY』と勝手に言葉を作っていろんなことをしているのですが、この取り組みによってラグビー版の「質の高い教育」「働きがいも経済成長も」を生み出しています。SDGsは本当に奥が深く、全員が全ての目標を達成していくことは難しいと考えているので「自分ができることをやればいい、何もやらないより何かやってみる」「1人の100歩より、100人の1歩」という思いを持ちこのような活動をしています。

ちなみにこの取り組みは僕の活動のほんの一部でしかありません。やりたいことが多すぎて困っているくらいです。いつも自分がワクワクすることは何か考え、進みたい道に迷ったら自分がワクワクする道を選んでいました。

気づけばいろんなことをやっている状態になったのですが、最初から全てが順調に進んで簡単に話が進んでいくなんてことありませんでしたし、たくさんの挑戦とたくさんの失敗を積み重ねながら進んでいます。

周りを巻き込みながら、誰も進んだことがない道を進む

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こんな生き方をするラグビー選手は今までにいなかったのではないか?と思っています。僕は現役選手であり監督でもあり、自分が設立した組織の代表でもあるのですが、会社の経営者でもあります。いろんな顔を持つ僕ですが、いろんな場所に営業に行くことがあります。

僕はいろんな場所で『夢』をとことん語ります。「ラグビーを通して社会に貢献したい。世の中の課題をラグビーで解決したい。ラグビーにしかできない教育の形を学校現場で伝えていきたい。」などなど、話し出すと止まらない人間です。でも、こんな夢は今までに誰もやったことがないですし「お金にならない」といった理由などでいろんな人に「そんなの無理だ」「上手くいくわけがない」「やめておきなさい」といった事を散々言われてきました。

でも、『誰も進んだことがない道』を進もうとしているのに、なぜ無理だってわかるのですかね?誰も進んだことがないのだからどうなるかなんてわからないし、誰も進んだことがなくてどうなるかわからないからこそワクワクするのですよね。というのが僕の考え方です。僕の夢を否定する人に会ったら「こんな考え方の人もいるよね」と切り替え、僕の夢を応援してくださる人に会えたら「一緒に何かできないかな?」と考えます。

こんな感じでダラダラと僕の事を書きましたが「実際に何やっているの?」「何がしたいの?」と少しでも気になっていただけましたら、ぜひ!次回も読んでいただければと思います。