徹底したブランディングで顧客を勝利に導く。広報PR業界の異端児が歩む「面白い人生」

諸富 稜

諸富 稜

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_諸富稜さん_プロフィール1_MOVEDOOR

兵庫県三田市にある広報PR会社『MOVEDOOR』を、学生時代に立ち上げた諸富稜さん。コロナの影響もあり、起業した当初はチーム解散の危機を迎えたといいます。紆余曲折がありながらも、徹底したブランディングとプロモーションを武器に、東京に進出。『令和の軍師』としてどのような未来を描いているのか、詳しくお話を伺いました。

「面白いかどうか」が選択の基準

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_諸富稜さん_5人の仲間

僕は学生時代の仲間たちと広報PRの会社を立ち上げたのですが、起業した理由は、「面白い人生を歩みたい」と思ったからです。たとえるなら、ワンピースのルフィですね。漫画のような面白い人生を歩みたいんです。

大事にしているのは、自分だけが面白いのではなく、周りにも面白く映るということ。大学では周りの人たちは就職活動をしていましたが、僕はまったく違う道に進む方が面白いと思っていたので、あえてみんなと違う道を選びました。

父が会社経営をしていますし、僕も学生のときから地域の町おこしプロジェクトの団体を立ち上げていたので、不安は特になかったです。経営者や社長からたくさんのお話を聞かせてもらったことで、自分のなかで起業するということは身近な選択肢でした。

いつかは起業してみたいと思っていたので、学生のうちに挑戦することにしました。学生時代は親から経済的な支援を受けているし、養う家族がいる訳でもありません。失敗したら最悪就職することもできるので、学生のときに挑戦するしかないと思ったんです。

立ち上げ当時は5人でスタートしました。過去にやっていたプロジェクトで苦しい経験を共に乗り越えた友人や、ゼミで一緒に活躍してきた友人です。4人とも大企業に就職する予定でしたが、自分たちの会社をつくる楽しさや、いかにこの生き方がユニークでとがっていて面白いかを一人ひとりと向き合って伝えました。その結果、4人とも一緒に会社を立ち上げることになりました。

全員、スキルがある優秀なクリエイターです。動画編集、ホームページ作成、デザイン、カメラ撮影など、広報PRをやるうえで欠かせないスキルを持っています。はじめから信頼関係は築けていましたし、5人でなら苦しいことも乗り越えていけるという確信がありました。

“令和の軍師”という最強のブランディング

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『令和の軍師』というブランドコンセプトは、今年の6月から打ち出したものです。それまでは学生起業で頑張っている広報PR会社というだけの存在でした。当時、学生起業というキャリアは面白がってもらえましたが、いまいち突き抜けていないという気持ちもずっと感じていました。

実績とスキルが十分になったと感じたタイミングで、今年の6月に東京進出。本気で東京の大企業や有名企業と仕事をするとなったとき、興味を持ってもらえる自分たちでいる必要があります。その危機感から会社のブランディングを一新しました。

これが効果抜群で、東京の展示会に100社以上が出展しているなかで、古民家のようなブースに全員が着物姿という僕たちのブースに、興味を持ってくださる方がたくさんいました。後日、連絡した時に覚えていただけていることが多く、そこから商談につながることもあります。

株式会社MOVEDOORのビジョンは「Wow!—和を—」です。面白がってもらえて、自分たちもワォ!と面白がれる会社をつくりたいという思いを込めました。この会社の理念と僕の人生の理念は同じです。だから僕はだれもやらない学生起業という道を歩みました。和のコンセプト、令和の軍師というぶっ飛んだブランディングを思い付き、行動し続けてきました。

ワォ!と思わせたい、思われたいというのが僕の原動力です。当然ながら、顧客に対する戦略的提案やブランディングの提案についても、ワォ!と思ってもらえるようにしていきたいです。仕事に対する考え方と、自分たちの在り方が一致しているからこそやり続けていけると思います。

苦労を味わってきたからこそ強くなれる

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苦労は数知れず味わってきましたが、振り返ったときに、苦しかったことを含めて自分が思い描いていたような面白い人生になっていくと思います。特に苦労したことと言えば、大学卒業のタイミングで、さらに会社を成長させようと意気込んでいたときに起きたコロナショックです。お客さんが一気にいなくなって、本当に不安でした。

でもコロナの影響で、動画やオンラインショップの需要が増えると見越し、そちらの営業を強化していきました。さらにコロナで苦しんでいる事業者に対して無料相談を受け、そこから仕事につながることもありました。ピンチだった状況をチャンスに変えることができたと思いますし、自信にもつながりました。

また、起業した最初の半年間は1円も稼げず、チーム解散の危機を迎えました。10人ほどいたスタッフが、創業メンバー以外は全員離脱。やりたかった観光のWebサービスもクローズして、広報PR会社として再出発しました。唯一の救いは創業メンバーが1人も辞めずにいてくれたことで、とても心強かったです。

今後は、令和の軍師と呼ぶにふさわしい実績・スキルを身につけていきたいです。そのうえでワォ!と面白がってもらえるように、さらなるチャレンジをしていきたいと思っています。僕らの手掛けたブランディングやプロモーションを、日本中の人に知ってもらいたいですね。

新しい会社の在り方・制度・文化をつくっていきたいですし、会社の在り方として面白いと思ってもらえるものをつくっていきたいです。学生のときに売上が立たずにクローズしたWebサービスもまだ諦めていません。

本社は兵庫県三田市にあって、三田市の地域活性化、地域課題解決に全力で取り組んでいるので、何か面白い取り組みができたらと思っています。

公式HPはこちら

https://movedoor.jp/

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