世界から賞賛される経営者のコミュニティをつくる!凄腕経営者の熱き思い

ワクセル編集部

ワクセル編集部

2025.06.15

小笠原 啓吾(おがさわら けいご)さんは、ミュージシャンからコンサルティング会社勤務に転身、その後『有限会社ニッティ・グリッティ』の代表取締役へと就任した異例の経歴の持ち主です。Web集客支援で売り上げを大きく伸ばした実績を持ちながら、次世代の経営者のために「一般社団法人そしじ」を立ち上げセミナーを開催。その活動の原動力となる熱い思いを語っていただきました。

先人の積み上げてきたものを次世代につなぎたい。一般社団法人そしじのセミナーとは

column_top_keigo_ogasawara

弊社は「ホームページ成績上げ屋さん」としてWebのマーケティング事業と集客支援事業をやっています。会社というのは売り上げが上がって組織が大きくなるので、この両輪が正しく回れば潰れることはないはずなんですよね。この領域でお客様をバックアップしていこう、と中小企業の成長支援事業として始めました。

ですが、これはあくまでも事業を支えるやり方で、飢えている人に対して魚を与えているようなものです。これに対して魚の釣り方がマーケティング、組織を大きくするのがマネジメントです。「プロの経営者が少ないから学ぶ機会をつくらないと」「魚の釣り方を教えないと」と考え、新たにセミナー兼交流会事業を始めました。ここではマーケティングとマネジメントを体系的に学べるようになっています。マーケティングを学べる場ってなかなか無いらしいんですね。

セミナーではお客様から一切お金は取りません。懇親会費だけは料理が出るのでお金をいただくという形で、表参道の結婚式場をお借りして始めました。

業界のプロフェッショナルメンバーで構成されているので、セミナーの講師案はいくつもあります。何十億という売り上げをつくった実績がある人たちの内容を無料で解放しているだけ。20年後の子どもたちが前線で働く時代に、産業が衰退しているなんて嫌じゃないですか。市場経済が大きくなっている状態で子どもたちにパスしたいと思っています。

今の自分は先人たちが積み上げてきた中でいろんな経験をさせてもらって、起業する経験までさせてもらっています。だからこそ、恵まれた環境を自分たちの代で食い潰すわけにはいかないと思っています。歯車となって次世代につないでいかないと先人に申し訳ない。セミナー運営は赤字かもしれませんが、やるべきことだろうという思いを持ってずっとやり続けると決めたことです。ビジョン達成のために種まきをしていく、という思いでやっていますね。

すべてがひとつ。「恩送り」と「分かち合い」に内包される「ワンネス(Oneness)」の価値観が幼少期から刷り込まれている

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_小笠原啓吾さん_歯車.jpg

事業を立ち上げたきっかけは、もともとそういう気質だったことでした。本を読んだりお話を聞いたりとさまざまな影響を受けて軌道修正されていき、さらに歴史を学んできたというのが大きいかもしれません。

子どもの頃、急に哲学的なことを思い始めて、自分が持っているものを数えてみようと思ったのです。身体は自分だけでなし得たのかというと、親の遺伝子を分けてもらっている。実績も、親から学ぶ環境を与えてもらったからです。マインドも親の言葉やこの時代に生まれたからこそ培われたもので、自分だけでなし得たものがないと気づいたのです。

10代の頃には自分のすべては借り物だという気持ちがありました。祖父と祖母に育てられた影響もあるかもしれません。2人は戦前の人で、資本主義の教育ではなくて、尋常小学校という今の小学校・中学校制とは違う、当時世界最高水準の教育機関で建国の歴史を学んでいて、「分かち合い」と「恩送り」を体感しているのです。そういった価値観が幼少期から刷り込まれているのかもしれません。


哲学に「ワンネス(一つ意識)」と「ワンコンシャス(私意識)」というものがあります。「私意識」で物事を「私のもの」と捉える時、私たちは自然と他者との間に境界線を引き、自分の所有権や主張を優先し、それがしばしば争いの火種となります。対立構造が生まれ、自分の利益や視点に固執することで、全体像を見失い、分断(争い)が生まれるのです。一方で、「一つ意識」は、「全ては一つ」という認識に基づいています。この視点に立つと、個々の存在や出来事が互いに密接に繋がり合っているという感覚が生まれます。対立構造から脱却して、調和と共生(平穏)に繋がります。



こういった概念が「恩送り」と「分かち合い」という言葉に含まれている気がしています。誰の前であっても、自分と一緒にいて楽しかったなと思ってもらえるように全集中して言動を選ぶ、小学校の頃から癖でそういう立ち振る舞いをしていました。綺麗ごとではなく、癖です。子どもの頃から刷り込まれていたのかなと思います。

『そしじ』出身の経営者が世界に認められ、賞賛されるような場でありたい

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_小笠原啓吾さん_想いと思想.jpg

「一般社団法人そしじ」はタイミング的な機会も相まって、やっと事業になるという思いが強いですね。好きなことを仕事にできる、一生向き合っていける事業だと思っています。

そしじは、野生の日本人としての思想と身体を健全な状態に持っていくために講座で学び、ツアーで知識だけでなく体験し、深く日本の底力や、日本人としての誇りと威厳をインストールしていく経営者のための会員制コミュニティです。経営者の日本人としての自分のすごさに気づいていただき、自己肯定感を高めていただく活動を行っています。

我が国日本が、これからの1000年、2000年をつないでいくための通過点として自分たちは存在している、という思想を共にする人を増やしたいと思っています。「分かち合い」と「恩送り」でビジネスを展開していくと、精神的にも経済的にも豊かさを手に入れられる。海外の人にすれば憧れの対象なのです。


例えば、横断歩道を歩いている小学生が車の前をお辞儀して通る。こういう動画が海外でバズるんです。日本は宗教の戒律で道徳を学ぶというようなこともないのに、ただの空気感によって子ども達にまでこうした価値観が浸透している奇跡のような国なのです。被災地でも並んで商品を買っていくのが日本人。海外だったら略奪して終わりですから。


隣国と陸続きの国々の歴史は、略奪と侵略の歴史から文化が興っているので、自分の力を誇示しないと奪われてしまうということが、当たり前です。社会秩序にも価値観にも自分の身は自分で守るということが刻まれてます。日本はさまざまな災害が起きる国なので、それを乗り越えるために手を取り合う、助け合う=分かち合う国民性が生まれました。日本でないとできないことはビジネスでも通じることなのです。お互いに助け合って経済を伸ばすことは、精神的に豊かです。


世界中の人たちがこの日本という国で働きたい、と思えるように歴史を学んでもらいたい。『そしじ』出身の経営者というだけで世界より賞賛される、そういう場にしていきたいと思っています。

歴史を知り、自己肯定感が高まり、特別感を認識してもらうと、「自分にも何かできるはず」と、そのまま行動力に直結します。目的は、その自己肯定感高くエネルギーに満ち溢れた経営者が、日本人としての誇りと威厳で堂々と世界に飛び出していき、日本人の特徴である「分かち合い」と「恩送り」の精神で世界が憧れる精神的にも経済的にも豊かなそしじ出身の日系企業が世界を席巻していく、そういう経営者を沢山排出するためです。全ては子ども達の未来のため。僕たちが今できることを仕込むんです。日本人が世界に飛び出していけば、間違いなく世界は、慈愛と慈しみに満ちたもっとよい場所になります。