現役ソプラノ歌手が大事にしていること「話す言葉にはその人の人間性が出ます。私は歌と同じようにトーク(MC)を大事にしています」

岩田 悠

岩田 悠

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_岩田悠さん_プロフィール

東京湾シンフォニークルーズのソプラノ歌手として活躍している岩田悠さん。6歳から声楽を学びオペラの子役に多数出演し、音大に進学した後ソプラノ歌手として多数のコンクールに入賞しました。上京後、東京湾シンフォニークルーズのソプラノ歌手として年間300回以上の船上ロビーコンサートに出演中。来年はクルーズの歌手として10周年を迎えます。輝かしい実績をもつ岩田さんにこれまでの経緯と今後のビジョンについて伺いました。

私ならではのソプラノ歌手へ

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_岩田悠さん_オペラ歌手

私は6歳で児童合唱団に入団し音楽に出会いました。歌うことは向いていたようで、小3〜中2まで毎回オーディションを経て、関西で第一線のオペラカンパニー『関西二期会』の作品に子役として多数出演させていただきました。

アルカイックホール、大阪オペラハウス、新国立劇場、これらのステージに毎年のように立たせていただけたことは、今考えても本当に恵まれた環境だったと感じています。あの頃の貴重な経験が今の私の原点になっていることは間違いありません。

児童合唱団を卒業した後、高校時代は宝塚歌劇団に入ることを目指していました。高校生活すべてをかけて歌とダンスのレッスンに励みましたが、結果は不合格。受かった子たちとは、才能、技術、環境に圧倒的な差があることを痛感しました。

悔しさでいっぱいのなか、「私が元々持っている才能、勝てる場所はどこなんだろう」と自分自身を知るきっかけになりました。私はソプラノ歌手として本格的に学びたいと決心し、音楽大学へ進学しました。

大学はダンス部に入って学生らしい楽しさを満喫すると同時に、やはり多くの卒業生がプロとして活躍することは難しいという現実を目の当たりにしました。同期生の中には特待生として海外留学をしたり、オペラ歌手としてのプロの道を極める人もいますが、しかし実際にそのような道に進める人はごくわずかです。

私は宝塚受験での苦い経験があったので、とにかく「自分が勝てる場所を」というところに焦点を定め、私ならではのソプラノ歌手になるという目標のもと、まずはいち早く実践的な歌の技術を習得しようと、在学中に関西二期会オペラ研修所の試験を受け、最年少で合格し2年間ソプラノ歌手としての技術をしっかり学びました。

二期会研修生を卒業してから上京。東京に来たばかりの頃は、とにかく目立つことをして人の目を引こうと必死でしたので、ライブハウスで奇抜な衣装を着て踊りながらオペラを歌うなど(笑)、自分なりに新しいジャンルを切り開いていました。ライブハウス、シンガーBAR、いろんなオーディションを受けたり、声をかけてもらったらどんな場所にも出向き歌って踊ってチャンスを伺っていました。

シンフォニークルーズのソプラノ歌手として

見出し2-①画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_岩田悠さん_シンフォニークルーズのソプラノ歌手

私のアグレッシブさやメンタルの強さは、幼少期から備わっていたと思います。昔から何かにつけて目立ちたがる性質がありました。普段はおとなしいくせに学芸会では主役に立候補したり、合唱団に行くと一番の出しゃばりでソロパートが欲しくてたまらない……周りの人は鬱陶しかったでしょうね。

たまたまシンフォニークルーズの調理場でアルバイトをしていた時、何気ない会話の中で料理長にライブハウスで歌っていることを話すと、観に来てもらえることに。もちろん私はいつも通り奇抜な衣装で、踊りながらオペラを歌い、床を転がる振り付けまで(笑)

そんなパフォーマンスを披露していたにも関わらず、後日船内のロビーコンサートに採用されたことは今でも笑い話になっています。豪華客船のロビーということで、もちろんパフォーマンスも洗練されておりますのでご安心ください。料理長は私にとって本当に恩人ですよね……。

見出し2-②画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_岩田悠さん_シンフォニークルーズのソプラノ歌手

そこから10年。シンフォニークルーズでは、今も年間300回以上のロビーコンサートに出演させていただいており、そこで出会ったお客様が今度は別のイベントで呼んでくださったりして、各種イベントや、企業様のパーティー、ロータリークラブ、地域のシニア大学の音楽講座や、都内の中学校に特別講師として将来の仕事についての授業を行ったりと、今では年間を通して本当に素晴らしいステージをたくさん経験させていただいております。

見出し2-③画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_岩田悠さん_シンフォニークルーズのソプラノ歌手

年に一度12月に、シンフォニークルーズで私の主催でソロコンサートを開いているのですが、今年は一番大きい宴会場に満席150名のお客様に来ていただくことができました。

見出し2-④画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_岩田悠さん_シンフォニークルーズのソプラノ歌手

トークを大事にする

見出し3-①画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_岩田悠さん_シニア層へのパフォーマンスと歌

今日のテーマになりますが、私がステージで大事にしていることです。話す言葉には、人柄や、この曲を歌う意味、お客様やステージに対する姿勢が表れます。お客様は歌はもちろんですが、やっぱりアーティストの人間性を見ていると思うんです。

私自身も誰かのコンサートを観に行った時に、「この人はどんな人なんだろう」ということは色んな仕草から自然と感じ取りますし、この人素敵だなと思うと、演奏もさらに楽しく聴けるし、残念ながらその逆もありますよね。

特にクラシック系の音楽は、聴き慣れていないとなかなか理解しにくいところがあると思います。でもトークなら皆がわかります。選ぶ言葉にふっと親近感が湧いたり、次はこういう曲なんだな、こういう思いで歌われるんだなと理解して聴けることで心が通い合い、よりコンサートを楽しめると思います。

特に私が普段ホームとしているクルーズのロビーコンサートはまず、「この人の歌、聴いてみようかな」と興味を持ってもらえないといけないので、歌う前からも好感を持ってもらえるようなアーティストでありたいといつも思っています。

見出し3-②画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_岩田悠さん_シニア層へのパフォーマンスと歌

最後に、今後の目標は、まず大好きなシンフォニークルーズで歌い続けられることです。そして、シニア大学など生涯勉強し続けるかっこいい人生の先輩方の前で歌える機会が増えたら良いなと思っています。

今回は、取材をしていただけて本当に光栄でした。最後まで読んでくださりありがとうございました。

著者をもっと知りたい方はこちら