ソーシャルグッドプロデューサー(SGP)~世界を変えるはじめかた~

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2022.05.06

『ソーシャルグッドプロデューサー(SGP)』として、社会にいいことを世の中に広める活動をしている石川淳哉さん。毎週日曜日20時から3時間かけて行われているSGPプログラムに、ワクセル編集部が参加しました。本コラムでは、全10回の講義内容を3回に分けて連載形式でお届けいたします。

石川さんが、持続可能なプロジェクトを推進する担い手(ソーシャルグッドプロデューサー)を育成するために立ちあがった本プログラム。

参加している10名は、年齢層も職業もバラバラ。参加費30万円をかけて学びにきているだけあって、参加者のモチベーションは非常に高いです。育成塾を出るころには、何倍にもできるプロジェクトを立ち上げる人材に成長する予感があります。

参加者それぞれが違う価値観を持っていて、普通に働いているだけでは得られない繋がりができるのが価値のひとつです。何よりも石川さんの「この塾が終わってからも一生付き合うつもり」という決意に感動しました。

SGPを学ぶ上で欠かせない3つの価値観

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第1回目の講義で、これからプログラムを共にする仲間とZoomで初対面。

冒頭で、石川さんがどんな方か、ソーシャルグッドプロデューサーとして何をされてきたのか知る動画を観てからスタートしました。

そして参加者10名それぞれが自己紹介。自分の目的がそんなに明確でないことに不安を抱きながらも、共に学ぶ仲間ができることに嬉しさを感じます。

今後の講義を受けていくうえで大事になる価値観を、石川さんから3点共有いただきました。

①知行合一

中国の王陽明がおこした思想のひとつで、「知識と行為は一体」だということ。

正直、この言葉を聞いたばかりの状態ではまだピンときていません。講義が進んでいくなかでさまざまな情報をインプットし、実践につなげていければと思います。

②ゴールデンサークル

マーケティングなどで、知っている方もいるかもしれませんが、本講義のテーマとして以下のように定義されます。

Why :地域が変われば、日本が変わる
    日本が変われば、世界が変わる

How :日本全国1,741自治体にSGPを

What:コレクティブインパクトでイノベーティブなプロジェクトを星の数ほど生み出す

③コレクティブインパクト

「さまざまなプレイヤーが共同して社会課題解決に取り組むためのひとつのスキームであり、共同の効果を最大化するための枠組みのこと」

ある特定の組織だけが取り組むのではなく、全員が社会課題を解決するため取り組むことを指します。コレクティブインパクトの事例は、後の講義で数多く紹介いただきます。

上記3つの考え方を理解することがSGPの基盤となります。そして、これからの時代を知るうえでも重要な考え方です。

今はどんな時代でどこに向かうのか?

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第2回目講義の最初に流れたのは、”Powers of Ten”の映像です。

銀河系に広がるマクロな視点と、分子レベルのミクロな視点まで一気に旅をする映像。面白いのは、参加者全員で感想をシェアをするなかで、それぞれまったく異なった感性を持っていたことです。

その後、石川さんより現代社会のさまざまな課題をレクチャーいただきます。

たとえば、現代は「広告」ではなく「告広」であること。「解決したいことは何か」から考え、「だからこの製品がある」と提起していくこと。

最も印象に残ったのは、2018年の岡山県倉敷市を襲った集中豪雨の例。自治体から事前にハザードマップが配られていたのですが、その的中率はなんと100パーセント。それにも関わらず、死者は51名も出ていたとのことです。

伝えたつもりでも、伝わっていないことも多いなかで、「伝わる」とは何かということを感じさせる内容でした。

今後の展望については、ESG投資や書籍『人新生の「資本論」』などを交えて語っていただきました。3時間にも及ぶボリュームたっぷりな講義でしたが、「知行合一」が実感できる内容でした。

コレクティブインパクトの事例を見る

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第3回の講義では、社会課題解決に向けて取り組んできた事例を紹介。

世界的な事例から日本の地方まで、およそ20の事例を紹介いただきました。多くの事例が世の中にはあるのを知ると共に、成功例を横展開できる可能性もあり、学びある内容でした。

たとえば、キューバは食料自給率が100%なだけでなく、無農薬の野菜自給率も100%であること。

岩手県の重茂地区で採れる「生わかめ」はまさに絶品で、自然を守るために地域の人が結束していること。石川さんは、みんなで「生わかめツアーを実施したい」と公言されるほどの熱の入れようでした。

どの事例も非常に興味深いものがありますが、実際の苦労は測り知れません。現地への視察も大切ですが、実際に自分が経験することこそが真に学びを自分の血肉に変えられると、知ることができました。

テレビやニュースを見ていても、知らないことがたくさんあります。大切なことは色々な人が関わっているので、全員が同じ方向を見て一体となって進んでいくこと。

コレクティブインパクトのコツは、「誰かが思い切った決断をして、住民がフォローする術があること」「社会課題をみんなで追いかけて解決すること」だと学びました。

石川さんは認知を広め、たくさんの人の橋渡しをしています。個別に事業やプロジェクトの壁打ちする場にも積極的に参加されているそうです。本来であれば、コンサル料だけでも数十万円、あるいは100万円以上かかるところ、塾生のために時間を割いていただけるのはありがたい機会です。

zoomでの講義だけでなく、Slackに参加してくださって情報交換も行われます。宿題として、各自がプロフィールを投稿し、「もっとこうした方が分かりやすい!」と石川さんにコメントをいただける貴重な機会も。

講義を終えることがゴールではなく、「将来自分がどうなりたいか?」を考えるきっかけとしてとても有意義な時間となりました。

プログラムの続きは、また次回のコラムにてご紹介いたします。

また、第2期以降の塾生も募集していますので、ご興味ある方は下記から申し込みが可能です。

▶︎▶︎▶︎第2期塾生申込 2022.7.3〜9.4
https://socialgood02.peatix.com/

▶︎▶︎▶︎第3期塾生申込 2022.10.2〜12.4
https://socialgood03.peatix.com/

▶︎▶︎▶︎第4期塾生申込 2023.1.8〜12.4
https://peatix.com/event/3226317