「固定概念を壊す」障がい者と医療従事者の架け橋となるAOiの挑戦
皆さん、ごきげんよう。私は、障がい当事者と医療従事者が一緒にイベントを楽しむAOiという団体を運営している吾妻勇吹(あづまいぶき)と申します。
「行きたいけど車椅子だから……」
「家族や友達にも気を遣っちゃうし……」
「行きたいところに行けない」
理学療法士である私は、そんな声をたくさん聞いてきました。その方々の声を聴き、「障がいを理由に諦める」という選択肢をひとつでも減らしたい。まずそのきっかけに、AOiがなってやろうじゃないか。そのような思いから、私たちは活動を始めました。このコラムを見て「私でも挑戦してみようかな」と思ってもらえる障がい当事者の方や「私にもできることがあるんだ!」と思ってもらえる医療従事者に届き、一歩踏み出すきっかけを届けることができたら嬉しいです。
なぜ固定概念を壊すのか?
私たちが掲げているものは「できないことを諦めない。その一歩を応援する」です。つまり、「固定概念という壁を壊す」ことです。
私は、元々医療従事者の働き方を啓発するオンラインサロン(メディシェアJAPAN)を運営しておりました。そこでは「病院で働くのが当たり前」という固定概念を壊そうと活動しておりました。医療従事者のスキルを必要としている患者さんや、一般の方にきちんと届けるには医療保険の枠では限界があったのです。
しかし、そうやって挑戦したり違うことをしようとすると、出た杭を叩く世界が医療現場でもたくさんあります。その時、私は思った。
「知らないからできないって思ってるだけやん」
医療現場という世界では、人を批判する温かくない世界があることを私は知ってしまったのです。これはみんながみんな「固定概念」という壁を持っているから批判してしまうだけ。
だったらこの固定概念という壁を壊してしまえば、「良いやん!」「最高やん!」と言ってもらえる温かい社会になる。僕はそう思ったからこそ、「固定概念を壊す」ことが世界平和につながると本気で思っております。
”友達”が最大のバリアフリー
医療従事者だからバリアフリーに詳しいわけでも、関心を持ってるわけでもない。理学療法士の私がまさにそうだった。しかし、AOiを通じて私は、車椅子の友達ができた。
彼らと1日過ごすことで
「こんなにもちょっとした坂道がきついなんて……」
「こんな段差上がれないでしょ……」
「電車の乗り換えってこんなに大変なのか……」
という社会のバリアにやっと気づいた。恥ずかしい、、、でもこれが現実だ。そして気づいた。アトラクションに乗る時、移動するときに自然と手を差し伸べている。これは医療従事者だからではない。
「してあげる」とかそんなことではなく、気づいたら「友達だから当たり前にする」といった感覚になっていた。「患者と医師」そんな垣根すら超えている。一方で、障がい当事者からは共通してこんな声をいただく。
「医療従事者がついてくれるから安心して楽しめる」
私たち(医療従事者)は一緒に行くだけでそんなに価値があるのか、、、そして、彼ら(障がい当事者)と話をしていると、我々(健常者)が経験したことのない一度死にかけている経験や、大きな壁と向き合いそして今、一緒にテーマパークで楽しんでいる。なんてこの人たちは人間力があるのだろうか?
そんなことを素直に感じた。友達になることでいろんな気づきが持てる。それが最大のバリアフリー。
「できないを諦めなくて良かった」
「医療従事者として大切なことを学んだ」
医療従事者からも障がい当事者からもいろんな声をいただき、いつもこう思う。
「AOiをつくって良かった」
次は、2023年7月8日に100人でディズニーへ行きます。一緒に勇気を踏み出すその一歩をお待ちしております。
最後にこのコラムを読んでいただいたあなたへ
一度、AOiに参加してみてください!最高のテーマパークと、最高な”人との縁”ができる最高の時間をお約束します。
我々は、「障がい者のイベントと言えば『AOi』だよね」といっていただけるまで「できない」と言わず走り続けます!
「できないをできるへ」
今後も固定概念を壊し続けます。
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