整体院の院長が描く3つのビジョン「教育・健康サポート・親子愛」

渡辺 洋亮

渡辺 洋亮

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_渡辺洋亮さん_整体院院長施術

整体院の院長と、ボランティアマッサージを10年以上続けている渡辺洋亮さん。その経験を通して、親子のスキンシップの大切さに気付き、2022年に『日本こどもみらいラボ』を立ち上げました。活動を始めることになったきっかけや、今後の展望をお伺いしました。

ボランティアマッサージがすべての始まり

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_渡辺洋亮さん_ボランティアマッサージカウンセリング

現在3つの事業を柱に活動しています。1つは姿勢矯正をメインとした『金田一治療院』を大阪で経営。2つ目はフィリピン・セブ島で姿勢教室を開く国際協力活動を行っています。3つ目は2022年に仲間と始動した『日本こどもみらいラボ』。これは親と子どものスキンシップを増やしていく活動です。治療院経営の経験をもとに、“親子で触れ合うこと”を大切にしています。

もともと金田一治療院を14年前に開業しました。初めての経営だったのもあって、人間関係や運営上の悩みが積み重なり、うつ状態に。私自身がそんな状態のなか、東日本大震災が起こります。

この時にボランティアマッサージを募集していたので、治療院での経験を活かせると考えて参加しました。昔から自分の知らない土地に行って、自分と向き合うというのが好きだったのも動機のひとつです。東北でボランティアマッサージをしたことをきっかけに、災害時のボランティアや老人ホームでの姿勢体操教室を行うようになりました。

被災地に行き、現地の方の心と体のケアを行いました。困っている人の力になれたことで私もパワーがもらえて、うつ状態から抜け出すことができたんです。

スラム街に住む子どもたちへの感謝を形に

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_渡辺洋亮さん_「動く図書館」クラウドファンディング完走

フィリピン・セブ島のスラム街にいる子どもたちに整体を教える『チャリティー姿勢教室』を10年前に始めました。ここでは『教育』と『健康』の水準が非常に低いです。

ところが、今日を生きることすら大変という状態のスラム街にいる子どもたちが、みんな笑顔であることに驚かされました。ここで家族の絆の大切さや生きる喜びを学びました。

こんな貴重な経験をさせてくれた子どもたちに何か恩返しがしたいと思い、トラックで移動できる『動く図書館』をつくることにしました。スラム街には各家庭に絵本や児童書はありませんし、ましてや図書館もありません。

子どもたちが本を読んで学ぶことで、苦しい現実から未来を変えられるのではないでしょうか。クラウドファンディングで200名近い支援者の方にご協力いただき、セブ島のスラム街に住む子どもたちに移動図書館を贈ることができました。

健康面のサポートとしては、3つの活動をしてきた私だからこそできる健康プラットフォームを現地につくっていきたいと考えています。その第一歩が『チャリティー姿勢教室』や、大人向けの『ボランティアマッサージ』です。医療関係の方とタッグを組みながら、セブ島のスラム街の現状を発信していき、フィリピンと日本の架け橋になりたいと思っています。

大切なのは親子のスキンシップ

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_渡辺洋亮さん_スキンシップコミュニケーション

整体院の開業、フィリピンの教育・健康サポートに続いて、1年前から始めたのが『こどもみらいラボ』です。これは希薄になりがちな親子のスキンシップやコミュニケーションを増やして、家族みんなを笑顔にするプロジェクト。親子で参加できるスポーツイベントやワークショップ、キッズ整体教室などを主催しています。

セブ島のスラム街にいる子どもたちが貧しくても笑顔なのは、親からの愛を一心に受けているからです。親子のスキンシップが取れていれば、子どもたちは幸せでいられます。

子どもは本来、親のことが大好きなんです。私の息子も母親が大好きで、「何でお母さんのことが好きなの?」と聞いたら、「お父さんの子どもだから」と息子が答えました。この時は感動しましたね。

世界中の子どもたちが、もともと思いやりを持っているのですが、社会や周りの環境によってその優しさが失われてしまいます。そうなると今、日本で起きている虐待、不登校、いじめといった問題を引き起こす原因になります。

こどもみらいラボでは、子どもを取り巻く親を巻き込んで社会全体を元気にできたらと考えています。その活動で子どもたちが優しい気持ちを持ち続けられる社会にしていきたいです。

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