舌から始まる人体構造学④:咀嚼とは?

平井 幸祐

平井 幸祐

2022.12.17
アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_平井幸祐さん_舌

陸上自衛隊を退職してから鍼灸大学に通い、卒業後に七星スパルタ鍼灸院を開業し、院長を務める平井幸祐(ひらいこうすけ)さん。全国各地での治療や健康セミナー、ワークショップ、歯科医院に呼ばれての講演会なども開催し、多方面で活躍中です。こちらのコラムでは、平井さんより「舌から始まる人体構造学」をご紹介いただきます。

咀嚼とは?

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_平井幸祐さん_咀嚼

咀嚼とは砕くことで無く
唾液と混ぜ合わせる
撹拌が重要な仕事です。

上の歯と下の歯は当てるな‼️

なのです。

餅つきのときに杵と臼とは
直接当たることは無いですよね?
餅を搗く度に杵と臼が当たっていれば
木屑だらけの餅となって食べられませんよね?

ですから杵付き餅を作るのには
杵と臼は当たってはいけないのです!

杵と臼を鍛える為にと
硬い生米やスルメを搗く
なんてことしませんね。

杵と臼を持ってしても
蒸した米しか搗かないのです。

ですから歯と歯茎に硬いものを噛んで
歯と歯茎を鍛える!
なんて必要が無いのです。

必要が無い以上に歯と歯茎を
傷つけるだけなのです!

『歯固め』なんて最悪です。
歯が真っ直ぐに生えなくなります。
酷い食い縛りだと歯を失ったりします。

身近なものにたとえると

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_平井幸祐さん_ギア

車のエンジンにしても
ピストンがシリンダーに当たっては
故障・事故。

ギア同士が当たってしまっても
故障・事故。

「頑張れ!歯を食い縛れ!」なんてことは
故障・事故に他ならないのです。

上下の歯が接触してしまうと

歯が削れる。
歯茎が痛む。
歯列が崩れる。
骨が歪む。
動作が遅くなる。
腰痛。
膝痛。
肩こり。
頭痛。

先ずは
上下の歯は1箇所も接触しない!
と言うことを練習して下さい。

次回は

咀嚼方法、嚥下方法をお話ししていきます。