平井 幸祐
七星スパルタ鍼灸院 院長/黒田藩傳武田流合気之術 双真道合気柔術7代目宗家
陸上自衛隊を退職してから鍼灸大学に通い、卒業後に七星スパルタ鍼灸院を開業し、院長を務める平井幸祐(ひらいこうすけ)さん。全国各地での治療や健康セミナー、ワークショップ、歯科医院に呼ばれての講演会なども開催し、多方面で活躍中です。こちらのコラムでは、平井さんより「舌から始まる人体構造学」をご紹介いただきます。
咀嚼とは砕くことで無く
唾液と混ぜ合わせる
撹拌が重要な仕事です。
「上の歯と下の歯は当てるな‼️」
なのです。
餅つきのときに杵と臼とは
直接当たることは無いですよね?
餅を搗く度に杵と臼が当たっていれば
木屑だらけの餅となって食べられませんよね?
ですから杵付き餅を作るのには
杵と臼は当たってはいけないのです!
杵と臼を鍛える為にと
硬い生米やスルメを搗く
なんてことしませんね。
杵と臼を持ってしても
蒸した米しか搗かないのです。
ですから歯と歯茎に硬いものを噛んで
歯と歯茎を鍛える!
なんて必要が無いのです。
必要が無い以上に歯と歯茎を
傷つけるだけなのです!
『歯固め』なんて最悪です。
歯が真っ直ぐに生えなくなります。
酷い食い縛りだと歯を失ったりします。
車のエンジンにしても
ピストンがシリンダーに当たっては
故障・事故。
ギア同士が当たってしまっても
故障・事故。
「頑張れ!歯を食い縛れ!」なんてことは
故障・事故に他ならないのです。
上下の歯が接触してしまうと
歯が削れる。
歯茎が痛む。
歯列が崩れる。
骨が歪む。
動作が遅くなる。
腰痛。
膝痛。
肩こり。
頭痛。
先ずは
上下の歯は1箇所も接触しない!
と言うことを練習して下さい。
次回は
咀嚼方法、嚥下方法をお話ししていきます。