「健康経営」がカギ!女性が仕事と家庭を両立できる社会へ

赤羽 亜希

赤羽 亜希

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_赤羽亜希さん_ご本人

家庭と仕事の両立。多くの女性が結婚や出産を理由に職場から離れ、戻りにくい社会であることに疑問を抱いた赤羽さん。3人の子供が生まれる度に離職を繰り返した経験から、女性でも働きやすい職場を作ることを意識して『健康経営優良法人』に3年連続で認定。ご自身の出産と育児の経験を活かした、スタッフの健康経営について語っていただききました。

社会復帰の難しい女性の苦悩

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近年、男性の育休が認められたり、”主夫”がなじみのある言葉となったり、女性が育児や家事をすることが当たり前の風潮は消えつつあります。それでも、ライフイベントの度に仕事を辞めざるを得ない女性は多くいます。

特に、美容業界では専門的な知識を身につけ、キャリアを積んだ方でも結婚や出産によって仕事の継続を断念するケースが多々あります。離職が多いとサービスの質が一定にならず、顧客満足度の伸び悩みや技術力の向上が難しい状態となります。女性が働き続ける環境の未整備が多く、業界的にも社会的にも改善が急務となっています。

私自身が、3人の子供を出産する度に仕事を辞めたり、軌道に乗った多店舗展開のお店を任された矢先に第一線から退く経験をしました。「女性が仕事と育児を両立できる環境を作るべきでは」と、3人目の子供を出産後、サロンの経営を始めました。

しかし、環境がすぐに整うわけではありません。健康経営を意識して、スタッフが働きやすい職場を目指しましたが、赤字が続く日々。女性が仕事を続けられる環境づくりを心がけていましたが、スタッフも顧客も満足しながら持続的に経営を行うことの大変さを体感しました。

『健康経営』に選ばれるまでの道のり

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_赤羽亜希さん施術

利益は上がらなくても、スタッフが幸せな状態であることに価値があると思います。しかし「本当に健康経営を続けて社員が幸せになるのか」と、正直、経営に不安を感じていました。スタッフは仕事に誇りを持っているので、自分のやっていることを信じて健康経営の取り組みに乗り出しました。

スタッフのことを第一に考えることで、少しずつ経営も軌道に乗りました。技術や知識を伸ばす研修を取り入れたり、月1回はお休みにして振り返りをする場を設けたりしました。何事も近道はありません。地道にやってきたことが、ゆっくりと実ることの方が多いです。スタッフを大事にすることは、顧客を大事にすることに繋がります。

スタッフの成長に伴って、顧客へのサービスの質が向上し、リピート率が高くなります。結婚や出産でも辞める人がいないので、顧客の信頼にも繋がります。そのため、店舗のクレームはゼロです。「ここで働きたい」という人が広告費をかけずとも応募してくるので、スタッフの教育費により一層投資することができます。

健康経営に取り組んだ当初は、良い待遇に甘えて成長しなかったり、給与面での還元を多くすることができませんでした。ただ、諦めずスタッフと向き合い、顧客に寄り添った質の高いサービスを提供し続けることで、実を結んできたのだと思います。今では、スタッフの報酬面を高くするシステムの開発も検討しています。

これからの社会に必要な働き方

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_赤羽亜希さん施術部屋

仕事と家庭の両立を誰もが必要とするなかで、実現するには根気強くやっていく必要があります。それでも健康経営が軌道に乗ることで、多くの好循環が生まれました。

・スタッフが元気だから、お客様に良いものを提供できる
・売り上げとしてお店に還元され、スタッフにも還元できる
・お客様からの紹介が増えたり、一緒に働きたいと言ってくれる人が増える
・スタッフの定着率も高くなりサービスの質が向上する


自分が心身ともに健康でないと何事もうまくいきません。健康により一層の関心が高まる世の中だからこそ、健康的に働き続けられる環境が必要だと私は考えます。

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