好きという気持ちを大切にして仕事をする

齊藤 友美恵

齊藤 友美恵

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プライベートサロンの代表であり、ネイルスクールで講師もしている齊藤友美恵さん。キャビンアテンダント、アパレル店員とさまざまな仕事を経験し、現在はネイルという自分の好きな仕事でお客様に喜びを提供し続けています。「仕事は好きでやることが大切」と語る齊藤さんの仕事観をお聞かせいただきました。

恩師との出会いがネイリストになる夢をくれた

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私は大学卒業後すぐにネイリストになったのではなく、新卒として航空会社に就職しました。就職活動をするなかで航空会社の方が先に内定をいただいたので入社したんですが、アパレルもずっとやりたい仕事でした。キャビンアテンダントの仕事をしながらもアパレルをやりたい気持ちがずっと残っていたので、航空会社を辞めてアパレルの道に進みました。

アパレルへの転職後は身なりが自由だったので、本を見て自分でネイルを塗ってみたり絵を描いてみたりしていました。だけど自分でやるにも限界を感じ、休みの日にネイルスクールに通うようになりました。もっと勉強したいと思っているときに、先生から勧められて検定試験を受けることになり、そこからネイルの世界にハマり始めました。

そこで私の恩師に当たる方と出会い、その方のネイルサロンに見学のお誘いをいただいたのが、大きなきっかけですね。そのサロンの雰囲気やネイリストさんを見て、ネイルの仕事をやってみたいという気持ちが芽生えました。

そのまま当時の仕事を辞めて、恩師のサロンで勉強をしつつアシスタントとして雇っていただきました。その方に出会っていなかったら今はネイリストをやっていなかったと思います。

私がネイリストに転職したのは29歳なので、ネイルをはじめるには年齢的にも決して早い方ではありませんでした。長くやっていくなら資格を取った方がいいと言われ、講師資格を取りました。ネイルサロンに3年くらい勤めて独立したという流れですね。

独立して得られた自由と時間

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独立したと言いましたが、実は最初は独立する気は全然ありませんでした。恩師のサロンは家庭の事情で一度辞めたんです。落ち着いてから違うサロンで働くことにしたのですが、そのサロンは週1お休みの朝10時から終電まで働くというかなりの激務でした。

このままの働き方でいいのかなと考えて、もう1度お休みをしようと決めてそのサロンを辞めました。辞めたときに、今まで指名をいただいていた方からご連絡がありました。「道具があるなら自宅などでやってみれば」と提案いただいて今に至る感じです。だから、最初から独立心満載で始めたのではないんです。

独立して変わったことは、1番は自分が気に入った材料などを取り入れられることですね。お客様に対して「これいいんですよ」と自分で選んだものをおすすめできることが喜びです。

最初はお休みが全然なかったですが、今はうまく自分の中でお休みを調整できるようになりました。私のお休みの日と週1回ネイルスクールの講師をしている日は、友人が私のサロンを使ってくれています。サロンに務めてしまうとシフトで全部決まってしまいますが、独立してそこが自由になったと思います。

ずっとネイリストをしていますが、実家が五反田で居酒屋を50年以上やっていたこともあり、飲食業をやってみたいという気持ちも少しあるんです。今は両親が他界したのでお店は閉めてしまったのですが、いつかそこを継ぎたいと思っています。

ただ、今はネイルのことで頭がいっぱいです。技術が日々進化し、新しいことを学んでお客様に提供していくことがとても楽しいです。誰かに任せられるような器になったときに、時間を作って料理の勉強もしたいですが、その時間がないのが現状ですね。

好きになった気持ちを大切にする

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ネイルの魅力は、目の前のお客様のテンションがあがったり、喜んだりしていただけることです。髪の毛もそうですけど、自分の手元がきれいになるとうれしくて気持ちもあがりますよね。コロナ禍でも意外とみなさん来てくださっていました。世間は気持ちが塞ぐような状態ですが、「ネイルをやると気分があがるから」と言っていただきました。

ネイルは1時間半〜2時間ほどお話をしながら施術をしています。愚痴とか悩みとか、そういうコミュニケーションを取るなかで少しでも気分転換していただけたらうれしいですね。

ネイリストになったときの私の小さな目標は、お客様がこれをやりたい、こんなデザインにしたいと言われたときに、「できない」と言わないネイリストになることです。今後もその想いを大切にして、日々色んな情報を収集して勉強していきたいと思っています。

ネイルサロンは即戦力を求めていることが多いので、今後はスクール生がネイルサロンですぐに働けるような場所を提供していきたいと考えています。サロンに送る立場として、ステューデントサロンみたいなものを立ち上げながらネイリストを育てたいと思っています。

私は転職もして、ネイルを学び始めた時期も遅く、検定試験に落ちることもありました。だけど、諦めずに自分が好きになった気持ちを大切にして勉強をしていけば、道も開けると思いますし、お客様もついてきてくれるはずです。ネイリストになりたい方にはずっとネイルを好きでいてほしいですね。