もっと日常で英語を使えば、話せるようになるのに

大阪市と豊中市で英語教室を2教室経営する、株式会社フレンズ代表取締役の久山絵里(くやま えり)さんの連載コラム第13回です。突然ですが、「歯医者」「前髪」「おたま」…英語で言えますか? 「現在進行形はBe+ing」と答えられても、いざ外国人を前にすると使えない。毎日見ているものの名前すら、知らない。知らないことは、話せません。だから私たちは、身近な英語を楽しく学べる教材「My Life in English 日本にいる子どものための絵で学ぶ英単語辞書」を作りました。この一冊には、英語から子どもたちの可能性を広げたいという想いを込めています。
何点とれる? まずは英単語テスト、やってみて

冒頭でも言いましたが「知らないことは、言えません」。
まずはちょっとお遊び、実力試し。テストをやってみましょう★
レベル1から4+激ムズまで、5レベル。何点取れますか?(答えは一番最後に載せています)
◆ レベル1(1問1点)
①野球 ②歯医者 ③歩く ④貝 ⑤電池
◆ レベル2(1問2点)
①祝日 ②声優 ③三輪車 ④まぐろ ⑤洗濯ばさみ
◆ レベル3(1問3点)
①自販機 ②小学校 ③前髪 ④青信号 ⑤まな板
◆ レベル4(1問4点)
①おたま ②れんこん ③ラッコ ④セミ ⑤10倍
◆ 激ムズ(1問10点)
①5分の2 ②沈没船 ③水玉模様 ④卵の黄身 ⑤青ひげ
自販機なんて、毎日見るのに。日常で「洗濯ばさみ」「祝日」って言葉は普通に使うのに。そんな、日常生活で会話ができることが、本来「英語ができる」っていうことだと思いたい。
難しい長文を読み、テストの点を取るのも、日本では必要かもしれない。でも、それ、正直楽しくない。日常で英語が使えたら、きっともっと楽しい。子どもたちに、そんな楽しみを見つけてもらいたい。そう思って、いい教材をずっと探していました。
海外の教材は日本人のレベルに合わない。それに、日本人なら絶対使う「自販機」は載っていない。載っていたとしても、イメージが外国と日本では違うから、日本の子どもたちが見て「コレ何?」となる。
ならば、日本の書籍はどうか。appleに「アップル」とカタカナがふってある…カタカナを読んでしまって発音が悪くなるからアカン。コンテンツがいいなと思っても百科事典のように分厚く重い。3000語収録…使いこなされへんやろうな。
私たちの思う教材が、見当たりませんでした。
ほんなら、作ったらええやん

2025年のとある日のスタッフミーティング。やはりこの日も「いい絵辞書探し」の話になり、そこで外国人スタッフのひとりがポツリ。
Then… why don’t we make it ourselves?
ほんなら、自分たちで作ったらええやん
大企業なら、企画➡会議➡市場調査➡予算➡承認なんていうふうに進むんでしょうけど、そこは小さな会社の強みと、私の信条のひとつ「やりたいことは、とっととやる」で、即制作開始!
完成の目標を2年に設定し、本のサイズ、ページ数、紙質、載せる単語の厳選、イラストのテイストなどを決めていきました。
で、肝心のイラストは誰が描く?
それは、実は私、久山絵里が担当。
私は英語の先生ですけど、本をデザインする技術もあるんです。18歳で就職した会社が印刷工場だったため印刷の知識があり、独学でアドビ社のイラストレーターを習得していた。そして、子どもの頃、絵を描くのが好きだった。
また、私の名前に「絵」という漢字が入っているのは、母が「絵心があるよう」との想いでこの漢字を選んだから。母の想いも引き継いでる私。お母さん、ありがとう。
今までの経験がこんな形で活かせるとは夢にも思わなかったし、スティーブ・ジョブズの名言 Connecting the dots.「点は、つながる」を実感した瞬間でした。人生無駄なことはひとつもない。だけど、それは自分次第。
ということで、当時保育園の年長だった娘を寝かしつけたあと、枕元で小さな蛍光灯をつけ、紙と鉛筆と消しゴムを出す。睡眠時間は大事にしたいから11時までと決めて、ひとつひとつ描きためていきました。
AIで何でも創れてしまう今ですが、手描きの味ってあると思うし、AIの完璧な絵ではなく「子どもに分かりやすく、できるだけシンプルに」という想いがあったので、手描きにこだわりました。
夜な夜な作業すること1年半。修正を重ねながら、同時にISBNを取得し、目標の2年を待たずに完成!
この1冊から、全国の子どもたちの可能性が広がる未来へ

最初は自社(英語教室)の中で使えたらと思って制作していました。でも途中で、私たちと同じように「本当の日常生活に密着したレッスンをしたい」と思う英語の先生って、他にもいるんじゃないかな?と思うようになりました。全国の英語教室や小学校で使ってもらえたら、子どもたちがもっと英語を身近に感じてもらえるはずだ! 夢はさらに、大きく広がっていきます。
こだわり抜いたポイントを少し挙げてみると、サイズはB5横長、128ページ。小さな子どもが扱いやすく、他の教材を広げてもテーブルの上で場所を取りすぎない大きさです。収録語数は1,700語以上。日本で生活する中で日々使う単語を詰め込み、冒頭のテストに登場した単語も、実は全部入っています。
カタカナのフリガナはありません。カタカナを見て、カタカナ発音になってしまったり、単語のスペルを見なくなったりするのを避けるためです。日本語訳もありません。本来、英語で会話するとき、日本語から英語に訳して話すわけではありません。英語は英語のまま理解し、話せるようになってほしい。そんな想いからです。ただし、索引と目次は、一年生でも分かるよう、平仮名で記載しています。
そして、全ページにいる「う〇こちゃん」(笑)。言うまでもなく子どもが大好きなキャラが、どこかにいらっしゃいます。見つけられるかな~。
日本で生まれ育ち、大人になるまで英語ができなかった私自身の経験と、現役育児中の立場から、親子で取り組むときのことを考えて、できるだけ分かりやすく構成しました。英語を頑張っている親子や英語の先生方、実は大人の初心者さんにも使っていただける教材です。
全国に、広がれフレンズ、英語の輪!
この一冊から、全国の子どもたちの可能性が広がる未来につながれば、こんな嬉しいことはありません。
=★=★= テストの答え =★=★=
レベル1(1問1点)
①baseball ②dentist ③walk ④shell ⑤battery
レベル2(1問2点)
①public holiday ②voice actor ③tricycle ④tuna ⑤clothespin
レベル3(1問3点)
①vending machine ②elementary school ③bangs ④green light ⑤chopping board
レベル4(1問4点)
①ladle ②lotus root ③sea otter ④cicada ⑤ten times
激ムズ(1問10点)
①two-fifths ②sunken ship ③polka dots ④egg yolk ⑤5 o’clock shadow
株式会社フレンズ
https://friendseikaiwa.com/
久山絵里インスタグラム
https://www.instagram.com/eri_kuyama_friends/
アマゾン「My Life in English 日本にいる子どものための絵で学ぶ英単語辞書」
https://amzn.asia/d/08EKBuBd