人は環境で変わる

ハンドメイド作家やママ起業家を支援する『ママズオン』を運営する石井淑子(いしいよしこ)さんの連載コラムです。石井さんは看護師として21年間、多くの方の人生に寄り添ってきました。そして現在はコミュニティプランナーとして、女性起業家コミュニティ「ママズオン」の運営や交流会、イベント企画などを行っています。一見すると全く違う仕事に見えるかもしれませんが、一本の軸でつながっています。今回は、石井さんがなぜコミュニティづくりに取り組むようになったのか、その原点についてお話しいただきました。
看護師21年で見えてきたこと

私はこれまでICU、介護施設、障がい支援施設などで働き、看護師長として組織運営にも携わってきました。
医療や介護の現場では、さまざまな人生と出会います。
同じ病気でも前向きに生きる人がいる。
同じような状況でも自分らしく人生を楽しむ人がいる。
反対に、本当は素晴らしい力を持っているにも関わらず、自信を失い、一歩を踏み出せなくなってしまう人もいます。
私は長年その違いを考えてきました。
もちろん本人の考え方や価値観もあります。
しかし、多くの方と関わる中で気づいたことがありました。
それは、人は環境によって大きく変わるということです。
家族や仲間との関係。
職場の雰囲気。
応援してくれる人の存在。
人は誰と関わり、どんな環境に身を置くかによって可能性が大きく広がることを現場で何度も見てきました。
今振り返ると、この経験こそが私のコミュニティづくりの原点だったのだと思います。
ママズオン誕生のきっかけ

私自身も子育てをしながら働く中で、多くの悩みを経験してきました。
「もっと自分らしく働きたい」
「何か挑戦してみたい」
そんな想いを持ちながらも、一歩を踏み出せずにいた時期があります。
そんなときに私を支えてくれたのは、正解を教えてくれる人ではありませんでした。
「応援しているよ」
「やってみたらいいよ」
そう声をかけてくれる仲間の存在でした。
その経験から私は、挑戦したい人には安心して挑戦できる環境が必要なのだと強く感じるようになりました。
そして立ち上げたのが女性起業家コミュニティ「ママズオン」です。
学ぶだけではなく、つながる。
つながるだけではなく、実践する。
そんな環境づくりを大切にしながら活動を続けてきました。
ありがたいことに、これまで1,500名以上の方々とのご縁をいただいています。
交流会で出会った方同士が新たな事業を始めたり、自分のサービスを立ち上げたり、夢に向かって一歩を踏み出していく姿をたくさん見てきました。
そのたびに、人を変えるのは知識だけではなく、人との出会いであり環境なのだと実感しています。
私が届けたいのは「人が輝ける場所」

コミュニティという言葉を聞くと、交流会やサークルのようなものを想像する方も多いかもしれません。
しかし私は、コミュニティとは人が学び、つながり、挑戦し、成長する場所だと思っています。そしてそれは女性向けコミュニティだけではありません。
企業もまた一つのコミュニティです。
理念に共感する人が集まり、互いに支え合いながら成長していく。
そんな環境がある組織は自然と活気が生まれます。
私自身、コミュニティ運営を通じて確信したことがあります。
それは、コミュニティは人を集めることが目的ではなく、人の可能性を引き出す場所をつくることだ、ということです。
もし今、
「こんな場を作りたい」
「仲間が集まるコミュニティを作りたい」
「人が成長できる環境を作りたい」
そんな想いをお持ちでしたら、その気持ちをぜひ大切にしてください。
その想いから生まれるコミュニティが、誰かの人生を変えるきっかけになるかもしれません。
私はこれからもコミュニティプランナーとして、人と人をつなぎ、それぞれの可能性が広がる場づくりに挑戦し続けたいと思います。