ともに歴史を刻み、心のよりどころになる革製品の制作を目指して

ワクセル編集部

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北本康太郎(きたもとこうたろう)さんは、自身の活動である絵画をきっかけに、日本一周自転車の旅を経験。旅で出会った革製品に魅せられ、現在ボンベロというブランドを立ち上げ、革製品の制作、販売を行っています。驚きの行動力や、行動した先にあった運命の出会い、そして今後の展望についてお話を伺いました。

日本一周のご縁で出会った革製品づくり

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もともと個人的に絵を描いていました。自分にはコネクションがなかったので、銀座の画廊を一軒一軒地図を持ちながら歩いて、絵を置いてくださるところを探して回っていました。

その中で個展を開いている画家さんが、自分の絵を見てくださったときに、

「もっといろんなものを見るといい、たとえば旅をしてみるとかいいんじゃない?」

と言ってくださいました。

その言葉をきっかけに、絵を描いたり時計を作ったりしながら、自分で描いた絵をプリントしたTシャツを着て自転車で日本一周する活動をしました。

その活動を見ていてくださった革製品の職人さんから、革に絵を描いてバッグなどの革製品を作ってみないかというお誘いがあり、そのときから革の魅力に目覚めました。

その職人さんから革の仕入れ方などを教えていただいたり、世田谷区の下北沢で革製品の露店をやっている方に売り方を教えていただいたり、旅の途中で出会ったご縁でこの事業を始めました。

歳を一緒に取り思い出を共有する革製品の魅力

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『ボンベロ』という名前の由来は、大学でフランス語を専攻していたのと、自転車での日本一周の旅の経験を合わせて、フランス語で自転車をボンベロと発音することにちなんで決めました。現在ハウスメーカーに勤務しているのですが、お客様の潜在的なニーズを突き詰めて、お客様も気づいていないようなニーズを引き出してプロの視点から提案することを大事にしています。その視点を、革や日常的な小物にも落とし込めないかと考え、お客様のニーズを掘り起こして、ほかのレザークラフトのアーティストがやっていないような気付きを大事にしています。

革製品の魅力は、一緒に歳をとってくれるところだと思っています。私が売っているものは数千円の財布や巾着袋になりますが、お客様が買ってくださったあとから、使ったときにつく汚れや傷で、あのとき落として傷つけたな、もともとはあんな色だったけど、ここまで一緒に成長してきてくれたんだなと実感していただけると思います。

私が売っているのは、材料や物としての革製品ではなく、今までその方がたどってきた道しるべとして、記憶を掘り起こすきっかけになるようなものであったらいいなと思っています。

僕が大事にしていることは、1日を24時間に、1年を365日に感じられる人生を生きることです。だらっとしている1日だと、もう夜になってしまったと思うことがあると思います。そうならないように、朝のこの時間だけでこれだけ制作が進められた、というような日々の積み重ねをすることで、1年通してみると僕はあのときこれだけ頑張ったんだという思い出ができると思います。その思い出が歳の数だけちゃんと生まれるような指標をもって生きるように意識しています。

心の支えとなる、一生の友人となる革製品の制作に向けて

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何年後になるかわかりませんが、イタリアで一度修行して、そのあとでボンベロのお店を持ちたいと思っています。イタリアに行くまでは、引き続きオンライン通販やお店の間借りをさせていただいて販売できたらと考えています。

同時に、ボンベロのロゴも作っていきたいと考えています。僕が作った革製品が、買ってくださった方の友達のような、一生持つ心のよりどころのような存在になってほしい、というメッセージ性を込めてロゴの作成ができたらと思っています。