仕事と育児を両立するクリエイターが語る「チームで仕事をする醍醐味」

江田 可愛

江田 可愛

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2024年8月にPORIN合同会社を立ち上げた江田可愛(えだかあい)さん。子供が生まれたことを機に、スキマ時間で始めた動画制作が、今では14人のクリエイターチームを率いるまでに発展しています。「クリエイターやママが経済的に自立できる環境をつくりたい」と語る江田さんに、動画制作を始めたきっかけや、チームで仕事をするうえで大切にしていることを伺いました。

「誰かと一緒に目標を目指す」ことが原動力

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私が動画制作の仕事を始めたのは、子供が生まれたことがきっかけです。子供と過ごす時間を大切にしながら、在宅やスキマ時間でできる仕事を探していた頃、上の娘がYouTubeを観始めて、自分にもできるかもしれないと思いました。最初は「お小遣いが得られればいいかな」という軽い気持ちでした。

仕事を始めた頃は、とにかくたくさん勉強しました。編集ソフトを毎日触りながら、動画の構成、心理学、マーケティング、キャッチコピーなど、半年ほど集中して学びました。実践が一番の成長だと感じていたので、セミナー配信の前後カット、テロップ入れなど、手の届く仕事を積み重ねました。少しずつできることが増え、その結果、企業様からYouTubeの仕事をいただけるようになったのです。

動画編集は難しさも感じましたが、実践を通じて学べる楽しさがありました。特に、アナリティクスを使って反応を直接確認し、分析を重ねて次のステップに生かすというサイクルがやりがいになりました。

私が「本当に楽しくてワクワクする」と感じるのは、誰かと一緒に目標に向かって進む瞬間です。自分一人のために頑張るよりも、「この人を成功させたい」「応援したい」という気持ちが強く、それが私にとっての「愛」だと思っています。お客様と対話し、悩みを聞いて助けたいと思うのも、問題解決の方法を考えることが得意で好きだからです。

チームで仕事するうえで大切なのは「やらないことを決める」

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「スキマ時間にできれば」と軽い気持ちで始めた仕事でしたが、実際は思うようにはいかず、睡眠時間を削るほど忙しい日々が続きました。YouTubeの案件が増えて手が回らなくなったとき、同期に声をかけ、二人三脚で進めることにしました。その後、実績が評価されるにつれて依頼も増え、さらにメンバーを増やして、4人のチームになりました。

さらに案件が増えるごとに人員を拡充し、現在の編集チームは14人になっています。初期から支えてくれた3名はディレクターになり、ディレクターからチームへ仕事を振り分ける仕組みも整いました。

チームで仕事をするうえで大切にしているのは、「やらないことを決める」ことです。自分でやったほうが早いと感じることも多いですが、あえて得意な人に役割を任せることで、各メンバーがそれぞれの強みを活かせるようにしています。自分でやらないと決めることで、役割分担が生まれ、雇用も生み出せます。また、自分の夢やビジョンをチームメンバーにたくさん語って共有しています。

仕事の原動力となっているのは「お客様の夢を実現したい」という思いです。お客様が動画を制作する背景には、商品やサービスの販売などの目的があります。私は売り方やアイデアを提案するのが得意なので、刺さるアイデアがあれば形にしていきましょうと提案し、チームメンバーと力を合わせて実現に向けて進みます。お客様の目標に寄り添うことで、私自身のスキルや経験も次第に広がっていると感じています。

クリエイターやママさんが経済的に自立できるように

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私のミッションは、「ワクワクの種を撒き続けること」です。私と関わることで、少しでも希望を感じてもらえるなら、それが何よりの喜びです。ワクワクする場を提供し、一生「種」を撒き続けることが私の使命です。

今後のビジョンは、クリエイターやママさんたちが経済的に自立できるように支援することです。一緒に仕事をしていく仲間はとても大切な存在です。お客様と共に飛躍することはもちろんですが、実際に低単価の仕事で疲弊しているクリエイターが多い現状も目の当たりにしています。

現在、私のチームメンバーの9割が女性で、7割がママさんです。日々奮闘している彼女たちが、動画編集などのスキルを活かし、経済的に自立できるように、しっかりと支援していきたいと考えています。

チームには優秀なディレクターが揃っているので、動画編集の仕事はディレクターに任せ、私はより良い案件を取れるよう対外的な活動に注力しています。自分が信頼され、質の高い仕事を提供できることで、クリエイターたちが安定した収入を得て自立できるよう支援し続けていきます。