ヘアメイクアーティスト歴17年のプロが語る「心を変える、メイク法」
特殊メイク材料を使ったヘアメイク・メイクアップアートを制作している腰山暁子(こしやまあきこ)さん。某有名アイドルグループをはじめとした芸能人の現役メイク担当でもあり、活動拠点は東京・愛知を中心に全国に裾野を広げています。普段のお仕事ではアート寄りのメイクが主ですが、今回は普段の生活で使えるメイク術をシェアしていただきました。プロフェッショナル美肌メイク法をぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
こんにちは、メイクアップアート制作をしている腰山です。
今回のコラムでは日常生活で使えるメイク法をお伝えします。
実際にモデルさんをメイクした時のリアルな状況をお伝えします。
今回のモデルさんは、オーガニックショップ勤務の30代女性。
お悩みのくすみ、シミを目立たなくさせ、若々しい美肌になりたい、ということで美肌メイクをテーマに行いました。
スキンケア前の下地作りが重要
※ご本人に許可をいただき、掲載しております
メイクはただ塗って重ねていくだけではなく、スキンケアの前の段階から重要になります!
むくみやすいとのことだったので、まずは顔のツボを刺激し、しっかりとむくみにアプローチをしました。今回はスティックタイプのツボを押すアイテムを使用。顔の状態を整えることで、血行がよくなり自然にトーンアップし目の開きもよくなりました。
そこからスキンケア。化粧水をコットンで肌にしっかりプッシュし、毛穴に入れ込みます。乾燥による目周りの小じわやほうれい線のある部分は特にしっかり保湿をします。肌は水分量が上がるだけでもしっかりトーンアップしてくれるので、水パックだけでも効果抜群です。
化粧水の後は、必ず乳液で保湿します。入れ込んだ水分を油分で蓋をするこの工程を行わないと、水分が蒸発して余計乾燥してしまうので、注意が必要です!
ベースメイク〜仕上げまで
※ご本人に許可をいただき、掲載しております
肌の状態を整えた後、ベースメイクに入ります。
最初に毛穴やシワをカバーし肌をフラットに見せてくれるプライマーを使用しました。プライマーは保湿効果の高い物がおすすめです。ほうれい線などは特にしっかり塗り、最後に必ずスポンジで馴染ませ、余分な油分を取ります。ベースメイクの全ての工程でこの作業をすることで、メイク崩れを防ぎ、しっかり理想の肌になるんです。メイクしているのに自然に見えるベースメイクに見せることができます。
次にトーンアップと日焼け止め効果のある下地を。こちらも最後にスポンジで馴染ませ余分な油分を取ります。
次にブルーのコントロールカラーを使用しました。
内側から輝く自然な透明感のある肌を作るために、このアイテムはかなり重要!
今回のモデルさんはイエベの方で、ブルーのコントロールカラーを使うのは初めてということでした。
日本人が避けがちなブルーですが、塗り方次第では実はイエベの方でもブルベの方でも使えてしまうんです!
全顔にベッタリと塗ると白浮してしまうので、目の下の三角ゾーン、Cゾーン、おでこの中心、鼻先、小鼻、口角、顎先、くすみの気になる部分を中心に少量づつ塗り、スポンジで肌に馴染ませるように外方向に向かって伸ばしていきます。
この時点で既にくすみの一切ない透明感がすごい!
次にリキッドファンデーションを薄く伸ばして、スポンジで馴染ませ、気になる目の下のクマ、シミのある部分をコンシーラーでしっかりカバーします。
こちらも最後に必ずスポンジを使用。
リキッドファンデーションを使用することで、ブルーのコントロールカラーがさらに馴染ます。
メイク崩れを防ぐために、必ずフェイスパウダーで蓋をします。
季節や肌質によってパウダーの量は調節する必要がありますが、たとえ乾燥肌の方でも、目の下はアイメイク崩れを防ぐためにも軽めのパウダーは必須。
きれいになることによる心境の変化
女性にとって綺麗になるということは、心を豊かにし、幸せな気持ちになるためにとても重要だと考えています。
鏡を見た自分がただ綺麗なだけで、ワクワクして楽しくて幸せになる。いくつになってもそれが女性だと思います。
メイクで心は変わる!私は普段の撮影現場でもそこを大切にし、モデルさんの魅力が最大限に出せるメイクを心かげています。
今回のモデルさんにはこんな感想をいただきました。
「しみやくすみが悩みだったのですが、アフターの、お肌の自然な透明感に感動しました!
メイクをする前の小顔スティックによるマッサージだけでも、トーンアップやリフトアップしていて本当にびっくりしました!」
「普段オーガニックショップ勤務ということもあり、ばっちりフルメイクよりは、健康的なお肌でいることとナチュラルメイクを意識していました。
今回の腰山さんのメイクで、メイクによってキレイになっていくワクワク感を久しぶりに思い出しました!
ナチュラルとフルメイクのどちらの良さも、今後使い分けができるようになりたいなと思いました。
本当にありがとうございます!」
メイク終了後、モデルさんがとても生き生きした表情をされていたのが印象的でした。
すべての女性が、最大限に自信を出せる自分になるメイク法を今後も発信していきます。