育児で孤立せずにお互い応援し合う「ママコミュニティ」の価値
宮崎雅子さんは、内閣府認証特定非営利活動法人 I Love Mommy Academy の代表理事で、産前産後ピラティス、チアリーディングインストラクターとしても活動しています。また、主宰の起業家コミュニティを複数運営し、2,000名を超えるメンバーが在籍しています。他にも大阪万博共創チャレンジなど活躍の幅を広げる宮崎さんに、現在の活動や今後のビジョンについて伺いました。
同じ境遇のママ友との再会をきっかけにスタート
私は2010年からNPO法人を立ち上げ、育児支援と産後女性の社会復帰支援に取り組んでいます。これまで10年間で1万人以上の女性のキャリアアップの支援に携わってきました。
産後うつを経験した私は、子どもを育てる大変さを知っています。家事や育児が得意ではなかった私は、子育てをするなかでどんどん自己肯定感や自信を失っていきました。
そんなある時に、大学の友人との再会が転機となりました。彼女も同じ年の子どもを持ち、同じ悩みを抱えていたのです。「私も同じ!」という彼女の言葉に、自分だけではないと気づき、心が軽くなりました。
そこで私たちは、孤立した育児をするママを減らすために、ママが集まれる場をつくることを決め、NPO法人を立ち上げました。ママたちが育児の悩みを共有し、互いに支え合える環境を大切にしています。
参加者からは「久しぶりにリフレッシュできた」「ここで出会った友人とは今でも交流がある」という嬉しい声をいただいています。これからも、ママたちの笑顔を増やせるよう、コミュニティづくりに励んでいきます。
チアリーディングやピラティスへの取り組み
私は、25年間チアリーダーを経験し、応援することが好きです。応援によって相手が喜び、人とのつながりが生まれることが、私のモチベーションになります。
ママコミュニティでは先生が足りない状態なので、チアの指導者を育てる活動もしています。学生時代にチアの経験がない方でも、指導者になるためのレッスンを提供し、より多くの人にチアの魅力を広めていきたいと思っています。
また、スポーツメーカーでフィットネスの担当をしていた経験を活かし、ピラティスにも注力しています。産後の女性は体幹の筋力が落ちやすいため、ピラティスを通じてダイエットや、健康的な育児ができるからだづくりをサポートしています。
自分が良いと思ったものは広めていきたいですし、同じように広めていく仲間を増やしたいと思っています。私が提案するピラティスやチアリーディングが、たとえ1人でもママの役に立つことができれば、それが私にとってのやりがいです。
仕事もプライベートも諦めたくない女性を応援する
現在は企業や自治体と協力して、個性を活かすママのためのビジネススクールを立ち上げる計画を進めています。また、ママ向けのイベントを月に一度開催し、ワークショップを通じてママたちの活躍の場を提供しています。ハンドクラフト、写真撮影、リトミックなど、隠れた才能を持つ人の発掘にもつながっています。
私たちのコミュニティは、仕事もプライベートも諦めたくない女性はどなたでも歓迎しています。夢を持ち、応援してくれる仲間がいれば、どんな目標も達成できると信じています。
自分の夢を発信することで、それを覚えてくれた人がつながりをつくってくれたり、必要な情報を提供してくれたりします。一歩踏み出せば、仲間が次々と集まってくると私は確信しています。そして、私はいつでも皆さんを応援しています。