【現地レポ】日本国内の最大級の映画祭!第36回東京国際映画祭
東京国際映画祭とは?2023年は東京・有楽町で開催
初日はレッドカーペット!豪華な俳優陣に注目
気になる受賞結果は、最高賞に『雪豹』・観客賞および最優秀監督賞に『正欲』
クロージングは海外で人気の『ゴジラ1.0』
東京国際映画祭とは?2023年は東京・有楽町で開催
2023年10月、東京・有楽町を中心に、日比谷〜丸の内で開催された東京国際映画祭に行ってまいりました。
有楽町といえば東京駅の隣にあるショッピング向けのおしゃれな街。駅前の人通りの多い広場に、出品された東京国際映画祭の作品紹介のパネルが展示されていました。
珍しい光景に足を止める人も多く、駅前のパネルの側では出品作品の上映会チケットの販売がされています。
東京国際映画祭の開催中は町中にポスターや旗が掲げられ、街全体で映画祭ムードになります。そんな東京国際映画祭ですが、実はアジア最大級の国際映画祭です。アジアで重要な映画祭が日本で行われているのは嬉しいですよね。
▼東京国際映画祭について、詳しくは以前の紹介記事をご覧ください。
今年の第36回のポスターは大人の街を彷彿とさせるディープかつ華やかな印象。町中にこちらのポスターが掲げられています。
初日はレッドカーペット!豪華な俳優陣に注目
10月23日に開幕した東京国際映画祭ですが、初日はレッドカーペッドのウォーキング風景を見ることができます。よくテレビで報道されているシーンで、映画祭といえばこの場面を思い浮かべる人も多いでしょう。
各映画に出演している俳優陣が歩き、通りを賑わせました。男性がスーツなのに対し、女性が華やかな衣装で色を添え、各作品ごとのメンバーでの記念撮影も行われました。
オープニングセレモニーでは、今年のコンペティション部門の審査委員長を務めるヴィム・ヴェンダース監督のスピーチがあり、俳優の役所広司さんとの映画制作の夢を語りました。
気になる受賞結果は、最高賞に『雪豹』・観客賞および最優秀監督賞に『正欲』
気になる2023年の受賞結果ですが、最高賞にあたる東京グランプリ(東京都知事賞)は、中国の映画『雪豹』(ペマ・ツェテン監督)が受賞しました。日本の作品としては、岸善幸監督の『正欲』が観客賞と最優秀監督賞の2冠を獲得しました。
▪️『雪豹』(ペマ・ツェテン監督)
『雪豹』の監督のペマ・ツェテンは2023年5月に急逝し遺作となった作品。若いチベット僧と豹との交流をファンタジックな設定の中に描き、人間と動物の共生の可能性を問う作品です。
▪️『正欲』(岸善幸監督)
原作は第34回柴田錬三郎賞を受賞した浅井リョウによる長編小説。このベストセラーは発行部数50万部を突破し、稲垣吾郎、新垣結衣の人気俳優の共演によって実写化しました。
クロージングは海外で人気の『ゴジラ1.0』
クロージング作品には、生誕70周年記念で制作された『ゴジラ1.0』が上映されました。一般向けの公開としては世界最速となり、その後も海外を中心に人気を博しています。
会場エリアの日比谷ミッドタウンの外にはワーナーブラザーズ100周年を記念した屋外上映特設大スクリーンが設置されており、『トップガン・マーヴェリック』や『マトリックス』などの人気の作品が上映されていました。
ふらっと映画祭に訪れた方でも気軽に座って映画鑑賞できるのが優雅で素敵です。そのほかにも各作品を映画館公開前に上映できたりと、映画祭は楽しいスポットがたくさん。
ぜひ行ったことがない方は、日本ならではの映画祭を次回楽しんでみてはいかがでしょうか。