大好きなケーキを脱してビタミン・ミネラルをしっかり取るべし!
低フォドマップ食における栄養指導を行っている佐々木達雄さん。ご自身がストレスで過敏性腸症候群を患い、食事療法で改善を体感したところから、低フォドマップ食の栄養指導や自身の食事をSNSなどでも発信されています。今回のコラムでは、低フォドマップ食を実践するなかで、大好きなケーキを断つことができた経緯をお話しいただきました。
体調に影響なければ高フォドマップ食でもOK
前回は低フォドマップ食を紹介しました。多量の食物繊維や、小麦や糖質過多にならないように気をつけて、お米やお肉、魚類は積極的に取るようにし、胃腸への負担を減らす食事療法を学びました。
実際に実践したことで身体も楽になり、便秘や下痢も改善されました。そこで、私が理学療法士でトレーナー経験もあることから、基礎的な栄養と低フォドマップをかけあわせてみたらどう身体が変わるか試してみようと閃きました。私自身は糖質のかたまりである大好きなケーキをやめるために、断固たる決意が必要でした。
低フォドマップ食の食べ方の特徴として、高フォドマップ食品がすべての体調不良や、胃腸症状につながるとは限らず、試しに1週間から2週間、高フォドマップ食を入れて体調に影響するかやってみても構いません。
たとえば、アボカドはビタミンB6に区分され、筋肉の回復や不飽和脂肪酸という良い脂肪分が身体への吸収を助けてくれますが、高フォドマップ食なのです。ただ、ビタミンの宝庫と言われるぐらい栄養素が詰まっているので、食べたいところですよね!
1週間あるいは2週間ぐらい食べてみて問題なければ、食べても大丈夫です。たとえば、私の場合は小麦や砂糖入りの生クリームを食べると調子が悪くなるので控えてます。ただ、アボカドや玉ねぎとか乳製品のチーズは、食べ続けても大丈夫だったので食べたりしてます。
ナッツに置き換えることでケーキ依存から脱却
野菜では、ビタミンEのブロッコリーやにんじん、ほうれん草などに含まれるビタミンAは免疫機能への役割、ほうれん草は亜鉛も含まれているので積極的に取るようにしました。トマトとキャベツはビタミンCですが、キャベツに関しては、高フォドマップ食です。ただ、食べても身体に影響しなかったので、キャベツも取るようにはしていました。
また、今まで毎日食後のデザートにケーキを食べまくってましたが、ケーキ代わりにくるみ、アーモンド、ピーナッツなどに代替しました。これも低フォドマップで、ビタミンとミネラル補給になりますし、ビタミンEに分類するので身体の抗酸化ストレスに対応してくれます。
また、ビタミンCではいちごや、オレンジ、メロンもたまに食べるようにしてデザートをナッツとフルーツに変えました。そのようにして、甘い甘いケーキを脱することができました。