今のままじゃ、嫌なキミへ~人生は変えられる②~

坂田 敦宏

坂田 敦宏

2022.07.20
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人生はいつだって変えられる。だけど大半の方は変えられない。いや変えようとしない。変えられる人はホンの一部の人だろう。でも多くの人は変えたいと思っているはず。なぜ変えられないのだろう?答えは簡単でシンプルなんです。「奇跡的に人生を変えてきた実話をシェアしたい」という思いから始まった、和僑ホールディングス代表取締役社長の坂田敦宏さんのコラム。今回は21歳の時に起業した当時のリアルな経験談をお話いただきます。

起業を決める

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20歳の時、とりあえず起業すると決めた。でも何で起業するか決めてなかった。先に起業することを決めたのだった。そして何で起業するかを真剣に考え始めた。ただ当時の人生経験なんて大したことはない。

最初は、鳶・土建と塗装の仕事ならそこそこ技術があったので、このどちらかで起業を考えたが、どちらで起業するにせよ資金が500万くらいかかる。当時の20歳の少年にはそんな資金も稼ぎ方や情報も融資制度もなかった。

今から30年以上前は、まだクレジットカードさえなくて、若者がお金を借りるという行為は不可能だったのだ。せいぜいローンがあるくらいだ。当然インターネットもない時代に、資金調達の情報もなく、起業の選択肢はさらに狭かった。

そんな悶々と過ごしていた時に、建築現場で「洗い屋さん」と呼ばれる清掃業の方を見かけたのだった。この時に「これだ!」と思い、清掃業で起業したいと考えるようになった。これからの時代に流行るだろう。そして資金がほぼかからないというのが安易な理由だった。

知り合いに聞きまくり、掃除屋さんを探したところ先輩が経営している会社があると聞き、そこで半年くらいバイトさせてもらい、仕事を覚えて、21歳の時に起業(独立)した。

今思えば、とにかく先に決めるということは良かったですね。自分の経験だけで考えていくと、自分がやりたいことができず、できることになってしまう。常識的には経験の中から選択するのでしょうが、当時の僕はやったこともない仕事での起業を決めて、決めてからバイトで少し経験してから起業という非常識な決断をすることも時には必要でしたね。

創業期は笑い話がいっぱい

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起業はしたものの、掃除の仕事は全くなかった。結局、自分の経験がある鳶・土建や塗装の現場へ自分を手伝いに行くという形の応援の仕事しか取れなかったのだ。そして空いている日にひたすら営業を繰り返した。

昼は電話帳を片手に電話でアポ取りをして、アポが取れたら営業。そして営業に行ってめちゃくちゃダメだしされて、資料作りをしたり、夜は原付バイクに乗って、永遠にチラシ配りの毎日。

そして半年くらいしたころに、ようやく初めて掃除の仕事を受注しました。22歳の誕生日を過ぎていましたね。準備も万端ではなく、ノリで起業してしまった典型的なタイプだったのでしょうね。

僕の場合こんな感じでしたので、仕事をしたら給料みたいにお金をもらえると思っていたので、起業後にお客さん(先輩の会社)にこんな質問をしていました。

「この働いた分って、いつもらえるんですか?」

すると、お客さんはこう教えてくれました。

「月末で締めて、その月の分の請求書をもらえれば、翌月末日に支払いますよ」と。

さらにびっくりしたのが、翌々月20日の支払いがあると聞いて、来月どうやって生きていこうみたいに悩んだ時もありましたね。今の起業家はこんなことないと思いますが、情報がなかったので、こんな凡ミスばかりの起業でした。

ただ、はっきり言えることは、創業時の失敗や経験はすべて笑い話になります。その時は、必死でびっくりすることばかりですが、それは初回だけなんです。1年後には必ず成長してますから、ほとんどの経営者は笑い話になってますので安心してくださいね。

大切なことは、なんでも恐れずにチャレンジすることなんです。そして失敗して、経験値を積んで成長していくのが起業家です。ですから何かを成し遂げたいと思った人に、失敗を経験したことがない人はいません。むしろ失敗を恐れて何もチャレンジしない人の方が、僕からすると恐れることですね。