【Bespoke by WALKER】180年前からの遺志を紡ぐオーダーメイドの物語

前回のコラムでは、私がサラリーマンから独立へと踏み出した新しい挑戦へのお話をさせていただきました。そして今回は私のオーダー服のオリジナルブランド【Bespoke by WALKER】にまつわるストーリーについて書かせていただきます。

今も一緒に暮らす95歳になる祖母は、長崎県佐世保市で英国人の父、日本人の母という環境で生まれました。その祖母の祖父に当たるウィルソン・ウォーカーは、100年以上前にはるか遠い英国から来日し、三菱の創設者である岩崎弥太郎と一緒にビジネスをしていた功績が残っています。

英国から極東へ──挑戦の航路  

ウィルソン・ウォーカーは、19世紀の英国で生まれた冒険者です。若くして船乗りとなり、英国の港から極東の地まで航路を切り開いた彼の人生は、新しい可能性を探求する旅そのものでした。彼が明治初期の日本に根を下ろし、日本で実業家として数々の革新を成し遂げた背景には、未知の世界に挑み続けた勇気と柔軟性がありました。  

その功績は、日本郵船の設立への貢献やキリンビールの前身となる会社での指導にとどまらず、炭酸飲料の製造など、当時の日本に新しい文化や産業を根付かせたことにまで及びます。その歩みは、まさに「革新の先導者」としての象徴でした。  

つながる伝統と未来──Bespoke by WALKERの誕生  

Bespoke by WALKERは、このウィルソン・ウォーカーの精神を現代に受け継ぎ、服作りを通じて新たな航路を切り開くブランドです。ブランド名には、彼の名「WALKER」が刻まれています。それは単なる先祖への敬意を超え、挑戦し続けた彼の魂を現代につなぐという思いを込めたものです。 

オーダーメイドの服を一着一着丁寧に仕立てるというBespoke by WALKERのアプローチは、ウォーカーが人生をかけて築いた「一人ひとりに寄り添う革新」を体現しています。英国と日本を結んだ彼の人生のように、ブランドもまた、お客様一人ひとりの個性と美学を結びつける架け橋となります。  

自分だけの物語をまとう服  

Bespoke by WALKERが提供するのは、単なるスーツではありません。それはお客様自身の物語をまとうための一着です。ウィルソン・ウォーカーが新たな文化を日本に根付かせたように、お客様自身の価値観や生き方を映し出す服を、一着ずつ丁寧に仕立てています。  

生地には、ウォーカーの故郷である英国やイタリアの一流メーカーから厳選した素材を使用し、縫製は日本の老舗工場で行ないます。これにより、伝統と現代技術が融合した最高品質の仕上がりを実現しています。誰とも被らない、自分だけのスタイルをまとうこと。それがBespoke by WALKERの目指す服作りです。  

自分らしさを引き出す提案  

ウォーカーの人生における「つながり」の重要性は、Bespoke by WALKERのスタイリング提案にも反映されています。TPOに合わせた着こなしやコーディネートのアドバイス、年間契約によるトータルサポートなど、多忙なビジネスマンが自分らしい装いを簡単に実現できるよう、きめ細やかなサービスを提供しています。  

シャツやネクタイ、さらには靴に至るまで、お客様のライフスタイルや個性に最適なアイテムを提案します。特にオーダー靴では、足元から全身のスタイルを整えることで、見た目の印象だけでなく、快適さや自信も提供します。  

「幸服」という新たな価値  

ウィルソン・ウォーカーが多くの人々に新しい価値をもたらしたように、Bespoke by WALKERもまた「幸服」という概念を提案します。服は単なる外見のためのアイテムではなく、着る人自身のストーリーを表現し、自信と幸福感をもたらすツールです。  

お客様とともに創り上げる一着には、ウォーカーが生涯をかけて示した「つながり」と「革新」の精神が宿っています。忙しい日々を送る中で、自分自身を再発見し、特別な一着を通じて新たな一歩を踏み出す。そのお手伝いをすることが、Bespoke by WALKERの使命と考えます。  

Bespoke by WALKERの物語を共に

ウィルソン・ウォーカーの冒険と挑戦が形作った基盤の上に、Bespoke by WALKERは立ち上がりました。彼が航路を切り開いたように、ブランドもまたお客様一人ひとりの新たな可能性を切り開くための存在です。  

ぜひ、Bespoke by WALKERであなただけの物語を形にしてください。ウォーカーの精神が織り込まれた特別な一着が、あなたの人生を彩るパートナーとなれるように私がサポートさせていただきます。