からだの調和から治療する、鍼灸師が提唱するパワーオブヒーリングの魅力

川本一乃(かわもとかずの)さんは18歳から鍼灸師の道に進み、圧倒的な経験を積まれました。現在は、鍼灸師でありながら骨折の超回復や人間関係解消のための治療など、いままでにない治療に挑戦されています。鍼灸の概念をくつがえす治療を始めたきっかけや鍼灸の可能性についてお話を伺いました。
たくさんの経験から前代未聞の凄腕鍼灸師へ

世田谷区で生まれて、18歳までは普通の家庭で育ちました。そのころ友人が亡くなって、四十九日の日に、階段から落ちて右の足首を骨折する出来事がありました。松葉杖をついて接骨院に通い始めることになったのですが、接骨院の先生が不思議な治療をしている鍼灸師の勉強会に連れて行ってくれて、その先生が私はこの世界に向いているから、ぜひ鍼灸師になったほうがいいと言われたのをきっかけに、アルバイトを始めました。
来る日も来る日もレントゲン撮影や整復などをお手伝いしていくなかで、経験を積んだことで鍼灸師ながらに骨折の治療が得意になっていきました。松葉杖をついて来たら、治療後は松葉杖を担いで帰るというようなことができるようになりました。骨折をして患部が2倍くらいに腫れてきた患者さんも、転んでねじれたところなど全身の位置を治して、通常の3倍の速さで回復していく人もいました。そういう人をたくさん見ていく中で自分の治療を確立し、その治療にパワーオブヒーリングという名前を付けて20年が経ちました。
からだの不調を全人的な要因からピンポイントにアプローチしていく

今やっている治療は、患者さんのからだの悩みの原因がどこからきているのかをみて背骨を治したり、それでも治らなければアレルギー治療をしたり、心の状態を見て最終的に治したりという治療です。なので、治療の時間は2時間を要することもあります。
さまざまな症状の方がいらっしゃいますが、最近では5歳のお子さんで、生まれてからずっとかゆみで夜中に何度も起きてしまい、泣き叫んでしまう患者さんがいました。ほかの鍼灸師も診てくれましたが、原因がわからないため親御さんが困っていました。私が診たときに注目したのは汗で、結果その子は汗のアレルギーでした。本人も親御さんも、原因がわかって安心している様子でした。
他の患者さんでいうと、子どもを亡くされた過去のトラウマの感情が顔面神経痛のような症状をもたらしている方もいました。そのつらさを解放してあげることで、目が開きやすくなったという声もいただいています。
私はアラテック療法という方法を取り入れていて、筋力検査で周波数の反応が特に強いものを順番に調整しています。複合的な原因がある場合もあり、治療が何度も必要になることもあります。
治療において大事にしていることは、1つ目は調和です。からだの調和に一番影響が大きいのは実は人間関係が多く、親子関係も影響することがあるので、親御さんをまず治療することもあります。2つ目は言葉です。口から出る言葉や物事の捉え方がマイナスだと、さらにマイナスを呼ぶこともあります。そのことに気づいてもらうようなお話をすることもあります。だからこそ、家庭の調和や親子の調和がうまくいっている人ほどからだは良くなっていきやすいですし、心の嫉妬心や恨みなどを持っている人はなかなか病気も治りにくい傾向にあります。なので、その負の感情を手放すためのお手伝いもしています。
薬を使わない代わりのハーブ療法やヒーリングの技を次世代に伝える

私も年を重ねてきて、趣味を充実させたいと思っていましたが、同時にやっぱり鍼灸師として治療が好きですし、人を癒すことの大切さを伝えていきたいと考えるようになりました。お灸の会やフラワーエッセンスの会をやったので、今後は講演会もやっていきたいと思っています。自分の家族を守りたい、大切にしたいと思う人に私の技術を少しずつ伝えていきたいなと思っています。私一人できる範囲は狭いので、今まで学んできたことを人に伝えていって、バトンタッチしていきたいなと思っています。