青パパイヤと始める日常|静かに変わる小さな習慣の物語

岩本 脩成

岩本 脩成

2025.12.07
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宮崎県新富町の畑から生まれた「パパイア王子」さんの連載コラム2回目です。今の生活をちょっと良くしてくれる、そんなパパイヤの魅力がふんだんに盛り込まれたコラムをお楽しみください。

宮崎・新富町で育つ青パパイヤ。朝の一杯や台所のひと皿としてそっと寄り添い、県内外、そして海外の食卓へ広がりつつあります。がんばる健康ではなく、いつもの暮らしになじむ“続けられる習慣”として、静かな青パパイヤ革命が始まっています。

青パパイヤが灯す朝、小さな一歩の予感

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朝は、一日の中でもっとも「余白」が大きい時間かもしれない。
まだ頭も身体も本調子ではなく、なんとなくスマホに手を伸ばしそうになるその前に、ふと冷蔵庫を開ける。昨日の残りものと並んで、宮崎・新富町で育った青パパイヤの商品たちが目に入る。農薬不使用で環境に配慮して育てられた、あの畑の青い果実だ。

今日は、いつもの白湯の代わりに青パパイヤ酵素ティーを淹れてみることにする。ティーバッグをカップに落とし、お湯を注ぐと、まだ眠たい空気の中に少しだけ澄んだ香りが広がる。トーストの横には、青パパイヤ酵素ドレッシングで和えたサラダをそっと添える。劇的な変化でも、特別なごちそうでもない。ただ、「今の自分に、ひとつだけ良いことを足してみた」くらいのささやかな試みだ。

健康というと、ジムに通うとか、糖質を我慢するとか、「気合いを入れて始めるもの」というイメージがつきまとう。けれど、続くかどうかを決めるのは、気合いではなく、日常になじむかどうかだと青パパイヤは教えてくれる。がんばるための健康ではなく、「いつもの習慣の中に紛れ込んでいる健康」。朝の始まりにそっと差し込んだ一杯とひと皿が、大きな目標の代わりに“続いてしまう仕組み”をつくってくれる。

カップから立ちのぼる湯気をぼんやり眺めていると、その向こうに宮崎の畑の風景が重なる気がする。新富町の風と太陽を受けて揺れていた青い果実が、いまは自分の台所にいて、一日のスタートを静かに見守っている。その事実に気づいたとき、少しだけ背筋が伸びる。小さな変化の予感は、いつもこうした何でもない朝の片隅から、音も立てずに始まっていく。

青パパイヤと整える台所の時間のひととき

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家の中で、もっとも「生活の温度」があらわれる場所はどこだろうか。
リビングでも寝室でもなく、台所だと答える人は多いはずだ。
シンクに並ぶ食器、カウンターの上の調味料、冷蔵庫の中身。そこには、その家のリズムと価値観が、そのままの形で顔を出している。

その風景の中に、宮崎県新富町で育った青パパイヤが加わるとき、台所の空気はほんの少し表情を変える。
青パパイヤから生まれた、青パパイヤ酵素ティーや青パパイヤ酵素ドレッシング、青パパイヤ酵素シロップ。どれも主張しすぎないのに、そこに在るだけで「ちょっといいものを選んだ」という静かな実感をくれる存在である。

カットしても、完熟フルーツのような甘い香りが一気に立ちのぼるわけではない。
それでも、サラダ、和え物、炒め物、スープ、ティー、ドレッシング……どこにでも入っていける懐の深さがある。味わいは穏やかだが、「あ、今日も入れてみようかな」と思わせるだけの確かな存在感を残す。

「今日はどう使おうか」と考える時間は、ただの家事を、ささやかな創作へと変えてくれる。
冷蔵庫の余りものと青パパイヤのピールを合わせてみたり、前日に作ったスープに、翌朝はパウダーをひとさじ足してみたり。レシピ通りにきっちり作る日もあれば、「まあ、これくらいでいいか」と感覚で足してみる日もある。そのどれもが、その人らしい台所の風景だ。

台所で青パパイヤと向き合う時間は、自分の暮らしと向き合う時間でもある。
ここ数日の体調を思い返しながら、「今日は少し軽めにしよう」「今日はしっかり食べよう」と、さじ加減を決めていく。忙しくて整わない日もあれば、少しだけ手をかけてあげられる日もある。その揺れ幅ごと、生活のリアルだ。

青い果実は、何も語らない。
けれど、その静かな佇まいは、こちら側の“選び方”をそっと映し返してくる。
スーパーやオンラインショップ、ふるさと納税などを通して、遠く離れた宮崎の畑から届いた青パパイヤの商品が、自分の台所の一角に並んでいるという事実。そこには、「自分と家族のために、少しだけ良いものを選びたい」という気持ちが確かににじんでいる。

台所の気配に耳を澄ませてみると、青パパイヤのまなざしが、日々の選択をやさしく見守っていることに気づく。
完璧じゃなくていい、がんばりすぎなくていい。
そのメッセージを、言葉ではなく“使い心地”で教えてくれるのが、青パパイヤという果実なのだと思う。

宮崎青パパイヤ、静かな食卓革命の物語

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宮崎県新富町の畑で揺れている青パパイヤの木々は、今日も変わらず風を受けている。
雨の日も、晴れの日も、台風が過ぎたあとも、その場に根を張り、季節の移ろいを丸ごと引き受けながら育っていく。農薬不使用の露地栽培という、手間のかかる方法をあえて選んでいるのは、「毎日の食卓に、そのまま届いてほしい」という生産者たちの願いがあるからだ。

そうして実った青パパイヤは、「宮崎青パパイヤ」として、まずは宮崎県内のスーパーや道の駅などに並ぶ。

旅先でたまたま手に取った人が、「宮崎にこんな新しい野菜があるんだ」と驚き、家に帰ってからオンラインストアやふるさと納税で探してくれる。そんな小さな出会いが、少しずつ積み重なってきた。

やがてその輪は、首都圏のナチュラルフードショップやセレクトショップにも広がり、棚の一角に「宮崎県産青パパイヤから出来たパパイア王子のオリジナル商品」の文字が並ぶようになる。さらに近年は、シンガポールやアメリカといった海外にも酵素ティーや酵素シロップが出荷され、「日本のローカルが生んだ新しい健康習慣」として紹介されるようになった。

この広がり方は、決して派手ではない。SNSで少しずつファンが増え、メディアで紹介され、ふるさと納税の返礼品として知った人がリピーターになる。一人ひとりの「また買ってみよう」というささやかな選択の連なりが、静かな波紋となって広がっている。

「ブームではなく文化をつくりたい」。この言葉は、パパイア王子の歩み方と重なる。短期間だけ話題になって消えていくのではなく、宮崎の風土や人の手仕事とともに、気づけば“あって当たり前”の存在になっていること。それこそが、パパイア王子の目指す未来だ。

青パパイヤは、そのプロセスの真ん中にいる。農業と健康、地域と世界、過去と未来——離れていた点と点を、静かに結びつけていく媒介として。宮崎の風に揺られながら育った青い果実が、今日もどこかの台所で、誰かの一日をほんの少しやさしくしている。その積み重ねの先に、「青パパイヤ革命」と呼びたくなるような風景が、きっと待っている。

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