言語化力は実践で磨かれる!実践型講座で生まれた確かな変化とは?

萩原 たく

萩原 たく

2026.10.26
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会社員から独立し、ビジネスコーチとしてコミュニケーションスクール「KOTOBA=BASE(コトバベース)」を主宰する萩原たく(はぎわら たく)さんの連載コラムです。人前で頭が真っ白になった経験はありませんか。言語化力とスピーチスキルを磨く超実践型講座での受講生の変化を通して、自らの思いを「言葉」にする確かな意味を紐解きます。

かつて話すことが苦手だった僕が「言語化」を大切にする理由

突然ですが、皆さんは人前で話すことが得意でしょうか?

仕事の会議で自分の意見を求められたり、初対面の人に自己紹介をしたり、大勢の前でスピーチをしたり。

そんな場面で「もっと自分の考えをうまく伝えられたらいいのに」と感じたことがある方も多いと思います。

実は、僕自身もかつては人前で話すことが大の苦手でした。

今ではビジネスコーチとしてクライアントとのコーチングや個別指導、セミナー開催や研修を行っていますが、昔から話すことが得意だったわけではありません。

僕は17年間、会社員として不動産業界で働いていました。

20代は営業職、30代は本部のマネージャーとして働いていたのですが、営業を始めた頃はお世辞にも優秀とはいえない営業マンでした。

そもそも人とのコミュニケーションが苦手だったんです。

さらに遡ると、会社員になる前はバンド活動をしていました。

担当はボーカル・ギター。

人前で歌っていたのだから、話すことも得意だったと思われるかもしれません。

ところが、ライブのアンケートには「MCがつまらない」と書かれることもありました。

おまけに、メンバーとのコミュニケーションもうまく取れず、最終的にはバンドをクビになってしまった経験まであります。

今だから笑って話せますが、当時の僕はそれくらい人とのコミュニケーションに苦労していました。

そんな僕が営業の仕事を始めたわけですから、最初からうまくいくはずもありません。

自分の考えを伝えられない。相手の気持ちを理解できない。結果として仕事の成果も出ない。

そんな経験を重ねるうちに、あることに気づきました。

「自分の思いや考えを言葉にできなければ、仕事も人間関係も前に進まない」

そこから少しずつ、相手に伝えることやコミュニケーションの取り方を学び、実践するようになりました。

もちろん、すぐに変わったわけではありません。

失敗して、振り返って、また挑戦する。

その繰り返しの中で、少しずつ自分の考えを言葉にできるようになり、営業やマネジメントの仕事にも生かせるようになっていきました。

振り返ると、僕のキャリアを変えてくれた大きな要素のひとつが「言葉」だったと思います。

自分の思いや考えを「言葉」にする力=言語化力。

これこそが、僕のキャリアを前向きに進めることができた要素だと確信しています。

とはいえ、今でも大勢の前で話すときは緊張します。

ただ、昔と違うのは、緊張していても、それは悪い緊張感ではなく、ワクワクに近い感覚となったことです。そして、自分の言葉で堂々と伝えられるようになったことです。

だからこそ、僕は伝えたいんです。

話すことが苦手でも、人は変われる。言葉にする力は、何歳からでも磨いていける。

そんな思いが、今回のワークショップを開催する原点にもなっています。

イベント密着動画はこちら

聞くだけでは変わらない。約3時間の超実践型ワークショップ

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9月22日に開催したのは、「言語化力×スピーチスキル向上 超実践型講座」。

今回は、僕が運営するKOTOBA=BASEの受講生を対象に、8名ほどの少人数で実施しました。

この講座には、一つ大きなこだわりがありました。

それは、僕が教える時間よりも、参加者自身が考え、話す時間を増やすことです。

一般的なセミナーでは、講師の話を聞いて知識を持ち帰る形式が多いと思います。

もちろん、それも学びとして大切です。

ただ、言語化やスピーチに関しては、知識を得るだけではなかなか上達しません。

たとえば、自転車の乗り方をどれだけ詳しく説明されても、実際に乗ってみなければ感覚はつかめませんよね。

言葉も同じだと思うんです。

自分で考え、口に出し、相手からの言葉を受け止め、考え、伝える。その繰り返しによって、少しずつ自分の思考力や言語化力が磨かれていきます。

そこで今回は、講義の時間を最小限にし、グループディスカッションとスピーチを中心に進めました。

最初は1分間の自己紹介からスタート。

参加者の中には、緊張すると早口になってしまうことや、頭で考えすぎてうまく話せなくなることを課題に感じている方もいました。

実際、講座の序盤は少し緊張した雰囲気もあったように思います。

しかし、ここでいきなり長いスピーチを求めるわけではありません。

まずは参加者同士で対話を重ねながら、自分が普段どんなことを考え、何を大切にしているのかを言葉にしていきます。

今回、特に重視したのが「内省」です。

内省というと難しく聞こえるかもしれませんが、簡単にいえば、自分自身の内側に目を向けることです。

自分は何を大切にしているのか。

なぜ今の仕事をしているのか。

これからどんな人生を歩みたいのか。

そうした問いについて、仲間と対話しながら考えを深めていきました。

僕は、言語化がうまくできない理由の一つに、そもそも自分の考えが整理できていないことがあると思っています。

どれだけ上手な話し方を学んでも、自分の中に伝えたいことが明確になっていなければ、言葉はなかなか出てきません。

反対に、自分の価値観や考えの輪郭がはっきりしてくると、少しずつ言葉が出てくるようになります。

今回のワークショップでも、まさにそんな変化が見られました。

ディスカッションを重ねるうちに、参加者の表情がだんだん明るくなり、声にも力が出てきたんです。

最初は戸惑いながら話していた方が、次第に自分の思いを堂々と伝えるようになる。

その姿を見て、改めて「言葉は実践の中で磨かれるものなんだ」と感じました。

もう一つ、僕が大切にしているのは、安心して話せる環境づくりです。

たとえば、参加者の話を聞くときには、なるべく目線を合わせたり、少し低い位置から話を聞いたりするようにしています。

講師が上から見下ろすような形になると、それだけで緊張してしまう方もいるからです。

失敗しても大丈夫

この場所は誰も自分を否定しない

そんな安心感があるからこそ、人は自分の本音を言葉にできるのではないでしょうか。

スピーチ力を高めるには、話し方の技術だけでなく、安心して挑戦できる仲間や環境も大切なのだと思います。

言葉が変わると、表情が変わる。そして次の行動につながる

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約3時間のワークショップを終えて、僕が何より嬉しかったのは、参加者の皆さんの変化でした。

終了後には、こんな感想をいただきました。

「話すことで、頭の中が不思議とまとまってきた」

「繰り返すことで緊張感が和らぎ、苦手意識が吹き飛んだ」

「無駄な言葉がそぎ落とされ、本質的な部分をシンプルに話せた」

「一人では気づけない視点がたくさんあった」

どれも、僕にとって嬉しい言葉でした。

特に印象的だったのは、今回が3回目の参加となる受講生から聞いた、講座を受けるたびに安心して人前でスピーチができるようになってきた、という感想です。

一度で劇的に変わるのではなく、何度も挑戦することで少しずつ自信が育っていく。

僕は、その積み重ねこそが大切だと思っています。

また、ある参加者は、普段スピーチ原稿を作る際にAIを活用していることを話してくれました。

AIで原稿を作ること自体は、決して悪いことではありません。

僕自身も、AIは思考を整理するうえで役立つツールだと考えています。

ただ、AIが作った文章をそのまま読み上げるだけでは、自分の言葉として話せないこともあります。

その参加者は今回のワークを通じて、繰り返し自分の言葉で発信することの大切さを感じたと話していました。

これは、AI時代だからこそ考えたいテーマではないでしょうか。

文章を作ることが簡単になった今、僕たちに求められるのは、きれいに整った言葉を並べることだけではありません。

自分は何を考え、何を大切にし、相手に何を伝えたいのか。

その思いを、自分自身の言葉で表現することが、ますます大切になると感じています。

ワークショップ終了後には、参加者の皆さんと懇親会も開催しました。

講座中の真剣な雰囲気とはまた違い、リラックスした空気の中で仕事の話や人生の話が広がり、とても盛り上がりました。

KOTOBA=BASEには、40代・50代の受講生も多く在籍しています。

そのため、話題は単なるスピーチの上達だけにとどまりません。

これからのキャリアや起業への挑戦、今後の人生をどう生きていきたいか。

そんな話をする機会も多くあります。

40代・50代になると、これまで積み重ねてきた経験がある一方で、これからの人生について改めて考えるタイミングも訪れます。

「このままでいいのだろうか」

「本当はもっと挑戦してみたい」

「自分の経験を生かして、誰かの役に立ちたい」

そんな思いがあっても、うまく言葉にできなければ、次の一歩を踏み出しにくいことがあります。

だからこそ、自分の考えを言語化することには意味があると思っています。

自分が何を望んでいるのかが明確になると、次に何をすればいいのかも少しずつ見えてきます。

そして、その思いを仲間に伝えることで、応援してくれる人や新しい可能性に出会えることもあるはずです。

僕が目指しているのは、単にスピーチが上手な人を増やすことではありません。

自分の思いや考えに自信を持ち、言葉をきっかけに行動できる人を増やすこと。

今回のイベントは、その可能性を改めて感じられる時間になりました。

最後に|あなたの中にも、まだ大きな「可能性」がある。思考から言葉へ、そして次の一歩へ。

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今回のワークショップを振り返って、改めて感じたことがあります。

それは、言葉が変わることで、人の表情や行動まで変わっていくということです。

もちろん、約3時間の講座ですべての課題が解決するわけではありません。

言語化力もスピーチ力も、日々の実践によって少しずつ磨かれていくものです。

ただ、そのきっかけは、たった一度の発言や小さな挑戦から生まれることもあると思っています。

僕は、40代・50代は決して人生の下り坂ではなく、これまでの経験を生かして新しい可能性を広げられる、人生の中で最も輝かしい年代だと考えています。

これまで経験してきた成功も失敗も、言葉にすることで誰かの学びになり、自分自身の未来を切り開く力にもなるはずです。

もし今、自分の考えをうまく伝えられないと感じている方がいたら、まずは身近な人に、自分の思いを少しだけ話してみてください。

最近感じたことでも、これから挑戦したいことでも構いません。

最初から上手に話す必要はありません。

そして、一人では難しいと感じたら、安心して対話できる仲間や環境を探してみるのもいいと思います。

僕自身、これからもKOTOBA=BASEを通じて、そんな機会をつくっていきたいと思っています。

言葉が変われば、思考が変わる。

思考が変われば、行動が変わる。

そして、行動が変われば、人生の可能性はもっと広がっていく。

あなたの中にも、まだ言葉になっていない思いや可能性が眠っているかもしれません。

その可能性を引き出せる場所、それがKOTOBA=BASEです。

人生が動き出すきっかけは、一人ではなく、仲間とのつながりからかもしれません。

僕はこれからも、皆さんの人生を明るく前へ進める場所づくりをしていきたいと思います。

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