損をしない人の考え方⑤〜自分で自分をクロージングする〜
本コラムは『損をしない人の考え方(きずな出版)』の著者・権藤優希さんによる連載です。「プライドが発生するほど、一つのことをやりこむ」「やりこんだ量だけ、クロージングが強くなる」不安や懸念を抱えながらも、常にポジティブを選択するだけです。自分の枠の外にある「可能性」にチャレンジし続けましょう。可能性にチャレンジできていますか?
仕事に対するこだわりが、クロージングを強くする
損する人ほど、クロージングすることを拒みます。そして、目の前の人と「ふわっとした当たり障りのない関係」を保とうとします。
営業の商談においても、顧客が嫌な顔をすると、ひよってしまいクロージングしなかったり、人間関係においても、これ以上言うと相手に嫌われるかなと思うと、踏み込まずにクロージングしなかったり。また恋愛でも、ちょっと相手から冷たくされると口説くのをやめて、クロージングしないのです。
こんな人は絶対に人生損します。なぜか?自分のことしか考えていないからです。
恋愛に例えると顕著で、クロージングしない人は、「相手と付き合いたい(君のことが好きだ)」より「自分がフラれて傷つきたくない」の方が勝っているということです。ちょっと冷たくされても、それでも怯まずに強引にアプローチしてくるのか、女性はあなたの情熱をテストしているのです。
それなのに、クロージングを諦めてしまうなんて、女性はドン引きです。
付き合いたいなら、クロージングしなさい
人に好かれたいなら、クロージングしなさい
人に喜ばれたいなら、クロージングしなさい
人のお役に立ちたいなら、クロージングしなさい
感謝されたいなら、クロージングしなさい
やりがいを感じたいなら、クロージングしなさい
自分を大事にしたいなら、クロージングしなさい
損したくないなら、クロージングしなさい
なぜ、あやふやなままで平気なのかというと、プライドが発生するほど、やりこんでいないからです。
私の地元に、とてもこだわりの強い頑固オヤジがやっているラーメン屋がありました。店内に入ると、「しゃべるな、写メ撮るな、スープから飲め、水は飲むな(味が崩れる)」という地獄ルールがありました。
豚骨スープは、前の日から長時間煮込むのが基本なので、たとえ定休日だったとしても、その日に「翌日のスープの仕込み」をするってことです。それだけ努力と苦労を積み重ねて、信念を持って作ったラーメンだからこそ、適当に食べてほしくないという気持ち、分かる気もします。だから、どんなに並んででも、食べに行きたくなるのです。
それだけやりこんでいると、仕事に対するこだわりが発生し、顧客にさえ強気で良いものは良いと言えるのです。あなたの仕事の美学はどこにありますか?
クロージングする人生と、クロージングしない人生とでは、とてつもない差を生み出します。自分の人生、自分で決めて、損する良い人から卒業しましょう。
自分の枠の外に、新たな可能性が潜んでいる
不安や懸念があるからやらない、前に進まないのではなく、決めるから、不安や懸念があっても、問題が解消されずともやるのです。別に初めからポジティブ思考でなくても、決めるから、ポジティブを選択せざるを得なくなっていくという方が、私にはしっくりきます。
人はなぜ求めるのか、自分はこんなもんじゃないと、心のどこかで思っているからです。自分の可能性にチャレンジするということは、自分の枠内から飛び出そうとすることで、自分の枠の外に新たな可能性(新たな自分の発見)があるのです。
人生は、枠内に損する考え方、枠外に得する考え方が詰まっています。可能性にチャレンジして、今の自分を突き抜けさえすれば、そこには得する良い人になれる世界が待っているのです。
突き抜けるというとハードル高く感じるかもしれませんが、毎日ちょっとのチャレンジ、ちょっとの頑張りの差でいいのです。
一気にやってその反動で休むより、毎日コツコツ1.01の積み重ねで、毎日をプチ加速させていくことの方が、実力も身につくし、突き抜けていきやすいものです。チャレンジして目標達成すると、快適領域にたどり着くし、チャレンジせずサボっても、快適領域は存在します。
どのみち、人は快適でいたいのです。であれば、あなたはどちらの快適領域が好みですか?サボって自分はこのままでいいと正当化するくらいなら、チャレンジして、うんと得しましょう。
一度きりの人生、死ぬとき後悔しないように。